2016年05月09日

剣心にまた会えた  雪組 「るろうに剣心」千秋楽ライブ中継


rurolv1.jpg宝塚歌劇雪組公演「るろうに剣心」 千秋楽ライブビューイング観てきました。
宝塚大劇場で2回観て、とても楽しかったのでできればまた観たいと思っていましたが、こんな形で叶うなんて。

トップスターの退団公演でもないのに全国42の映画館(熊本は中止になってしまいましたが)でライビュ開催されるなんて極めて異例なことです。
しかもチケットほとんど完売しているのですから、「るろ剣」人気おそるべし!

宝塚歌劇雪組 東京宝塚劇場公演千秋楽
浪漫活劇 「るろうに剣心」 ライブ中継
原作: 和月伸宏 「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」
脚本・演出: 小池修一郎
出演: 早霧せいな  咲妃みゆ  望海風斗  鳳翔大  
大湖せしる  蓮城まこと  彩凪翔  彩風咲奈  
月城かなと  彩みちる /夏美よう  美城れん ほか

2016年5月8日(日) 3:30pm TOHOシネマズなんば スクリーン1



宝塚大劇場で観た時に感想は書いてしまったので、今回はライビュならではと思えること、新たに気づいたことや印象に残ったことを中心に。

大劇場の感想は こちら と こちら


3回目でも、映像で観ても、やっぱり楽しかった「るろうに剣心」。

DVDやBRも含めて舞台を映像化したものは、アップになって細かい表情やこれまで気づかなかったことが見えたりするという“旨み”がある一方、自分の好きなポイントが見られないとか、全体が見えないというジレンマもありますが、今回のライブビューイングはそのあたりのバランスはうまくいっていて、カメラワークもよかったという印象です。

一箇所、加納惣三郎が朱音太夫の身請けのお金欲しさに辻斬りする場面で、ほっかむり取られて顔がバレるところが映らず、驚くおかみさんの方にカメラが・・・あれ、絶対映すトコ間違ったよね(笑)。


早霧せいなさん筆頭に、スクリーンの大画面にあんなにアップで映ってなお美しい雪男たち、
すばらし過ぎる。
特に望海風斗さんの美しさ、色っぽさが画面からダダ漏れです。
細かい目線の使い方なんて、舞台ではなかなか気がつけなかったところも観られて眼福でございました。

あと、歌。
やっぱりライビュになると、劇場で聴くより明らかに歌の巧拙が鮮明で、望海さんの歌の上手さが際立っていました。


観柳(彩凪翔)のガトリング砲ソングはウワサに聞いていた通り、フリーダム度がますます増していました。
千秋楽ということもあって、♪ガトガトガトガト・・・と歌いながら上手袖に引っ込み、また出てきた時、手には扇子を持っていて、広げると「絆」の文字。
そこでジェラールさん含めて舞台全員で「絆!絆!」とやったり。
ジェラールさんのセリ下がりは、「以上、観柳の妄想劇場でした。みんな、今までつき合ってくれてありガトー!」
ウマイ!! 思わず拍手しちゃったよ。

音量のせいか、大劇場で観た時より台詞の熱さも増しているように感じたのですが、特に弥彦(彩みちる)と四乃森蒼紫(月城かなと)。

弥彦はますます少年っぽくなって、立廻りの場面では短いながらも周り引き連れてキレッキレのダンスも見せてくれて、彩みちるちゃん、本当にいい役もらって抜擢に応えました。
「ドン・ジュアン」 ヒロインも楽しみです。

蒼紫はわりとクールな印象だったのが、結構熱く語っていたのに驚きました。
それにしても美しい月城さん。
月城さん蒼紫といえば、大立ち回りで両手に剣を持って客席降りの時、大劇場で2回目に観た時拍手が起こっていましたが、東京でももちろん。
後ろ姿しか映らなかったけどカッコよかったです。

月城さんに続く存在でもある永久輝せあさんの剣心の影。
大劇場ではその表情までは観るのが難しかったのですが、さすがライビュだとあの暗い表情もアップで存分に楽しめました。
打って変わってフィナーレのロケットの明るさ可愛らしさ。
初めて観る人は絶対同一人物だとはわかりませんよね。

咲妃みゆさんは、大劇場で2回目に観た時に「あれ?声かすれてる?」と思いましたが、ずっとそのままだったようです。
風邪とかではなくて、声帯を痛めていたということなのかな。
歌はがんばっていましたが、台詞はとてもハスキーな声。
この連日満員の人気作で体調が万全ではないということは、ご本人にとっても不本意だったことでしょう。

そんな咲妃さん薫を終始おだやかに見守る早霧さん剣心が素敵でした。
ラスト。
剣心と薫が大階段を上って、客席側を向いたところで、早霧さんが咲妃さんの手をギュッと握っていました。
咲妃さんは少し驚いたような、とてもうれしそうな笑顔で早霧さんの左手にギュッと擦り寄っていましたので、あれは早霧さんから咲妃さんへのよくがんばったご褒美のサプライズだったのではないかしら。

フィナーレでは、早霧さんがデュエダンのため去った後、望海さん中心に踊る男役ダンスが大好きだったのですが、映像で観ても改めてこのダンス好き~と思いました。
振り付けもカッコいいな。

そんなこんなをすべて引っ張る緋村剣心こと早霧せいなさん。
本当に劇画から抜け出てきたようなビジュアル、殺陣で見せる身体能力の高さ、穏やかな微笑みをたたえる剣心と暗い眼をした抜刀斎の細やかな演じ分け。
早霧さんにこの役を宛てたことが、この作品が大成功した一番の要因だと思います。


毎公演千秋楽はライビュやってくれたらいいのに のごくらく地獄度 (total 1560 vs 1565 )



posted by スキップ at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
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