2016年12月26日
今年はひと味違うスペシャル 「タカラヅカスペシャル2016」
年に一度の専科、各組スター競演の祭典 タカラヅカスペシャル。
今年は雪組が東京公演中のため欠席でした。
事前のウワサ通り各組のパロディなしでしたが、その分たっぷりショーを楽しめて、たくさんの人に見せ場やソロがあってとても楽しかったです。
これはこれで「アリ」だなぁ、と。
「タカラヅカスペシャル2016
~Music Succession to Next~」
監修・構成・演出: 石田昌也
構成・演出: 中村一徳 藤井大介
出演:
専科: 轟 悠 華形ひかる 星条海斗 沙央くらま 凪七瑠海
花組: 明日海りお 瀬戸かずや 鳳月杏 芹香斗亜 柚香光 花乃まりあ ほか
月組: 珠城りょう 美弥るりか 宇月颯 朝美絢 愛希れいか 暁千星 ほか
星組: 紅ゆずる 壱城あずさ 七海ひろき 天寿光希 礼真琴 綺咲愛里 ほか
宙組: 朝夏まなと 純矢ちとせ 澄輝さやと 真風涼帆 愛月ひかる 実咲凜音 ほか
2016年12月22日(木) 6:00pm 梅田芸術劇場メインホール 2階2列下手
◆ オープニング&プロローグ
轟悠さん中心にトップスター、娘役勢揃いのオープニング。
珠城りょうさんや紅ゆずるさんを観て、「トップなんだ」と感慨深いです。
特に紅さんは相手役の綺咲愛里さんともども、これがトップとしての初お目見えで、本当に新鮮。
このポスター出た時にも話題になりましたが、芹香・美弥・礼・真風と揃った各組二番手は全員星組出身で、しかも全員新人公演で柚希礼音さんの役をやったことがある、なんて、実際にズラリと目の前に並んだところを観ると、柚希担としては涙出そうならいでした。
そうこうしているうちに曲は、「New Century、Next Dream」へ。
「あ~、これ客席も踊るヤツ」と去年の記憶が蘇ってきたところへ、2階席にもスターさんが大挙してやってきました
先頭が伶美うららさんで、「超キレイ~」と思っていたら続いて朝美絢さんで「超イケメン~」となり、さらに麻央侑希さん、早乙女わかばさんと続いてきたのにはどこを見てよいやら。
それにしても、うららちゃん・わかばちゃんって美形娘役トップ2というくらいの2人が同時にって、まぶし過ぎるから。
曲の後半は上手にいた人たちがやってきたのですが、桜木みなとさん・瀬央ゆりやさんの同期コンビが互いに見つめ合いながら小芝居していました。
このプロローグでいきなりテンション上がったよね~。
轟さん+トップ4人のMC。
「今年は小林公平先生の7回忌、寺田瀧雄先生の17回忌、『エリザベート』の宝塚初演、つまり日本初演20周年、そして来年は宝塚レビュー第1作『モン・パリ』初演90周年とやることいっぱいなのでパロデイはありません」とアナウンス。
小林公平先生のところは朝夏さんが話していらっしゃいましたが、「校長先生」とおっしゃっていました。
珠城りょうさんはエリザ初演の頃は「田舎で野原を駆け巡っていました」と(笑)。
紅さんはこれがトップデビューでおとなし目。
轟さんに「今、お稽古なのよね」と言われて、「インド真っ只中です」と応えて、何かを期待するトップさんたちや客席に「この話にオチはありません」と(笑)。
「(朝夏さんと)同期なのよね」と轟さんに言われて、とてもうれしそうに笑っていたのが印象的でした。
その朝夏さんはもう堂々。
「タカラジェンヌに年齢はないと言いますが、『エリザベート』初演の頃はまだ生まれていない生徒もいれば、それに出演されていた方も・・」と言い放って、轟さんに目を細くして睨まれる。
そしてそれをもろともせず、「カッコイイ~」と返して、「まぁくん、あとで楽屋でゆっくり話そう」と言われていました。
◆ 2016各組コーナー
パロディはなかったけれど、今年上演した演目の曲を各組が歌い踊るコーナーがあって、これが聴き応えたっぷり。
トップバッターは、「リンカーン」の「For the people」を歌う轟さん。
この後出てくる、華形ひかる・星条海斗・沙央くらま・凪七瑠海というメンバーが華やかで、「え、専科?!」と思っちゃいました。
各組はそれぞれ組カラーの衣装を着ていました。
あー、こんな曲もあったな、あの場面好きだったな、と今年観た公演が走馬灯のように頭の中をグルグル。
キャストを事前にあまり把握していない私は、このコーナーで各組誰が出ているかチェックもできました。
花組の娘役率の高さが目立ってたな。
月組では愛希れいかさんが男役ひきつれて歌う「Apasionado!!」が超オトコマエでした。
星組の紅・綺咲コンビは本当のお披露目。
これまでの公演でも組んでいたことありますが、2人とも綺麗で小顔でとてもお似合い。
綺咲さん、「こうもり」の「乾杯の歌」歌っていましたが、歌うまくなったみたい。お披露目公演の「スカーレット・ピンパーネル」に向けて、ボイトレがんばっているのかな。髪型のセンスもよかったです。
そして礼真琴くんが歌い始めると相変わらず「ピッ!」となる私です。ほんと、あの声好き♡
◆ Memories of TAKARAZUKA
「タカラヅカ行進曲」に始まって、寺田瀧雄先生の曲のメドレーコーナー。ここが今回の目玉のひとつ。
専科の人たちが歌うメロディに乗せて1組ずつカップルが踊るのですが、カップルの女性が全員95期の男役!
「セ・マニフィーク」 歌 凪七瑠海/♂ 柚香光 ・ ♀ 朝美絢
「アマール・アマール」: 歌 沙央くらま/ ♂ 暁千星 ・♀ 瀬央ゆりや
「そして、今」: 歌 星条海斗/ ♂ 愛月ひかる ・ ♀ 水美舞斗
「DANCE WITH ME」: 歌 華形ひかる/ ♂ 七海ひろき ・ ♀ 桜木みなと
いやいや、目が忙しくて曲が耳に入って来ないってば(笑)。
個人的には、「エリザベート」でマデレーネやった時、「事故か?」と思われた水美舞斗さんのイケてるカッコイイ女っぷり(髪型凝ってたな。花娘たちのご指南かしら)と、桜木みなとさんのこのまま娘役でもイケそうなべっぴんさんぶりが印象的でした。
みんなこのまま客席降りしていましたが、1階席のみだったのでこれは見えずザンネン。
ラストは全員で「いのち」を歌って第一幕終了。
◆ エリザベートメドレー
この「エリザベート」コーナー、すごくよかったです。
暗転の中、下手通路にスポット当たったらそこに轟さんが立っていて、「ひゃ~!」みたいな叫び声が1階から聞こえてきました。
ルキーニな轟さん、客席を煽りながら「キッチュ」。
先日の 「エリザベート スペシャル・ガラ・コンサート」」モニュメントバージョン 大阪では轟さんはビデオ出演でしたので、ナマで聴けてうれしかったです。
そしてさすがのルキーニっぷり。本当に20年の時を感じさせません。
真風涼帆さん・芹香斗亜さんで「愛と死の輪舞」
そして、花乃まりあ → 愛希れいか → 綺咲愛里 → 実咲凜音とトップ娘役が歌い継ぐ「私だけに」。
ここはさすがに本役でシシィ演じたばかりの実咲さんがラストの聞かせどころで貫禄を見せてくれました。
綺咲愛里さんの時は「歌えるのか」と思わず力入っちゃったけど、ここでも大丈夫でした。
あーちゃん、がんばってます。
「闇が広がる」は、紅ゆずるトート✕ 美弥るりかルドルフと、珠城りょうトート ✕ 礼真琴ルドルフ の2パターンをそれぞれ聴かせてから最後4人で。
ここが一番芝居がかっていて聴き応えもあったなぁ。
それにしても礼真琴くんの歌声のすばらしさよ(二度目)。
ラストは「最後のダンス」。
明日海りおさんと朝夏まなとさん。
どちらもトート本役で歌うまでもあるので圧巻のヴォーカルでした。
こうして見比べ、聴き比べすると本当の個性の違うトートだったんだと改めて。
最後の歌い上げは朝夏さん。
◆ STANDARD & POPS
トップ・二番手・三番手のみならず、各組メンバーが耳馴染みのある曲を次々歌い継ぐコーナー。
ほんとに次々踊りながら出てくるので目も耳も忙しい。
組を超えてシャッフルしているので、こんな組合せ新鮮~というカップルやトリオもたくさん。
星条海斗さんと純矢ちとせさんの珍しいペアも。
中でも、「Love for Sale」を歌った鳳月杏さんと音波みのりさんの”しっとり大人な恋人同士”感がとりわけ印象に残りました。
ラストはお約束の「TAKARAZUKA FOEVER」を全員で。
男役はシルクハットつき黒燕尾という超正装。やっぱりカッコいいです。
全編を通じてコーラスは宙組の101期、102期生。
さすがにすばらしいコーラスを聴かせてくれました。
今年もたくさんの楽しさをありがとうタカラヅカ のごくらく度 (total 1680 vs 1685 )
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