2016年04月26日

この歌声をキミに 月組 「Voice」


voice.jpg本年9月4日をもって宝塚歌劇団を退団する月組トップスター 龍真咲さんのコンサート。
昨年に続いて2回目ですが、退団発表後ということで、「タカラヅカの龍真咲」集大成といった趣きのステージとなっていました。

宝塚歌劇 月組公演
龍真咲コンサート 「Voice」
作・演出: 小柳奈穂子
出演: 龍真咲  光月るう  美弥るりか  紫門ゆりや  朝美絢  海乃美月 ほか

2016年4月16日(土) 12:00pm シアター・ドラマシティ 23列下手

舞台は2部構成で
THE 1ST ACT: WE ARE VOICE
THE 2ND ACT: VIVID ・ VOYAGE ・ VARIETY ・ VIBRATION ・ VOICE

THE 1ST ACTはストーリー仕立てで、未来が舞台。
歌や踊り、芝居といった自由な娯楽が失われた世界。
考古学を研究するカップル(美弥るりか・海乃美月)が迷い込んだ建物はかつて劇場だった場所で、未来に「声」を伝えたいと願った人々が密かに作った「Voice Robot」たちがいました。歌うことを忘れた人間に、ロボットのリーダーMASA-O(龍真咲)を中心に、その楽しさ、素晴らしさを伝えようと一夜限りのショーを開催します・・・。

そのショーの中で、龍さんがトップに就任してからの作品の名曲の数々を歌って踊って聴かせる構成。
文末にネットで拾ったセットリストを記しますが、PUCKに始まりPUCKに終わる名曲メドレーで、龍さんがトップになってからの歴史を振り返る、まるでプレサヨナラショーのような選曲です。
思えば私も龍さんがトップになってからの月組大劇場公演は全部観てるなぁと懐かしくも切なくもあり。

ロミジュリの「今日こそその日」や1789の「サイラモナムール」はやっぱりテンション上がって一緒に歌いたくなっちゃいます。
「いつか」から「今日こそその日」、ロミオからティボルトへと表情もガラリと変わる龍さんも見モノでした。

今回のコンサートは龍真咲さんの魅力である「声=Voice」に焦点を当てたということですが、ヴォーカリストとしての龍さんの力量を多彩な楽曲に乗せて存分に聴かせてくれました。


THE 2ND ACTはタカラヅカの楽曲を中心にしながら、ウルフルズやモーニング娘の曲などバラエティに富んだ内容。
大阪弁全開の龍さんのMCはSっぷり炸裂でした。

メンバー紹介を兼ねた個々の特技披露では早口であれこれまくし立てて、最後に「龍さんの特技は説教」というオチつき(笑)。
特技はめまぐるし過ぎてほとんど覚えていないのですが、美弥るりかさんのマイケル・ジャクソン、ムーンウォークが全然できてなかったのだけは強く印象に残っています(笑)。
貴澄隼人さんの三味線(「舞音」弾いてた!)は上手だったけど、紫門ゆりやさんのクラリネットなんて、「別に特技ちゃうやん。ちょっと吹けるだけやん」と言われてましたね。

VOYAGEでは、フランス・イギリス・日本・アメリカと旅して宝塚で演じたそれぞれの国の役を歌います。
オスカルの扮装をして「わが名はオスカル」を歌うかと思えばペガサスはアレだったり(笑)、イギリスでは ME AND MY GIRL のビル、日本では白衣の仁先生、アメリカの風共では舞台上でバトラーからスカーレットへ早替りしたり、目で耳で楽しませてくれた後、「龍さんが一番行きたい場所は?」となって

「大阪ストラット」

♪紀伊國屋でマッチきって・・・なんて曲をタカラヅカで聴く日が来るとは(笑)。
ここ、歌もですが、バックも濃かった~。
颯希有翔くん筆頭に全員大阪のおばちゃんファッション。
ヒョウ柄やらタイガース柄やら。髪型も色も派手派手・・・でもみんな楽しんでやっている感じでした。

Gloria Gaynor の I will Surviveを歌いながら客席通路から登場した美弥るりかさん・・・派手な女装?だけどわりと可愛いじゃん・・と思っていたら、紫門ゆりや・千海華蘭・朝美絢とみんな女装なんだけども。
う~ん、ニューハーフ感ハンパない(笑)。

客席参加のダンスは「HAPPY」
相変わらず振りは予習していないしペンライトも持っていないのでいい加減でしたが、楽しかった!
舞台上も楽しかったな。みんな色んな衣装でワラワラと。
朝美絢さんは「A-EN」の高校生の衣装でした。
朝美さんはいろんな場面でそのクールな美貌と歌の上手さが光ってたな。

ラスト アンコール前はビヨンセの「Listen」を聴かせてくれる龍さん。
のびやかな歌声でヴォーカリスト 龍真咲の本領発揮。

龍さんは歌も台詞もクセがあって、好みは分かれるところではありますが、やはり上手い、と思わずにはいられません。
龍真咲というスターのありのままを出し切った総仕上げのコンサートになったのではないかしら。
「龍ほど個性的で自己プロデュースに長けたスターならば色々な演出を付け加えるよりも、龍真咲自身を見せるのが本人にファンの方にも一番よろこばれるのではないか」というプログラムでの小柳奈穂子先生の言葉が何よりそれを物語っていると思います。


セットリスト
THE 1ST ACT:

パック誕生 (PUCK)
Voice
いつか (ロミオとジュリエット)
今日こそその日 (ロミオとジュリエット)
明日へのログ・ブック (センチュリー号の航海日誌)
愛におののく花 (花詩集100)
Fantastic Energy! (Fantastic Energy!)
ルパンの葛藤 (ルパン)
サイラモナムール (1789)
悲しみの報い (1789)
しずくの結晶 (CRYSTAL TAKARAZUKA)
Voice
バルコニー (ロミオとジュリエット)
LOVERS GREEN (PUCK)
THE 2ND ACT:
Voice
メンバー紹介(特技披露)+龍さん説教
Around the world
我が名はオスカル (ベルサイユのばら)
愛が世界をまわらせる (ME AND MY GIRL)
コロリ (仁-JIN-)
ペニシリン (仁-JIN-)
さよならは夕映えの中で (風と共に去りぬ)
オー!リバル (ポルノグラフィティ)
大阪ストラット (ウルフルズ)
I will Survive (Gloria Gaynor)
DanceDanceDance (E-girls)
Moonlight night! (モーニング娘。)
Happy (Pharrell Williams)
ハレルヤ (Jeff Buckley)
Listen (Beyonce)
アンコール
SPARK (THE YELLOW MONKEY)


いやしかし、コンサートはやっぱりペンライトないと盛り上がりに欠けるかな(買いなさい) の地獄度 (total 1554 vs 1560 )

posted by スキップ at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック