2018年08月06日
It all began tonight, again 宙組 「WEST SIDE STORY」
今年1月 東京国際フォーラムで真風涼帆さん・星風まどかさんのトッププレお披露目公演として上演された作品。
その時点で今回の梅芸公演も発表されていましたが、何人かキャストを変えての上演です。
梅田芸術劇場、宝塚の公演では珍しく前3列つぶしてオーケストラピットを設置。
やっぱり生オケはいい♪
宝塚歌劇宙組公演
MUSICAL 「WEST SIDE STORY」
原案: ジェローム・ロビンス
脚本: アーサー・ロレンツ
音楽: レナード・バーンスタイン 作詞: スティーブン・ソンドハイム
(オリジナルプロダクション 演出・振付: ジェローム・ロビンス )
演出・振付: ジョシュア・ベルガッセ 演出補・訳詞: 稲葉太地
出演: 真風涼帆 星風まどか 愛月ひかる 寿つかさ 澄輝さやと
凛城きら 蒼羽りく 桜木みなと 留依蒔世 夢白あや/英真なおき ほか
2018年7月26日(木) 12:00pm 梅田芸術劇場メインホール 1階14列センター
(上演時間: 3時間/休憩 30分)
舞台全体の感想は1月東京で観た時に書きました(こちら)ので、今回は役替りや印象の違いについて。
主な配役の比較
二番手格のベルナルド役が愛月ひかるさん
桜木みなとさんが初演のリフからアニータに“性転換”
リフには澄輝さやとさん、アクションは留依蒔世さん
といったところが主な変更点。
真風さんのトニーは東京の時からどことなく良家のおぼっちゃま風で、元とはいえ不良少年みがあまり感じられなかったのは今回も同じ。
で、リフが澄輝さやとさんに代わったことで、よりその雰囲気が強くなったと感じました。
並んで立つとノーブルなおぼっちゃん2人。
澄輝さんのリフは大人で冷静に見えて、決闘で挑発に乗ってナイフ取り出すような血気盛んなタイプには見えませんでしたが、ジェッツのリーダーとしては有能そう。そして、「Cool」のダンスは超クールでした。
対するシャークスのリーダー ベルナルドは愛月ひかるさん。
いや~、愛ちゃん、脚長い!(そこ?)
最初のダンスシーン。
映画の「ウエストサイド物語」でポスターにもなっているジョージ・チャキリスそのまんま・・・いやもっと脚が天井までまっすぐ伸びてるじゃん!と目を見張りました。
体育館のダンスパーティで紫のシャツを着て同じ紫のドレスのアニータの腰に手を回す仕草の色っぽさにもヤラレました。
声は低い声を出そうとがんばりすぎてちょっと苦戦してたかな~。
声で苦戦はアニータの桜木みなとさんも同様だったでしょうか。
「誰が話してるの?」と思ったことが時々ありました。
元々端正な美人さんなので女役やっても全く違和感ないべっぴんさん。
男まさりで姉御肌、強くてしなやかで色っぽいイイ女で情にも厚い・・・ステキなアニータでした。
それにしても、ずんちゃん美脚。
アクションは最初誰かわからなくて、「あれ?もえこちゃん(瑠風輝)じゃない。誰?」とオペラあげたら留依蒔世くんでした。
さすがに歌もダンスも上手い。目ヂカラも強いけれど「好戦的で暴れん坊」というアクションのイメージより結構頭がよくて冷静な印象でした。
マリアの星風まどかさんが、1月の東京よりとてもよくなっていました。
宝塚大劇場、東京宝塚劇場でのお披露目公演を経て、ひと回り大きくなった感じ。
歌は元々お上手ですが、テンションあがる場面になると早口でまくしたてるように一本調子になる台詞はずいぶん落ちついて、お芝居がより細やかに深くなった印象です。
でもやはり、「決闘を止めて」とマリアがトニーに言わなければ、あんな悲劇は起こらなかったのではないか、少なくとも、愛する人が自分の兄を殺してしまう、なんていうことはならなかったのではないかという思いは残ります。
「愛と平和を願う私たちの思いが少しでも皆さまに伝わりますように」とカーテンコールの真風さん。
抱えるテーマは重く、結末も決して明るいとは言えない物語ですが、真風くんの笑顔に救われた思いでした。
お芝居の後にフィナーレのショーつくのって実はありがたいことなんだって実感(この公演はなかった) のごくらく地獄度 (total 1944 vs 1950 )
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