2017年05月16日
劇団☆新感線37歳 史上初 「髑髏城の七人」 Season 花 ライブビューイング
気になる役者さんの「初舞台」や「初お目見え」「復帰後初」なんていう舞台は逃さず観ましょうが基本路線の不肖スキップ。
「新感線 37歳にして初めてのライブビューイング」なんて言われると、それは是非観ておきましょう、となる訳です。
これから回を重ねることになるであろう新感線のライビュ。
「第1回目観たよね」と自慢できるというものです(笑)。
ONWARD presents 劇団☆新感線 「髑髏城の七人」 Season 花 Produced by TBS
ライブビューイング
2017年5月15日(月) 6:30pm 梅田ブルク7 シアター3
(上映時間 3時間30分)
4月に舞台を観た感想はこちら
端的に言えば、ライブビューイング とても楽しめました。
舞台を観た時には気づかなかったことがはっきりしたり、役者さんの表情のアップでより心情を理解できたりというのはゲキ☓シネと同様ですが、これらに加えて、ゲキ☓シネと決定的に違うのはそのライブ感(当たり前だけど)。
カメラワークやアングルはそれほど凝っているとはいえない一方、後づけのエフェクトは当然のことながら入れられないので、殺陣が急にスローモーションになったり、唐突に画面にイラストが入ったり、別の画像が差し込まれたりすることはありません。
舞台がストレートに伝わるという意味で、私はゲキ☓シネよりむしろこちらの方が好きです。
初日開けて間もなくの4月8日に観てから1ヵ月。
お芝居そのものも進化してさらに深みを増していました。
そうそう、進化といえば、古田贋鉄斎のローラーブレードが上達していました(笑)。
とてもスムーズな滑りで、小栗くん捨之介中心のカメラワークのせいもあって百人斬りからそれほど浮いていなくて、所見の時ほど違和感は感じませんでした。
古田つながりでもう一つ。
錆びついた刀が「昔は天海祐希だったのに内海桂子師匠みたいになった」から「草間彌生みたいに」に変わっていましたw
それにしても古田さん、拵えはさておき、イケボっぷりが断然際立っていました。
中継なのでマイク調整入っていると思いますが、一人別次元のいい声。
あの声で ♪風呂入ってソッコー寝る計画~お風呂サイコー お風呂サイコー 温泉の素も入れたらいいじゃん って歌うとか (^o^)
山本蘭兵衛と成河天魔王のシーン。
劇場で観た時は舞台が遠くてオペラグラス使っても細かい表情や仕草までよく見えなかったのですが、アップで見るとその流れがとてもよく理解できました。
成河天魔王の姑息っぷりというか、人品卑しい悪辣ぶりが加速度を増していて、「ほんっとっ!ヤな奴だなっ!!」と思うのですが(褒めています)、汗もかかず、瞬きひとつしない狂気の表情すばらしい。
対する山本蘭兵衛は、蘭兵衛から蘭丸に戻ってしまうのが天魔王の甘言や夢見酒に惑わされてしまったからではなく、信長への思いからであって、それはとりもなおさず彼自身の意志だということがより明確に。
天魔王が蘭兵衛に夢見酒を口移しで飲ませる前に仮面(信長の髑髏)に飲ませる仕草をしたり、「(天魔王を名乗って殿の無念を晴らすのは)あなたの仕事だ」と言い立てますが、蘭兵衛の気持ちはすで決していたのではないかな。
捨之介に「お前が正気に戻るまで」と言われて、「俺は正気だ!」と言い放つ蘭兵衛が切なくも凄味たっぷり。
山本耕史さんの殺陣を映像で引きで見るととても端正で、太刀筋、決めポーズまで美しいと改めて思いました。
あと、時折見せる淋し気な笑顔ね。
特に最期の「来いっ!太夫!!」の笑顔にはヤラれますよね~。
カーテンコールの回り舞台(というか、回っているのは客席の方だけど)が、映像で観てもやっぱり楽しい。
逆にそれ以外は、映像ではカメラが開いている舞台を捉えていることもあって、あまり”回転感”はなかったです。
カーテンコールラスト、山本蘭兵衛が奥にハケる直前に成河天魔王の肩に手を置いていて、「これか~」(Twitterでよくつぶやかれているけれど私が観た序盤はまだやってなかった、多分)と思いました。
次回舞台観る時、再度この目で確認したいと思います。
沙霧の清野菜名ちゃんが4月に観た時より声が掠れ気味でちょっと喉キツそうでした。
それでもまだまだ声は出ていましたが。
2ヵ月半の長丁場でまだ折り返し地点。
体力気力の消耗はいかばかりかと思いますが、出演者、スタッフの皆さん、お体に気をつけて無事千穐楽まで駆け抜けていただきたいです。
ライビュ終演後には Season 風のキャスト発表。
マチネ終演後に発表されて Twitterや公式サイトにもアップされていたのですでに知っていましたが、劇場ではちゃんとビジュアルつきでした。
もうビジュアル撮ってるのね。
Season 月ももう決まってるんだからとっとと発表すればいいのに のごくらく地獄度 (total 1214 vs 1218 )
この記事へのトラックバック
ライブビューイング、発表になった時から盛り上がりました。
劇場の特性上、東京公演のみですし、ついに新感線も全国でライブビューイングとか!という感じで。
梅田は完売で追加まで出たそうで、凄い事になってましたね。
スキップさんも言われているように、予想以上に良かったです。
変に加工するより、ライブの映像の方が純粋に楽しめますよね。
それと劇場の音が悪いので、多少調整入った方が聞きやすい方も…。
山本蘭兵衛と成河天魔王のシーンは、アップだと迫力ありますね。
今回、見たい所をしっかり映してくれた印象です。
花髑髏、あと数回見に行くので、目に焼き付けようと思います。
ライブビューイング、思った以上によくて大満足でした。
先行でハズレてしまって、梅田でスクリーンが追加になったお陰で
映画館のサイトから取れてラッキーでした。
今回、IHIのみの上演なので、まわりにはライビュで初めて観る人たちも
多く、漏れ聞こえてくる感想も新鮮でした。
山本蘭兵衛と成河天魔王のシーンはカメラワークもよくて
本当に見応えありました。
私はあと1回だけですが、今回のライビュをふまえて、
より濃密に楽しみたいと思います!