2017年02月20日

この波を信じて 雪組 「New Wave! -雪-」


newwavesnow.jpg若手選抜メンバーによるショー 「New Wave!」
2013年 花組からスタートして、月組、宙組、そして今回の雪組と4組目ですが、私はこれが New Wave!デビューでした。


バウ・ショーケース  「New Wave! -雪-」
作・演出: 三木章雄
出演: 月城かなと  永久輝せあ  愛すみれ  叶ゆうり  
諏訪さき  陽向春輝  野々花ひまり  彩みちる  
桜庭舞  眞ノ宮るい  星加梨杏  汐聖風美  
縣千  琴羽りり  優美せりな  望月篤乃  
麻斗海令  彩海せら  有栖妃華  潤花

2017年2月18日(土) 11:00am 宝塚バウホール 6列センター



雪組の主演は、月城かなとさん(95期)と永久輝せあさん(97期)。
各組同世代の若手の中でもトップグループを走っている観のある男役2人ですが、タイプはかなり違っていて、ざっと言えば正統派 ザ・男役な月城さんに対して、フェアリー系の永久輝さんといった感じ。
でも今の若いスターさんはそんなステレオタイプに一括りにできないくらい個性豊か。
2人とも華のある天性のスターではあるものの、私の個人的な印象で言えば、月城さんはきちんと頭で理解してコツコツ積み上げる真面目な秀才タイプ、永久輝さんは自由奔放で直感ひらめき型の天才タイプというイメージ。

それがよく表れていたのが、月城・永久輝・諏訪・縣の4人ですごく練習したというティンバレスというドラムを演奏した時。
1人ずつ演奏するコーナーで、下級生2人に続いて永久輝さんが、「あと4公演」を「あと4日」と言い間違えても「あと4日やりたいくらいですけどね」とすぐリカバリーしたり、ティンパレスと会話したり、アドリブはさんだり、何かとフリーダムなのに対して、「れいこさんも・・」と言われた月城さんが「私はいつも通りきっちりやります」と言って「そういうの(アドリブ的なこと)苦手・・」と小さい声でつけ加えたのを聞いて、「なるほどなぁ」と思ったものです。

そんな2人がほぼ出ずっぱりで大活躍するショー。
客席降りもたっぷりあって、ファンにはたまらなかったのではないかしら。


一幕で印象的だったのは、永久輝せあさんのタンゴの場面。
「ノヴィタンゴ」「アヴェ・マリア」と続いて、ここで「リベルタンゴ」が観られるとはね。
永久輝さんの足さばき、お見事でした。
影ソロの有栖妃華さんの歌唱もとてもよかったです。

月城さんはラストに客席後方から出てきた時の白いコート&白ハットの似合いっぷりがハンパなかったです。
男役としてのビジュアル完成している。
シャープなお顔立ちに片頬だけ浮かぶエクボがまたステキです。
「Once in a Life Time」 熱唱でした。


もちろん他の若いメンバーもイキイキ。
一幕は下級生紹介コーナーもあって、ここは日替わりだと思われ、この日は陽向春輝さん。
月城さん、永久輝さんに娘役さんがお水持ってくるトレイがラケットだった(笑)のですが、陽向さんの特技は3歳から15歳まで12年間やっていたという硬式テニス。
ラケットを使って永久輝さん相手にエアラリーを見せてくれました。
「私はボールの音担当」と月城さん。「ポーン」とか「バシッ!」とか言ってました。

ラストは「お客様に向かってラリーしながら夢を語ってください」と言われたたわしくん。
見事なラリー見せながら、「宝塚のロケット大好きなので、私の夢はロケットbボーイをすることです」と。
ロケットの最後のポーズ、両手を上げて「ヤッ! た・わ・し」とかおっしゃっていました(笑)。

彩みちるさんが「ママ、恋人が欲しい」をソロで。二幕でも「Kiss Me In The Rainl」でソロとっていました。
「Lullaby of Broadway」を歌うカップルがどちらも美形だなぁと思っていたら、星加梨杏さんと優美せりなさんでした。
というか、今回出演メンバー20名、全員ビジュアルクオリティ高し。



真帆志ぶきさん主演のショー「ラブ・ラブ・ラブ」のテーマ曲から始まった二幕は、過去の雪組の名作メドレー「スノー・クロニクル」から。
「真帆志ぶき、郷ちぐさ、汀夏子、麻実れい、平みち、杜けあき、一路真輝」とかつてのトップスターをあげていく月城さん。
かつて私が雪っ子だった時代とドンピシャでもあり、いろいろと懐かしく胸キュンでした。

耳馴染みのある曲もたくさん出てきましたが、中でも「エメ」はテンション上がります。
「キタ~ッ」という感じ。
陽向春輝さんと桜庭舞さんがヴォーカル、永久輝さんと野々花ひまりさんがロミオとジュリエットを演じるイメージ。
桜庭舞さん、透き通るような綺麗な声でした。
ラスト近くで「Amazing Grace」もアカペラで歌っていて、聴き惚れました。
そして、せあくん、ロミオとても似合いそう。早く観てみたいです。

「風と共に去りぬ」からはフィナーレのボレロ「Night and Day」を月城さんレット、永久輝さんスカーレットで。
永久輝さん、超美人なのですが、衣装があまりフィットしていなかったのと髪型が今イチ残念な感じ。
もっとも翌日は金髪ボブだったらしいので、試行錯誤していたのかな。
レットが差し出した手に思わせぶりにチョンとタッチして横向くところとか、コケティッシュな雰囲気はピッタリでした。

二幕で他に印象に残ったのは「Oh Happy Day」
叶ゆうりさんと愛すみれさんという歌ウマゴスペルシンガーズ。
特に愛すみれさんは低音の男役ボイスとファルセットの娘役ボイスを歌い分けた迫力のヴォーカルで、「同じ人が歌っているの?」と思ったくらい。
聴かせてくれました。


とはいうものの、二幕中盤は少し飽きて長く感じてしまった不肖スキップ。
いつも70人が入れ替わり立ち代わりいろんな場面、楽曲を提供してくれるショーを見慣れている目には、若手ばかり20人のショーはいささか単調に映るのも否めないところでしょうか。
もちろん、出演者のがんばりとは別次元の話ですが。


ラストは月城さんが「If It’s Over」を歌って永久輝さん筆頭にダンサーたちが踊り、「Over The Wave」へ。
「この波を信じて・・」と歌う月城さんが頼もしくもあり。
月城さんがこの公演を最後に月組に組替えとなりますので、このコンビもこれがしばし見納めです。
今日からは月組で、また大きなウェーブを巻き起こしてくれることでしょう。




れいこひとこ これで見納め のごくらく地獄度 (total 1707 vs 1709 )



posted by スキップ at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
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