2016年10月04日
泣こよかひっ飛べ! 「北翔海莉サヨナラショー」
昨日は宝塚歌劇星組大劇場公演千秋楽。
星組トップコンビ 北翔海莉さん 大劇場ラストデイでした。
心配された雨も入出の時には持ちこたえて、よい千秋楽だったようで、送られる人たちも送る側の組子やファンにとっても、よい1日となったようです。
私はひと足早く1日前の前楽に、ナマ北翔さん見納めてきました。
本公演の感想は以前に書きましたので、今回はサヨナラショーのレポを中心に+「桜華に舞え」補足ちょっぴり。
「桜華に舞え」の感想はこちら
「ロマンス!!」の感想はこちら
宝塚大劇場 星組公演
北翔海莉サヨナラショー
2016年10月2日(日) 6:00pm 宝塚大劇場 1階28列センター
「ロマンス!!」終演後、緞帳前に万里組長が登場してご挨拶の後、北翔さんからのメッセージを読み上げます。
ステージには、初舞台のロケットに始まって、「ノバ・ボサ・ノバ」のドアボーイなど初期のころから時を追って映像が流れました。
そしてこのメッセージがいかにもみっちゃんらしいユーモアにあふれていました。
・「飛鳥夕映え」の新人公演の挨拶で「無事に千穐楽を迎えられて・・」と言ってしまった
・客席の皆様のスタンディングがうれしくて両手でピースしてしまい、後で楽屋で怒られた
・入団9年目 思う存分アドリブをしたり開放的になれた宙組時代に突入
・初めてのディナーショーでは自分のすべてを見てほしくて「All of Me 」というタイトルにしたがやりたいことが多すぎて収まりきらず 「Half of Me」になってしまいました。
この間、映像では「銀ちゃんの恋」でジャージ着て悶えるヤスや「オーシャンズ11」の変装ジョンソン先生が映し出されて、客席泣き笑いです。
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お父様やお兄様と同じく自衛隊に入るものと思っていたという北翔さん。
最後は、「何百人も生徒がいる中で、北翔海莉を見つけて下さり、この長い道のりの中どんな時も応援してくれたファンの皆様、ありがとうございました」 と(涙)。
北翔海莉サヨナラショー セットリスト
1.シトラスの風
2.アマールアマール (ノバ・ボサ・ノバ)
3.桜夢幻 (想夫恋)
4.君に伝えたいことがある (THE SECOND LIFE) 七海ひろき&美都くらら ダンスつき
5.風をきれ闇を切れ悪を斬れ(風の次郎吉)
6.Forever Entertainer! (THE ENTERTAINER!)
7.My Heart Will Go On (One Voice) 美城れんソロ
8.夢はひそかに (LOVE & DREAM)
9.Merry Widow Walts (THE MERRY WIDOW)
10.シャンパンの歌 (こうもり)
11.恋しているの (南太平洋) 妃海風ソロ
12.運命よ、今夜は女神らしく(ガイズ&ドールズ)
13.はじめての恋 (ガイズ&ドールズ)
14.サムディ (LOVE & DREAM)
15.Climb Ev'ry Mountain (MUSIC PALETTE)
ショーの「ロマンス!!」で少し足りないと思っていた部分・・・北翔・妃海2人だけのデュエットダンス、大階段を使った男役黒燕尾群舞・・・が含まれていて、まるでこのサヨナラショーを加えてさよなら公演完成形のようでした。
北翔さんの声量豊かでのびやかな歌声を存分に堪能できるショー。
在団期間が長さのとおり、楽曲もバラエティに富んでいて楽しめました。
途中、一旦降りた緞帳が再び上がった時、ガラスの靴を右手に持った北翔さんが「LOVE & DREAM」そのままのポーズで大階段の途中に立っていた時、客席からヒューヒューという声が。
みんなあの公演のあのシーン、大好きだったんだ。
下で待つ風ちゃんにガラスの靴をはかせる北翔さん。
あのシーンをまた見られるなんて。
「君に伝えたいことがある」は、銀橋で歌う北翔さんに目を奪われていたら、ステージでカップルが踊っていて、誰?とオペラあげたら、今公演で退団する美都くららさんが七海ひろきさんのエスコートで美しいダンスを踊っていました。
美城れんさんは、「タイタニック」の「My Heart Will Go On」を英語で。
美城さんといえば何といっても「ロミオとジュリエット」の乳母で歌った「あの子はあなたを愛している」を聴きたかったけれど、男役のスタイルだし、著作権とかいろいろあるのかな。
風ちゃんは「南太平洋」から「恋しているの」をキュートなセーラールックで。
上手花道から出てきてすぐ帽子がずれてしまって、すぐそれを取って手に持って歌っていたのですが、最初からそんな振りだったように上手く帽子を使う風ちゃんに感心。
黒燕尾ならぬ白燕尾で、北翔さんを中心にピシリと逆三角形をつくって男役たちが大階段を降りてきたのも気持ちアガりました。
最後の2曲 英語の曲が続いたのは少しどーかな~と思いましたが、
北翔さんがラストに選んだ曲 「Climb Ev'ry Mountain」は「サウンド・オブ・ミュージック」の曲として有名ですが、北翔さんがビルボードライブで歌った曲。
Climb every mountain Ford every stream
Follow every rainbow 'Till you find your dream
と英語で歌い、全員のコーラスになる曲。
山にはとにかく登ってみなさい
空に虹がかかったら それを残らず追いかけて
自分の夢を見つけなさい
という歌詞が、組子へファンへ、北翔さんが残すメッセージのように感じて、
温かくてとてもよいサヨナラショーでした。
「桜華に舞え」 追加
結構ストーリーに入り込んでしまって、これがサヨナラ公演だからというより、物語として泣いてしまうのですが、少し冷静になるとサヨナラ公演らしい台詞は場面が散りばめられているのに改めて気づきます。
美城さん西郷隆盛が征韓論をめぐる争いに敗れて薩摩に帰ることを決心した時、「お前と初めて会った時が昨日のことのようだ」と北翔さん桐野に話す場面は同期の2人にしかわからない思いがあるのではないかしら。
ラストの桐野 vs 隼太郎の立ち廻りからの抱きかかえ→「よう頑張ったのぅ」 のあたりで毎回ボロ泣きなのですが、ここでも、死にゆく桐野を抱きかかえた紅さん隼太郎が、「お前が大事にした義とまごころ、おいが受け取った!」とトップスターの引き継ぎが込められていたのね。
そして何といっても
隼太郎と半次郎の
「泣こかい 飛ぼかい!」
「泣こよかひっ飛べっ! 」
ですね(涙)。
サヨナラ感とは別ですが、この日、礼真琴さん永輝の銀橋ソロの時、ピンマイクが取れちゃって着物の襟の下の方にぶら下がってしまったのですが、そんなこと全く意に介さない琴ちゃんの声量と歌の上手さ、お見事でした。
まだ東京公演ありますが、これでお別れです のごくらく地獄度 (total 1639 vs 1642 )
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