2018年12月30日

2018年 エンタメモリー総括


時が過ぎるのが本当に速くて、去年のエンタメモリー総括をしたのがついこの間のことのようなのに、もう2018年を総括しなければならない時期となりました・・・しなければならないというのは全く個人的な感情ですが、何となくこれをやっておかないと新しい年に進めない気持ちになるのです。

観劇はじめライブ、ディナーショー、トークショー、映画などを含めて
今年のエンタメ総数は145本。そのうちリピートが27本ありますので
純粋な数となると118公演。
昨年はそれぞれ、170本、143公演でしたので15%減といったところです。

内訳は

歌舞伎・伝統芸能    45本 (8)
演劇・ミュージカル   48本 (4)
宝塚歌劇        37本(13)
Music           6本 (2)
映画          2本
その他         7本  
計          145本 (27)

(  )内はリピート数


今年は高麗屋三代襲名があって、とにかく歌舞伎をよく観たという感触。
さすがに襲名披露興行は座組も演目も力の入ったものが揃って、どの公演もとても観応えがありました。
襲名披露興行を全部観ましたので、歌舞伎座をはじめ、御園座、博多座、松竹座、南座と1年の間に5座全部観たのは初めてではないかしら。松竹座、南座と地元の公演は複数回観たため、歌舞伎のリピート数が多いのも今年の特徴です。


さて今年は、今までやりかけては途中でやめてしまうことが何度かあった、禁断の(?)チケット代総額を出してみました。


2018tickets.JPG

年間合計 1,342,543円でございます。

1つの舞台やコンサートなどを観終わるごとにExcelにコツコツ入力したものです。
券面の金額を入力しましたので、発券手数料やシステム手数料などは加算していません。もちろん、手数料なしで買ったものも多く、中には定価より少し安く手に入れたものもありますが、チケットを買っていて観に行けなかった(行かなかった)公演もありますので、全体としては+5%くらいになるでしょうか。

歌舞伎・伝統芸能のチケット代が突出しているのは、高麗屋さん襲名披露公演のチケットを後援会にお願いしたものはご祝儀の意味を込めて全て一等席にしたというところかな(・・といいつつ、自分で買い足したチケットも一等席にしたり)。

ライブビューイング以外に映画は2本観ましたが、どちらも当たったクーポンで観たので0円。
最近はプログラムはほとんど買わなくなりましたが襲名披露興行の筋書・番附は全部買ったのと、舞台写真やグッズ(REON JACK 3の必須アイテム ペンライトとか)が「プログラム等」に入っています。



5回以上行った劇場をリストアップすると

宝塚大劇場               20回 
兵庫県立芸術文化センター中ホール   15回
歌舞伎座                13回
梅田芸術劇場              12回
松竹座                     9回
南座                  5回
サンケイホールブリーゼ          5回
森ノ宮ピロティホール          5回
映画館                  7回

今年(しかも11月に)新開場した南座にすでに5回も行っているあたり・・(笑)



さて、今年のマイベストスリー。


・高麗屋三代襲名披露  「勧進帳」  「連獅子」
TERROR テロ
贋作 桜の森の満開の下



高麗屋襲名披露公演は、三代のものも二代のものも含めていずれもとても楽しませていただきましたが、やはりこの2演目を挙げたい。
この1年で三度「勧進帳」の弁慶を演じた幸四郎さん。
歌舞伎史上初という三代揃った上に滝流しもついた十一月南座ももちろんすばらしかったですが、私は七月松竹座の弁慶で受けた衝撃が忘れられません。ちょっとこれまでと次元の違う弁慶でした。聞くところによると仁左衛門さんが毎日細かく指導してくださったとか。代々受け継がれてきた高麗屋の弁慶に松嶋屋の血が混じり、「十代目松本幸四郎」の弁慶をつくり上げたのがあの公演だったと思います。
これが最後を宣言された仁左衛門さんの富樫もすばらしかったです。

南座の「連獅子」も忘れられません。
目いっぱいの力で親獅子に向かっていく染五郎仔獅子をまだまだビクともしない度量で受け止める幸四郎親獅子。
今、この年なればこその「連獅子」を観ることができて幸せでした。


「TERROR テロ」は自分が事件の当事者ならどんな行動をとるか、また本当にこの事件の陪審員(参審員)だったらどういう判断を下すのか、とても考えさせられた作品。
シンプルなセットで出演者も少なく、ほとんどの場面が法廷という台詞劇でしたが、達者な役者さんが揃って緊張感が途切れない舞台でした。「私たち」参審員が有罪か無罪かを実際に投票し、その投票結果に応じて判決・・つまり舞台の結末が変わるという演出も印象的でした。


「贋作 桜の森の満開の下」はこれまで3回観た中で一番肚に落ちたというのが大きいです。
昨年、歌舞伎版を観たことも影響したのかもしれませんし、今回のオリジナル版で過去の観劇の様々な思いが蘇ったことも奏功したのかもしれません。自分自身の感性がやっと追い付いたということもあるかもしれません。
美しい舞台装置や音楽、豪華キャストも印象的でしたが、とにかく深津絵里さんが凄かった。


次点に 「民衆の敵」を。
昨日観たばかりでまだ感想をまとめきれていませんので次点にしましたが、かなり好きな作品です。
真実と正義を叫ぶ者が、経済的利益を優先する政治家やそれに迎合する大衆から社会的に「抹殺」されるというテーマもさることながら、鋭角的なダンスなど民衆の使い方がシビれる演出。


特別賞に「南座新開場祇園お練り」

行く直前までどうしようか迷っていましたが、本当に行ってよかった。楽しかった
本文にも書きましたが、もうこんなお練りは私が生きている間に観ることはありませんので、とても貴重な経験となりました。



マイベストスリー 宝塚編。

BADDY (月組)
エリザベート (月組)
ファントム (雪組)


「BADDY」はきっと宝塚のショー史に語り継がれる作品となるはず。
♪悪いことがしーたい いい子でいーたい という中詰から怒りのロケット、そして娘役が銃を持っての愛と憎しみのデュエットダンスへの流れは忘れられません。
しかしこのショー、ちゃぴ(愛希れいか)あってこそという気もしますが。

「エリザベート」と「ファントム」は、やはり作品の力が大きい。
海外ミュージカルの底力を見た思い。
「エリザベート」は10演目、「ファントム」は3演目ですが少しも色あせないばかりか、キャストが変わることによってまた新たな一面や楽しみが発見できたり。
月組の「エリザベート」が組の総力結集という趣きだったのに対して、雪組「ファントム」は個々の力量が冴え渡った印象。
望海風斗エリック・真彩希帆クリスティーヌの歌声には聴き惚れました(個人的な好き嫌いはおいておくとして)。
月組は昨年も「グランドホテル」「All for One」と良作続きで、作品に恵まれている感があります。



以下が今年のエンタメ全作品リスト。
感想を書いたものは記事とリンクしています。
12月の2本と、個人的に少し大変だった6月から8月あたりの何本かがまだ感想書けていません。
この時期は書いたものも時間に追われて甚だ不本意なレビューとなっていて反省。
来年はもう少しゆとりのある生活を過ごしたいものです。



2018年 スキップ's エンタメモリー


1月  <17本>
壽 初春大歌舞伎 昼の部
壽 初春大歌舞伎 夜の部
アテネのタイモン
欲望という名の電車
宝塚歌劇宙組 「不滅の棘」
かがみのかなたはたなかのなかに
宝塚歌劇宙組 「WEST SIDE STORY」
新春浅草歌舞伎 第2部
マタ・ハリ   <3回>
髑髏城の七人 Season 月  下弦の月 ライブビューイング
初春文楽公演 第1部
丸の内キャリア塾 スペシャルセミナー in 大阪「柚希礼音さんから学ぶ、輝き続けるためのライフスタイルの秘訣」
宝塚歌劇花組 「ポーの一族」   (2回)


2月   <9本>
黒蜥蜴
近松心中物語
二月大歌舞伎 夜の部
高麗屋のコリャイイや
二月大歌舞伎 昼の部
アンチゴーヌ
宝塚歌劇星組 「ドクトル・ジバゴ」
TERROR テロ
マルーンの長いみち ~小林一三物語~


3月   <11本>
宝塚歌劇月組 「カンパニー」  (2回)
宝塚歌劇月組 「BADDY」
ヒッキー・ソトニデテミターノ
プルートゥ PLUTO
シャンハイムーン
岸 リトラル
宝塚歌劇宙組 「天は赤い河のほとり」  (2回)
宝塚歌劇宙組 「シトラスの風 Sunrise」
映画 「グレイテスト・ショーマン」
宝塚歌劇雪組 「誠の群像/SUPER VOYAGE!」
隣の芝生も。


4月     <9本>
スーパー歌舞伎Ⅱ 「ワンピース」 初日
赤道の下のマクベス
4月文楽公演 第1部
「修羅天魔〜髑髏城の七人 Season 極」 ライブビューイング
花形トーク 「きらめきの花形 尾上右近」
杮葺落四月大歌舞伎 昼の部
杮葺落四月大歌舞伎 夜の部
スーパー歌舞伎Ⅱ 「ワンピース」 千穐楽
4月文楽公演 第2部


5月  <12本>
羽生結弦展
百年の秘密
宝塚歌劇月組 「カンパニー/BADDY」 千秋楽ライブ中継
「修羅天魔〜髑髏城の七人 Season 極」
野村佐紀子写真展  十代目松本幸四郎 「残夢」
くまのパディントン展
コクーン歌舞伎 「切られの与三」
宝塚歌劇花組 「あかねさす紫の花/Santé!!」 ライブ中継
1984
宝塚歌劇星組 「ANOTHER WORLD」
宝塚歌劇星組 「Killer Rouge」
談ス・シリーズ第三弾 「凸し凹る」


6月  <9本>
図書館的人生 vol.4
1789
ハングマン
宝塚歌劇雪組 「凱旋門/Gato Bonnitto!!」  (2回)
六月博多座大歌舞伎 昼の部
六月博多座大歌舞伎 夜の部
シネマ歌舞伎 「東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖」
夢の裂け目


7月  <16本>
眠らぬ月の下僕
宝塚歌劇月組 「愛聖女-Sainte♡d’Amour-」
マクガワン・トリロジー
宝塚歌劇月組 「THE LAST PARTY ~S.Fitzgerald's last day~」
ニンゲン御破算
地球ゴージャス 「ZEROTOPIA」  (2回)
十代目松本幸四郎 「残夢」刊行記念トーク&サイン会
お蘭、登場
宝塚歌劇宙組 「WEST SIDE STORY」
松竹座 七月大歌舞伎 「勧進帳」
松竹座 七月大歌舞伎 昼の部  (2回)
松竹座 七月大歌舞伎 夜の部  (3回)
松本幸四郎ディナーショー


8月  <17本>
夏休み文楽特別公演 第3部
ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル
第四回あべの歌舞伎 「晴の会」
八月納涼歌舞伎 第一部
大人のけんかが終わるまで
宝塚歌劇宙組 「ハッスル・メイツ!」
レインマン
宝塚歌劇花組 「MESSIAH/BEAUTIFUL GARDEN」   (2回)
矢野顕子トリオ
MAKOTO
ミッション:インポッシブル/フォールアウト
第四回 研の會
八月納涼歌舞伎 第二部 「東海道中膝栗毛」   (2回)
八月納涼歌舞伎 第三部 「盟三五大切」  (2回)


9月   <11本>
宝塚歌劇星組 「Thunderbolt Fantasy/Killer Rouge」
エリザベート展
NHKスペシャル 「映像の世紀」コンサート
秀山祭九月大歌舞伎 昼の部
秀山祭九月大歌舞伎 夜の部
メタルマクベス disc2
東大寺歌舞伎
ナイツ・テイル
宝塚歌劇月組 「エリザベート」  (3回)


10月   <12本>
松竹座 十月大歌舞伎 昼の部
松本幸四郎スペシャルトークショー
襲名道中膝栗毛 先斗町高麗夜話
贋作 桜の森の満開の下 (2回)
宝塚歌劇星組 「デビュタント」
芸術祭十月大歌舞伎 昼の部
芸術祭十月大歌舞伎 夜の部
ジャージー・ボーイズ
南座新開場祇園お練り
宝塚歌劇宙組 「白鷺の城/異人たちのルネサンス」  (2回)


11月  <12本>
ゲゲゲの先生へ
華氏451度
ワンダーガーデン
REON JACK 3 (3回)
宝塚歌劇月組 「エリザベート」東京千秋楽 ライブ中継z
當る亥歳 吉例顔見世興行 昼の部 當る亥歳 吉例顔見世興行 「連獅子」
修道女たち
當る亥歳 吉例顔見世興行 夜の部  (2回)


12月  <10本>
矢野顕子 さとがえるコンサート2018
當る亥歳 吉例顔見世興行 夜の部
宝塚歌劇雪組 「ファントム」  (3回)
タカラヅカスペシャル2018
音楽劇 道
30祭 大人計画大博覧会
ロミオとジュリエット
民衆の敵



今年もたくさんの感動や幸せをありがとうございました。
来年もいい舞台、楽しいエンタメにたくさん出会えますように。


posted by スキップ at 21:38| Comment(4) | エンタメ et. al | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
スキップさん♪

久しぶりのコメントになります!
相変わらず、素晴らしい本数ですね!
そして、私は決してやるまいと思っている
チケット代・・・計算されたんですね、尊敬します。
今年はお目にかかる事が出来ませんでしたが、
また来年、どこかでご一緒出来るといいなと思っております。
良い年をお迎えください!

Posted by みんみん at 2018年12月31日 21:58
スキップさん

圧倒的な総括に感嘆するばかりです。
ご縁のなかった舞台も、スキップさんのレポで楽しませていただきました。
ありがとうございました。
来年はどこかでお会いできる機会があるといいなあ。
来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください。
Posted by 恭穂 at 2018年12月31日 23:26
♪みんみんさま

あけましておめでとうございます。

本数はすばらしいかどうかわかりませんが(笑)
気まぐれで始めたチケット代カウントは意外に
続いて自分でも驚いています。
結構クセになったりして。
合計額も思ったほどではなく←←

本当に、今年こそお目にかかってあれこれゆっくり
お話させていただきたいです。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
Posted by スキップ at 2019年01月01日 23:56
♪恭穂さま

あけましておめでとうございます。

圧倒的なのは数ばっかりで中身はどうだか・・ですが(^^ゞ
私も、自分では拝見できなかった舞台を恭穂さんのレポで
読ませていただくのをいつも楽しみにしています。
こちらこそありがとうございました。

本当にまたお目にかかってゆっくりお話したいです。
毎年住吉大社へ初詣に伺うのですが、いつも
恭穂さんとご一緒したことを思い出します。

今年もお互いによい年となりますように。
ホ年もどうぞよろしくお願いいたします。
Posted by スキップ at 2019年01月01日 23:58
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