2016年07月19日

「ここから見る景色は最高」 龍真咲 宝塚大劇場ラストデイ


IMG_9695.jpg当初観劇予定には入っていなかったのですが、ご縁があって、
龍真咲さんの大劇場千秋楽&サヨナラショーを観ることができました。

宝塚歌劇 月組公演
龍真咲サヨナラショー
2016年7月18日(月)


サヨナラショー開演前に飛鳥組長が龍さんの宝塚入団以来の経歴を紹介。
この時、スクリーンに映し出される画像がずーっと「宝塚おとめ」掲載の顔写真(若いころ→現在へ)で、ちょっと笑ってしまいました。
ここって普通 思い出に残る役の舞台写真とか出すのではないの?(笑)

・・というのはさておき、私が宝塚暗黒時代を経て復帰したのは龍さんの先々代トップ 瀬奈じゅんさん時代からですので、龍さんもそれなりに観ていて、2012年にトップになってからの作品はほぼ観ています。
サヨナラショーの選曲は、トップになってからというより、中でも最近のものが多かったなという印象です。


龍真咲サヨナラショー セットリスト

パレロワイヤル (1789) 全員
二度と消せない (1789) ソロ
真紅に燃えて (風と共に去りぬ) ソロ
愛あればこそ (ベルサイユのばら) 黒燕尾
TAKARAZUAK 花詩集 100!! (同名公演) 退団者5名
God Song (GOLDEN JAZZ) 全員
僕こそミュージック (M!) ソロ
声なき言葉(1789) 全員



龍さんのソロを中心にしながらも全員で、というナンバーも多くて「月組一丸の」ショーという感じ。
退団者だけの場面もあったし、本公演ではなかった大階段を使った黒燕尾男役の群舞も最後に観られてよかったです。
逆に、本公演でもなかった相手役 愛希さんとのデュエットダンスはサヨナラショーでもなし。
徹底しているのね(^^;)


「1789」の「パレロワイヤル」からスタート。
全員赤の衣装で、沙央さんが、「おーい、龍真咲のサヨナラショーが始まるぞ」って言ってました。
全員で歌い踊るところへ白地に赤い薔薇柄のスーツで龍真咲さん登場。
合唱から「二度と消せない」のソロへ。

「1789」は今年東宝版を観ましたが、何と言っても月組が日本初演だし、好きな作品でしたので、ラストの曲含めて3曲もラインナップされていて嬉しかったですが、龍さんにとっても大切な公演だったのかな。


IMG_0120.jpg「僕こそミュージック」が入っていたのは少し驚きました。
「M!」は宝塚の公演ではなく、この曲は龍さんが昨年のファーストコンサート「DRAGON NIGHT!!」で歌われた曲。
きっと大好きな曲なのでしょう。
♪見かけ通りの奴だよ この僕 ありのままなんだ このままの僕を愛してほしい なんていう歌詞が龍さんによく合っているなぁと思いました。

千秋楽の座席には龍さんの会の方からペンライトが置かれていて、「『僕こそミュージック』の時につけて下さい」ということでしたので、みんなで点灯。
白く揺れる無数のライトを、ステージから龍さんはどんな思いで見ていらしたのでしょう。


すべて終わって、退団者のご挨拶となりますが、それに先立ってショーの前に、
この公演を最後に専科に異動する凪七瑠海さんからご挨拶がありました。
きりりと引き締まった表情で、「不安がないと言えば嘘になります」
とおっしゃったのを聞いて泣きそうになる。
凪七さん、このところグッとよくなったと感じること多々だったので、
異動はとても残念ですが、専科での一層のご活躍を期待しています。


退団者のご挨拶は下級生から順に、夢羽美友さん・翔我つばきさん・真愛涼歌さん・有瀬そうさん・萌花ゆりあさん。
いつも思いますが、宝塚を退団する人たちって、皆さんとても晴れやかな笑顔で、心から幸せを口にして、すばらしいご挨拶をされるなぁと改めて思いました。

月組の「同期からのお花渡し」って、渡す人と一緒に同期全員出てくるのね。何だか可愛い。
真愛涼歌さんのお花は、組からお花と同期からのお花の合体型ではなくて、最初から一つになったお花で、同期からは、千海華蘭さん、貴澄隼人さんという2人の男役さんがそれぞれ真愛さんの髪に花を挿す形。ステキだったな。


そしていよいよ龍真咲さん。
黒紋付に緑の袴の正装です。
龍さんへのお花は組からが珠城りょうさんで、同期からは次期副組長の綾月せりさん。

龍さんの入りの時間、スタンバイする月組子さんたちの中に雪組の早霧せいなさんが現れて、「ちぎだ!」「ちぎちゃん来た!!」とギャラリーがグラッと揺れるような感じがしたところにたまたま居合わせました。
フツーに龍さんの会服着て、同期の沙央さん、綾月さん、萌花さんと一緒に龍さんを待つ早霧さんの姿に胸熱でしたので、同期からのお花は早霧さんかも?と期待していましたが、そこは同組に同期がいますからね。

入りと言えば、龍さん会の パンパンパン(手拍子) 「神頼みっ!」という掛け声、おもしろかったな。
龍さんが亀の御神輿乗っている間じゅう、愛希さんが「神頼み」の大旗(100周年運動会の時の)振り続けていました。


正直のところ、何だか夢を見ているようで、ご挨拶の一言ひと言はあまり覚えていないのですが、繰り返されるカーテンコールの中、印象に残った言葉がいくつか。

・幸せな時間はあっという間に目の前から過ぎていきました。今、とても幸せに感じております。
・もしかしたら寂しいのかな、とも思いますが、それよりやり切った感でいっぱいです。
・私はここで思う存分生きてきました。でも私はまだ前に進みたい。この思いがある限り龍真咲は皆様の中で永遠だと信じています。
・宝塚では体力と精神力を相当鍛えられましたので、これからはどんな事があっても乗り切れると思います。雑草の如く!
・ここから見る景色は最高です。いつもは私が皆さんから夢をありがとう、と言われるのですが、私の方こそ、この場所でいろんな夢を見させていただいてありがとうございました。

何度目のカテコだったか、
「思い残すことはありません。だからキッパリ辞めさせていただきます。もう二度とここで会うことはありません」 と言い切ったのはいかにも龍さんらしくて笑っちゃいました。
その後も拍手は鳴り止まず、また会うことになったのだけれど(カーテンコールは全部で6回)。

「まさお 大好き~」と客席から声がかかっても、
「私はみんなのものやから。誰のものにもなりません」と言い放つ龍さん。
いかにも過ぎて(笑)。


飛鳥組長が「それでは、最後に『タカラジェンヌに栄光あれ』を歌いたいと思います」とおっしゃった時、
「『すみれの花咲く頃』じゃないんだ」と少し驚きましたが、これは龍さんのリクエストなのだとか。
トップの千秋楽の曲としても史上初めてのことなのだそうです。
♪私は夢を売るフェアリー フェアリーと歌い出す龍さん。
とても明るい曲だし、「進めいざ 進めいざ」と前向きな歌詞もいかにも龍さんらしくて、さすがの選曲だなと思いました。


最後は、月組恒例のジャンプで締めて幕。
最初に飛鳥組長がやって、次に「かちゃも最後なんだからやりなよ」と凪七さん指名するも、凪七さんが「月組バンザイで!」って何度も言うものだから、「バンザイじゃなくてジャンプやから!」とついに龍さんご本人登板となったのでした。


IMG_5085.jpg  IMG_3515.jpg


お付き合いでこの後、出のパレードにも参加しましたので、長い1日となりましたが、最後まで龍さんらしい明るい雰囲気の中、「まさお カワイイ」と改めて龍さんの魅力を再認識した月組公演千秋楽でした。



龍真咲無双 のごくらく度 (total 1596 vs 1599 )


posted by スキップ at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
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