2016年07月20日

龍はひたすらに 愛という種を蒔いた 月組 「NOBUNAGA <信長>/Forever LOVE!!」 2回目・3回目


nobunaga2.jpg


思いがけず千秋楽を観劇することができましたので、3回観ることになった月組公演。
主な感想は1回目に書いちゃいましたので、2回目、3回目観て印象に残ったことを。


宝塚歌劇 月組公演
簡易生命保険誕生100周年 かんぽ生命 ドリームシアター
ロック・ミュージカル  -下天の夢-」
作・演出: 大野拓史
シャイニング・ショー 「Forever LOVE!!」
作・演出: 藤井大介
出演: 龍真咲  愛希れいか  珠城りょう  凪七瑠海  美弥るりか  宇月颯  朝美絢   海乃美月  暁千星/沙央 くらま ほか

2016年7月16日(土) 11:00am 宝塚大劇場 1階10列センター/
7月18日(月) 1:00pm 2階9列センター



「NOBUNAGA <信長>」 
は初見の時に感じた違和感や唐突感をぬぐい去ることはできませんでしたが、3回も観るとさすがにそれまで見えていなかったものも見えてきて、大野先生が表現したかったことも何となくわかる・・・ような気もしました。

あまりサヨナラっぽくない脚本だなと思っていたのですが、1回目の感想に書いた光秀と秀吉の意味深だなと思った台詞の他にも、龍さんのトップとしての覚悟や後進に託すような台詞が散りばめられていることにも改めて気づきました。

千秋楽は2階席から観ましたので、群舞のフォーメーションの美しさや、大セリの上下で役者さんたちの動きなど、俯瞰して観ることができてよかったです。
前回名前を挙げた人たちばかりでなく、いろんな人に少しずつ見せ場があることにも感心。
浅井長政を演じた宇月颯さんなんて、出番は少ないですがくっきり印象に残ります。
どちらといえばエキゾチックなお顔立ちだと思うのですが、あんなに凛として美しい武将姿がキマるとは。

千秋楽では凪七さんや美弥さんが目に涙をいっぱいためていて、それを見るだけでもう


「Forever LOVE!!」 
はあちこちにアドリブが効いていることに2回目にして初めて気づきました。

一番目立ったのは、女装祭りの場面(正しくは、第8場 Sweet LOVE)。
龍さんが凪七さんにやたらからんでいたのですが、最初からそうだったっけ?
龍さんが後ろで踊っている間、センターでザ・ポーズして立つ凪七さん。

7/16: 
龍 「ずっと待たされるって、どんなカンジ?」
凪 「ゾクゾクするわぁ~」
龍 「かちゃって、そうだったんだ・・」

7/18:
龍 「いつから待ってるの?」
凪 「戦国時代から」 (客席 笑いと拍手)
龍 「明智光秀?!」
凪 「え?誰かしら」
龍 (耳元で「お館様って言ってとダメ出しした模様)
龍 「明智光秀?!」
凪 (苦笑しながら)「おやかたさま~」
龍 「東京公演も楽しみだ」

みたいな(笑)。

この後、美弥るりかさん、沙央くらまさんと女装で出てきて、銀橋で3人が龍さんを誘惑する、みたいな展開となるのですが、当の龍さんはそこに現れたキュートドールの萌花ゆりあさんが気に入ってキスすると3人怒る(笑)。
そしてキュートドールがラインダンスに入ると、3人+龍さんで上手花道引っ込みます。
沙 「もおぉ~、お仕置きよっ!!」
龍 「お仕置き?お仕置き大好き」
という会話しながら(笑)。

ここは日替わりのようで、千秋楽も何か言ってたけど残念ながらよく聞えませんでした。


7月16日に観た時は、雪組の望海風斗さん、永久輝せあさんはじめ「ドン・ジュアン」組が近くの席で観ていらしたのですが、凪七さんと2人で客席降りした時の美弥るりかさん。
望海さんの前に立ち手を握ってハグするような勢いで顔をグッと近づけ、望海さんをキメ顔でニコリともせずあの大きな瞳でじっと見つめていて笑っちゃっいました。VIVA! 89期。

ヒョウ柄 龍さん+夏月都さん、白雪さち花さんというアダルティ娘役さんの「愛の讃歌」の場面。
7月16日は、娘役さん2人は赤いアフロ、龍さんは白いアフロを髪の片側につけていましたが、
千秋楽の龍さんは白いアフロが両側に2つちょこんと乗っていました。

ゴールドの場面で、退団者はそれぞれ胸にデザインの違うコサージュをつけていた時、
龍さんがラストの黒燕尾の時、胸ポケットにさした赤い花が白になっていた時、
「ああ、千秋楽なんだ」とまた涙が。

その黒燕尾で大階段に一人立って歌う「永遠」がまた心にしみる歌詞で。
  龍はひたすらに 愛という種を蒔いた
  龍はひたすらに 愛という水を注いだ

そうやって育てた月組を見守りながら
  私は天に還る 夢という新天地を求めて


自由奔放でいろいろ言われることも多かった龍真咲さんですが、いつも私たちを楽しませてくれた、まぎれもなく輝くトップスターでした。



あの「まさお節」が聴けなくなるのも、今となっては何だか寂しい のごくらく地獄度 (total 1597 vs 1600 )


posted by スキップ at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック