
何度も立ち上がれ
今は待ってくれない
yeah yeah yeah
何千回 泣いたって
そ以上 笑えるよう
いざ進め Let's go for it!
コンサートのために作られた主題歌 REON JACK
この歌詞にどれほど励まされたことでしょう。
「REON JACK」
構成・演出: 稲葉太地(宝塚歌劇団)
音楽監督: 長谷川雅大
美術: 二村周作
振付: KAZUMI-BOY 原田薫 大村俊介 DAZZLE
出演: 柚希礼音 陽月華 音花ゆり 鶴美舞夕
クリスティアン・ロペス ほか
2016年3月12日(土) 4:30pm 梅田芸術劇場メインホール 1階7列下手/
3月15日(火) 6:30pm 3階5列センター/3月16日(水) 6:30pm 3階6列センター/
3月17日(木) 1:30pm 1階23列上手
柚希礼音さんの宝塚歌劇団退団後ファーストコンサート。
在団中の「REON!!」 ・ 「REON!!Ⅱ」 ・ 「REON in BUDOKAN」という一連の流れのようですが、柚希さんの現在・過去・未来がたっぷり詰まった1時間50分でした。
コンサートの構成はざっとこんな感じ。
オープニング ~怪盗REON~ DIAMOND IS YOU
REON JACK 1階客席降り(ボール投げ)
REON JACK 振付の練習とペンライト色分け
Colorful REON
陽月・音花・鶴美トーク
REON in Tango
Reon!! テーマ(柚希さん以外のメンバーで)
REON in Takarazuka (Aパターン・Bパターン) + 平井堅
トーク&クイズ
Now REON
REON JACK (大風船と2階客席降り)
希望の空 歌とダンス
フィナーレ
オープニングは映像とシルエットのミックス。
「アフリカの星」というダイヤモンドを怪盗REONが盗み出すまでをダンスで。
まんまと成功してアップの怪盗REONがウィンクして客席きゃ~

これ、柚希さんが一度やりたいとおっしゃっていた、「上からバーッと降りてくるやつ」(笑)。気持ちよさそうでした。
「REON JACK」の振付は練習するどころか、事前に動画を見ることすらしなかった私です(元々客席でみんなで踊るとか苦手)

1回目の時は見よう見まねという感じだったのですが、その後 Home Partyがあって、柚希先生のスパルタレッスンを受けたお陰で、2回目からはノリノリで踊れました(笑)。
もちろん、「オイオイオイ!」というツッコミも、「HEY HEY HEY」という掛け声もバッチリ

冒頭に書いた歌詞がサビで振付のある部分。
このところ個人的に結構ハードな時期で心折れそうになることしばしばだったのですが、耳について離れないこの曲にどれほど元気をもらったことでしょう。
Colorful REON のパートでは ビヨンセの Single Ladies (Put a Ring on It)を歌い踊っていましたが、当然のことながらアレンジも歌う人も違ったら曲の印象もこんなに変わるのかと驚きました。
Uh oh oh oh oh oh oh oh ~ という特徴的なフレーズがなかったら最初はわからなかったかも。
トークは、陽月さん以下3人が星組でともに新公学年を過ごした柚希さんのエピソードを当時の仲間にも取材して話すコーナーと、後半で柚希さんも交えてエピソードをクイズ形式にするコーナーの2回。
陽月さんの達者かつ勝気さが見える進行、いつもふんわりにこにこした音花さん、控え目でお行儀よい鶴美さん、そして気心知れた仲間の中でのびのびした柚希さん・・・と楽しくよく笑いましたが、2つはちょっと長いかなぁ。
REON in Takarazuka +平井堅 コーナーはA B 以下のとおり。
A: 蒼穹の彼方 (太王四神紀)
Who Knows? (The Lost Glory)
愛した日々に偽りはない (オーシャンズ11)
POP STAR (平井堅)
B: 君はどこに (スカーレット・ピンパーネル)
いつか (ロミオとジュリエット)
ジョセフィーヌ 恋の病 (眠らない男ナポレオン)
君の好きなとこ (平井堅)
どちらも好きでしたが、Bの方がより好みだったかな。
Aの「Who Knows?」はとても好きな曲ですが、柚希さんもおっしゃっていた通りディナーショーでも歌われなかったので今回聴けてうれしかったです。
Aパターン最後の日(3/16)には「(イヴァーノの)高笑いやって」という客席からのリクエストがありましたが、「そんなん、そこだけでけへん!」と頑としてやらず(笑)。
東京ではもしかして気が乗ったら・・・ということでしたので、東京公演ご覧になる方お楽しみに。
これぞ柚希礼音という場面は2つ。
まずは、REON in Tango 。
素晴らしいの一言。
あのダンス観るためだけに通えるくらいです。
アルゼンチンから招いたタンゴダンサー クリスティアン・ロペスさんとのとのデュエットですが、まず最初の登場でびっくり。
細身の黒いタキシードに身を包み、ハットをかぶり煙草を燻らせるのは柚希さん。
男性2人のデュエットタンゴですが、逞しいクリスティアンさんと踊る柚希さんは少年のよう。
今回、タンゴを基礎から本格的にレッスンしたという柚希さん。タンゴ独特の複雑なステップや手の動き、ピシッと背筋を伸ばした姿勢が本当に綺麗。
そして驚くべきリフトですよ。
クリスティアンさんの力量にもよると思いますが、柚希さんにまるで羽根でもはえているかのようにふわりと浮かんだり、高々と持ち上げられたり、軽々と一回転したり。
アクロバティックにも思えるリフトに、「え!?今のもう1回見せて!」と何度も思いました。
後半は黒いドレスに身を包んで脚も大胆に出した“女性”の柚希さん。こちらもステキだったな。
私を含めて客席中が一瞬たりとも見逃すまいと固唾をのんで見つめていました。
もう一つはラストの「希望の空」。
宝塚を退団して単身NYに渡った時の揺れる心境を柚希さん自身が作詞した曲です。
これ、先日ブログにも書いたように、ストラボ東京のネット中継 Jacked by REON で少し聴いた時、泣いてしまったのですが、その曲、歌詞に合わせた KAZUMI-BOY先生の振付がすばらしく、また全身白のシンプルな衣装で裸足で踊る柚希さんのダンスがトリハダもので、それだけでも凄いのに Home Partyで一つひとつの振りの意味を丁寧に教えてくださって、もう2回目からは涙なくしては観られないほど。
悩んだり立ち止まったりしながら見上げた空が「希望に溢れてた」というあたりなんて、柚希さんの背中に本物の羽根が見えるようでした。
柚希さんのヴォーカル以外は歌もコーラスも基本的に陽月・音花・鶴美の3人で、「REON!!」など在団中のライブと比べると正直なところ物足りない印象もあります。
それでも、日韓の男性ダンサー8人を従えてのダンスはスタイリッシュで見応えたっぷり。
相変わらずユルかったり可愛かったり、一転してクールでカッコよかったり。
男役姿も宝塚時代の楽曲もうれしかったですが、そればかりではない、前を向いて未来に向かって成長し続ける柚希さんを感じられて、とても贅沢なコンサートでした。
1回目レポはこちら
大阪千秋楽はこちら
今回2階席のチケットなかったので、2階の客席降りがどんなだったか見られなかったのが唯一の心残り のごくらく地獄度



