2017年12月27日

ヅカ納めは今年も 「タカラヅカスペシャル 2017」


tspecial2017.jpg専科と各組スターが勢ぞろいする年に一度のお楽しみ「タカラヅカスペシャル」。
今年は「モン・パリ」誕生90周年ということで、よりレビュー色の濃い舞台となりました。
とても楽しかったけれど、やはり一度では目が足りませんワ。


「タカラヅカスペシャル2017
ジュテーム・レビュー -モン・パリ誕生90周年-」

監修: 石田昌也
構成・演出: 中村一徳  藤井大介  齋藤吉正
出演: 
専科: 轟 悠  華形ひかる  星条海斗  沙央くらま  
花組: 明日海りお  瀬戸かずや  鳳月杏  仙名彩世  水美舞斗  柚香光 ほか    
月組: 珠城りょう  美弥るりか  宇月颯  愛希れいか  月城かなと  暁千星 ほか
雪組: 望海風斗  彩凪翔  彩風咲奈  朝美絢  永久輝せあ  真彩希帆 ほか
宙組: 真風涼帆  澄輝さやと  愛月ひかる  芹香斗亜  桜木みなと  星風まどか ほか

2017年12月21日(木) 6:00pm 梅田芸術劇場メインホール 2階1列センター
(上演時間: 2時間15分/休憩 30分)




◆ オープニング&プロローグ

オープニングでスクリーンに次々映し出される映像が今年の各組の舞台だと星組の紅ゆずるさんが映った時に気づく(遅っ)。
そして幕が開くと轟さん中心にトップスターがセンターに並んで出演者勢ぞろい。
煌びやかで華やかでまぶしくて、この時点テンションMax

「ボンジュール宝塚」に始まって、シャンソンのメドレーが続き、「幸福を売る人」で客席降り。
2階の最前列だったため、4列目と5列目に来てくれたスターさんたちは振り返ってもよく見えず
海乃美月さんは把握しましたので97期あたりが来てたのかな。永久輝せあさんもいたかしら?
私の席からちょうど真下あたりの1階席中通路でやたら丁寧かつ気前よく手を差し出して握手したりハイタッチしている人がいるなぁと見たら瀬戸かずやさんでした。オトコマエ!

轟さん+トップ4人が残ってトーク。
轟さんに「今年はどんな年でしたか?」と聞かれて、それぞれ今年の公演を振り返りながらもみんな「充実した1年でした」とお行儀のよいお答え。
パリの曲が続いたことから、「パリに行ったことがある人?」という轟さんの問いかけに珠城さんだけ行ったことなくて何となく仲間はずれっぽい雰囲気に。
それにもめげず、「街にはパンの匂いがして・・」と妄想膨らませる珠城さん。
トップになったのは真風さんの方が後輩ですが、そこは年功序列のタカラヅカ。
大きな体で下級生キャラの珠城さん、可愛かったです。


◆ 2017各組コーナー

今年もパロディはなく、歌とダンスで各組の今年の舞台を振り返る形式。
あー、あんな曲もあった、こんな舞台もあった、と聴いていると今年1年間が走馬灯のように頭の中を駆け巡ります。

花組:
明日海りおさんの歌のうまさを再認識。
同期の望海風斗さんの歌唱力がクローズアップされがちですが、明日海さんもいつもハイクオリティに安定。
芹香斗亜さん主演の「マイヒーロー」は芹香さん組替えのため、鳳月杏さんが歌っていましたが(もちろんそれは素敵だったけれど)、このあたりは配慮があってもよかったのでは?
柚香・城妃・華で歌う ♪はいからさんが と・お・る はやっぱり楽し~♪

月組:
「グランドホテル」の曲がなかったのは著作権の関係かな。残念です。
その代わりと言っては何ですが、「All for One」は気持ちアガリます。
♪神田囃子が聞える~ と珠城さんが歌い始めた時「長崎しぐれ坂」の曲だったんだ~と知りました。宝塚Best100のCDで曲だけ知っていましたので。
「瑠璃色の刻」を歌った美弥さんとともに暁千星さんが「Arkadia」の主題歌をソロで堂々と歌っていたのも印象的でした。

雪組:
彩風さんが「マトカ」歌い始めると「おぅ・・・」となりました(笑)。
「New Wave」歌ってるのを見て「ひとこちゃんだ!」とやっと永久輝さんが出ているのに気づくなど。
望海さん、真彩さんの「ひかりふる路」の歌唱はやはりすばらしい。

宙組:
真風さんはトップになってまだ公演がないためか「愛の讃歌」。
別に二番手の歌でもいいじゃんね~。
芹香さんも全く出ていない宙組公演の曲歌っていたり。
それにつけても宙組は、真風、芹香に加えて、澄輝さやと・愛月ひかる・蒼羽りく・桜木みなと・和希そら・留依蒔世・瑠風輝 とイケメン揃い。目が忙しくて困ります。


◆ シャッフル

専科の華形ひかる・星条海斗・沙央くらまの3人の歌に続いて、タカスペ名物トップコンビシャッフルコーナー。

真風涼帆(宙)・愛希れいか(月)
望海風斗(雪)・仙名彩世(花)
珠城りょう(月)・真彩希帆(雪)
明日海りお(花)・星風まどか(宙)

という組み合わせ。
事前に予想した通りでした。
背が高いちゃぴちゃんのパートナーは相手役のたまきちくんを除いたら真風くん以外考えられないし、そうすると他のペアも見えてくるというものです。

望海さんと仙名さんが「仮面のロマネスク」の「あなたがいるから」を大人のムードたっぷりに歌ったのが印象に残りました。
仙名さんはどんな男役さんと組んでも自然に寄り添うような風情の娘役さんだなぁ。

明日海・星風コンビもビジュアルよくお似合いでした。
「Adieu Marseille」 春野寿美礼さんのサヨナラ公演の曲。
オサさんの歌唱が甦りますが、明日海さん、やっぱり歌上手いなぁとここでも。

全員で「ジュテーム」を歌い踊り、さらにシャッフルして、明日海・愛希なんて月組時代思い出させるペアになったりもしながら、ラストはそれぞれ元サヤで本来のコンビでポーズキメて幕。


◆ レビュー

二幕は轟さんのソロに始まって、数曲続いた後、轟さん中心にした男役黒燕尾群舞。
月組の博多座公演でもショーでダンスシーンがあったということですが、私は踊っている轟さんを観るのはとても久しぶりで新鮮。
群舞も三番手以下の男役で、お稽古時間が短いせいかあまり凝った振りではなかったですが、各組横断の群舞、とても興味深く拝見しました。

この場面に限らず、群舞や何人か一緒に出てくる場面で水美舞斗さんの美貌とダンスのキレが際立っていました。
群舞で私がオペラ使わずに「あの人・・」と目について、オペラあげて確かめた人は回数多い順に、
水美舞斗・暁千星・朝美絢・和希そら・月城かなと・宇月颯・鳳月杏・桜木みなと
別の意味で瑠風輝(大きいから)。
何のことはない、普段から好きで注目している人ばかりなのですが、特に暁千星くんのダンスの美しさと華はそこだけスポット当たって見えるくらいで、「え?!」と思ってオペラあげるといつもその中にありちゃんがいるというくらい。
今回なぜか永久輝さんは私の眼中に入ってきませんでした。大好きなのに、どうしたことでしょう。


◆タカラヅカ・メドレー

彩風咲奈さんの「ラ・ベルたからづか」に始まって「タカラジェンヌに栄光あれ」「ハロー・タカラヅカ」などタイトルに「タカラヅカ」が入る曲ばかりのメドレー。たくさんあるのね。
このコーナーは番手や路線、別格でかなり露骨に 明確にキャスティングされていたという印象。
ラストは「TAKARAZUKA FOREVER」を各組二番手の柚香・美弥・彩風・芹香で。
この中では芹香さん、彩風さんに勢いがあると感じたのですが、同期ですね。


◆ 寸劇

トップ4人だけのMC
トップの長である明日海さんがリーダーでみんな台本を手に持っていましたが、結構ユルユルグダグダでした。
そこがまたおもしろカワイイんだけど。
明日海さんなんて何か言い間違えて台本見ながら棒読みしてましたし(わざとと思われる)。
珠城さんが次回作「カンパニー」でサラリーマン役やるため、「阪急の本社の人たちを観察してます。カバンの持ち方とか」と言ってウケていました。

このコーナーの目玉は客席との小芝居。
宝塚の名作の台詞を舞台のスターさんと客席とで、というもので、この回の担当は真風くん。
お題は「うたかたの恋」。

真風: マリー 来週の月曜日 旅に出よう
客席: あなたとご一緒なら どこへでも

ナビゲーターとして芹香さんが1階客席に登場してお客様の一人を指名。
「どちらからいらっしゃいましたか」
「吹田市です」
「わりと近いところから・・」
なんて会話もありつつ。

ちなみにこの日のマチネは明日海さんで「ミーアンドマイガール」だったらしく、
終わった2人はニコニコ顔。
望海さんと珠城さんは「緊張する~」「帰って練習しなくちゃ」と心配そうでした。


◆ ザ・レビュー&フィナーレ

各組トップが「ザ・レビュー」などの歌をソロで。
望海さんが歌ったのは「夢人」。
この曲、安奈淳さんの歌がとても印象に残っていますが、そこは望海さん、聴かせてくれました。
明日海さんが歌った「愛への旅立ち」もよかったな。これは安蘭けいさんの曲かな?
そういえば、安奈淳さんととうこさん、どこか似た雰囲気あります。

トップ娘役4人は「白い花がほほえむ」を歌い継いで。この曲大好き。
仙名・愛希・真彩・星風の4人は歌に全く不安なくいい声で聴いていて心地よいです。
(あーちゃんガンバレ~ と、ここにいないあと1人のトップ娘役を思う。)

「モン・パリ」の曲が始まって出演者全員登場して、「えぇ~、もう終わりじゃん」と驚く。
タカスペはいつも楽しくてあっという間ですが、特に二幕、短く感じました。
星組が東京公演中のため出ていないこともあって(星組はつい親心のような気持ちで観てしまう)、どの組、どのスターも万遍なく観て楽しんで、キラキラ輝くスターさんたちに、タカラヅカの未来は明るいと感じたタカラヅカスペシャル2017でした。



友会で当たったのはうれしいけれど、去年も今年も2階席なんだけど のごくらく地獄度 (total 1853 vs 1856 )



posted by スキップ at 22:37| Comment(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
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