
2月の上京は1泊2日結構ツメツメであまり時間のゆとりがなかったのですが、
高麗屋贔屓としては時間をやり繰りしてでもこの特別展は行くってもんでしょ。
三代同時襲名記念特別展 「高麗屋のコリャイイや」
歌舞伎座ギャラリー
白鸚さん、幸四郎さん、染五郎くんそれぞれが一月の襲名披露公演で演じた「寺子屋」の松王丸、「勧進帳」の弁慶、義経の自筆の画や書、白鸚さんの弁慶の衣装、染五郎くんの「婦人画報」連載の原画や高麗屋箱、幸四郎さんの趣味の品々など見どころたっぷりでとても楽しい展示でした。

会場に入るとこれがど~ん。
話題の幸四郎さん「車引」松王丸の等身大フィギュア。押隈つき。
襲名披露狂言のポスター撮影時に海洋堂さんが360度撮影してリアルに再現したものだそうですが、いや~、ほんとよくできていました。


こんなふうに360度見られるのもうれしい。
(後ろに映像の幸四郎さんトーク映像が映り込んでおりますが)
右足の親指もちゃんとピンと立っていて本当にリアル。

三代の間に入れていただいて一緒に口上する不肖スキップ(裃ゆがんでるやん)



三代のサイン


幸四郎さんが染五郎時代の平成27年3月 歌舞伎座で「菅原伝授手習鑑」の筆法伝授で武部源蔵演じた時に実際に毎日舞台で書いていた書。「こんな綺麗に書いていたんだ」とオドロキ。
パネルの右は「阿修羅城の瞳」の小道具だったり。

こちらは幸四郎さんのフィギュアコレクション。
五右衛門のフチ子あって笑っちゃいました。私も持ってるし。

もちろん染五郎くんの「高麗屋箱」も

白鸚さん、幸四郎さんがこれまで出版された著書や写真集。壮大です。
初めて見るものもたくさんありました。
映像コーナーで流れていた37年前の三代襲名披露口上フルバーションがとても興味深くて最初から最後まで見入ってしまいました。
染五郎を襲名した現 幸四郎さん8歳。
お祖父様の初世白鸚さんが「ゆくゆくは十代目幸四郎ともなれますように」と紹介されていて、37年を経てその時が来たのだと思うと胸がいっぱいになりました。
六世歌右衛門さんはじめ錚々たるメンバーの口上で、鬼籍に入られた方も多い中、左團次さんや魁春さん、当代雀右衛門さんなど、今年の口上にも列座されていた役者さんがとても若々しい姿で口上を述べられていたのも微笑ましかったです。
初世白鸚さん、九代目幸四郎さんの相手役を多く勤められた四世雀右衛門さんが「染五郎ちゃんが十代目となった時にも相手役をさせていただきたい」とおっしゃっていて笑い泣きです。
盛りだくさんで時間足らなくて全部見切れなかったのが心のこり のごくらく地獄度



