
「マリー・アントワネット展」
2016年12月17日(土)
森アーツセンターギャラリー
あらかじめネットで当日券を買ってから行ったのですが、チケットブースは長蛇の列でビビる💦
それはお隣でやっている「宇宙と芸術展」のものでしたが、「マリー・アントワネット展」もかなりの混雑ぶりでした。
ギャラリーもレストランも展望台も同じエレベーターに乗るのでまずエレベーター乗るのに行列なのね。
花總まりさんが音声ガイドに登場ということで、私にしては珍しく音声ガイドを借りてみました。
木村佳乃さんがイントロダクション、花總まりさんはマリー・アントワネット役で、台詞を言ったり手紙を朗読したり。
全体の語りとフェルゼンは声優の平川大輔さんというキャスティングでした。
花總まりさんの声を聞いていると彼女のアントワネット姿が脳裏に浮かんできて、「1789」でアントワネットが歌った ♪私 フランスの王妃よ 失うものなど何もない~ という曲が会場にいる間じゅう頭の中をグルグル。
花總さんのアントワネット、また観たいなぁ(「1789」もいいけど宝塚の「ベルサイユのばら」で)
展示は肖像画やヴェルサイユ宮などの絵画が中心で、ドレスやアクセサリー、陶磁器やアントワネット手紙などの実物が折り込まれていて、それぞれの当時の様子や歴史的背景の説明が表示されていてなかなか見応えありました。
広大な庭やヴェルサイユ宮の全体図などを見ると、フランス王国の全盛時はとてつもないものだったんだなと実感します。
私が最後にヴェルサイユ宮に行ったのは2002年。もう14年も前なんだ(遠い目)。
歴史的には知っていることも多かったですが、細かいことに「へぇ」と思ったり。
アントワネットのコレクション展示の中に日本の漆器があって、これは母 マリア=テレジアが日本の漆器をこよなく愛していたことが娘であるアントワネットにも受け継がれていたということです。
アントワネット自身がパリの美術市場で買い集めたものもあるとか。
また、王立セーヴル磁器製作所がヴェルサイユ宮殿の販売会購入した伊万里焼のような装飾が施された食器セットの名前が「日本」だったり、こんなところで日本と繋がっていたんだなぁ、と。


こちらは唯一写真撮影OKとなっていたアントワネットの居室。
「プチ・アパルトマン」と呼ばれるマリー・アントワネットのプライベート空間を原寸大で忠実に再現したものだそうです。
家具だけでなく壁の装飾に至るまでマリー・アントワネットの好みを色濃く反映しているということですが、
調度品や装飾は凝っていて豪華ながら全体的には落ち着いた品のいい雰囲気で、アントワネットのセンスが伺えます。
華やかな展示が続く中、一番心に残ったのは、タンプル塔に幽閉されていた時に身につけていたという薄汚れた肌着と断頭台にのぼる際に脱げたとされる靴。
もちろん知っていることであっても、こうして実物を目の前にすると、言葉を失う思いです。
あんなに豪華絢爛で何不自由ない毎日を送っていた人が覚悟の上とはいえこんな生活を強いられて、よく気が狂わなかったなと、その精神力の強さにも心を揺さぶられました。
もう一つは、第2王子ルイ・シャルルがルイ16世処刑後、母から引き離される直前に描かれたという肖像。
この後、洗脳教育されて革命の歌を歌うまでになったというルイ・シャルルの暗い瞳が胸に突き刺さります。

こちらは会場出たところに広がった東京の夕景。森タワー52階からの眺めです。
前方は新宿の高層ビル群でしょうか。
画像には入っていませんが、右方向にはスカイツリーも見えて「東京だなぁ」と思いました。
混雑の中じゃなくてもっとゆっくり見たかったな の地獄度


