2016年12月31日

2016年 エンタメモリー総括


2016年も最後の1日となりました。
毎年のことながら本当に時が過ぎるのが早くて、こわくなるほど。
このままなし崩し的に年を越すような雰囲気ですが、一応自分の区切りとして
2016年エンタメモリー総括を。

観劇はじめライブ、ディナーショー、トークショー、映画などを含めて
今年のエンタメ総数は163本。そのうちリピートが23本ありますので
純粋な数となると140公演。
昨年はそれぞれ、182本、149公演でしたので、10%ほどの微減ですな。

内訳は

歌舞伎・伝統芸能      42本  (1)
演劇・ミュージカル     77本 (12)
宝塚歌劇           37本 (10)
Music             2本
映画              3本
その他            2本  
計             163本 (23)


(  )内はリピート数。
相変わらず宝塚歌劇のリピート率が高いですが、昨年の48本(26)に比べると
少し落ち着いた印象。
柚希礼音さんが退団されて各組まんべんなく2回ずつ位観るようになったからでしょう。
その分、「演劇・ミュージカル」ジャンルのリピ率が上がっていますが、これは
柚希礼音さんの出演舞台がこちらにシフトしたこと(笑)と、ミュージカルで
ダブルキャストなどの役替り公演を拾っていったことが大きいかな。

5回以上行った劇場をリストアップすると

梅田芸術劇場             23回
宝塚大劇場             21回
歌舞伎座              13回
シアター・ドラマシティ       12回
兵庫県立芸術文化センター       11回
森ノ宮ピロティホール         8回
松竹座                  6回
近鉄アート館             6回

ここでも常勝トップだった宝塚大劇場が二番目という結果に。
それと、歌舞伎座に松竹座の倍以上の回数行っているということに我ながら驚きます。
今年はシアターBRAVA!がなくなってしまって、PARCO劇場は改装のため休館という
寂しいことも。


今年は例年になく、12月に観た舞台の感想が滞っているんだけど、
と感じて、月別の観劇数をサクッとグラフにしたみたところ

graph2016.jpg

おかしいでしょ?11月12月
多分、10月ごろに何かが吹っ切れたと思われます。
そりゃ感想書いても書いても追いつかないはずですワ。


さて、今年のマイベストスリー。
2本目まではすんなり決まって3本目に悩む、というのは例年通り。


■ NODA・MAP 「逆鱗」
■ 六月大歌舞伎「義経千本桜」第一部 「碇知盛」
■ クレシダ



「逆鱗」 は今年のNo.1というばかりでなく、
ここ数年のNODA・MAP作品の中でも一番好き。
あの美しい海の底に眠る切なくて哀しい記憶。
それは私たちが決して忘れてはならない魂の記録でもあり。
ストレートに言葉に乗せなくても、作者のメッセージってこんなに伝わるんだと、
野田秀樹さんの際立った俊才ぶりを改めて思い知った作品です。

「碇知盛」は、9月の「吉野川」とどちらか少し迷いましたが、知盛好きとしてはこちらを。
染五郎さん初役で挑んだ碇知盛。
目の中まで赤い血で染めた悲愴感たっぷりで気迫あるれる知盛が忘れられません。
猿之助さんが典侍の局で付き合ってくださったのもうれしかったし、
これが初お目見えだった武田タケルくんの安徳帝もかわいく立派でした。

3本目は迷いに迷って「クレシダ」を。
作品のすばらしさもさることながら、やはり、平幹二朗さんのラストステージとなったこと
が強く印象に残っています。
しかも私が観た日は大千穐楽で、文字通り「最期の」舞台だったので。
あの魂を振り絞るような独白をもう聴けないなんて・・・。
カーテンコールの、達成感いっぱいの穏やかな笑顔が忘れられません。

それにしても、今年は蜷川幸雄さんも亡くなって、ほんとになんて年だったんだ。
このことがあって、「やっぱり観たいものは観たい時に観ておかなければ」という思いに
拍車がかかったのでした。


3本目に迷ったのは他に「ふたりものがたり 乳房」と「治天ノ君」、そして感想が年内に間に合わなかった「キネマと恋人」。
「ふたりものがたり 乳房」は2人だけのリーディングであれほど物語世界を
描き出せることにいたく感激。内野聖陽さんも波瑠さんもすばらしかったな。
「治天ノ君」はそのテーマ含めて際立った印象を残しました。
今年は年頭に「ライン(国境)の向こう」を観て、それがこの観劇につながって、
そういう意味では「劇団チョコレートケーキ」に出会った年でもありました。
「キネマと恋人」は温かくて苦くて切ない物語はもちろん、効果的な映像やプロジェクションマッピングをはじめ、舞台装置、照明、音楽に至るまでケラさんの演出が冴え渡っていたのが印象的でした。


以下が今年のエンタメ全作品リスト。
感想を書いたものは記事とリンクしています。
まだ書いていないものは・・・そのうち書く・・つもり。


2016 スキップ's エンタメモリー

1月   <17本>
松竹座 壽初春大歌舞伎 昼の部
ライン(国境)の向こう
才原警部の終わらない明日
熱海殺人事件
ツインズ
松竹座 壽初春大歌舞伎 夜の部
ひょっこりひょうたん島
国立劇場 初春歌舞伎公演 「通し狂言 小春穏沖津白浪―小狐礼三―」
歌舞伎座 壽初春大歌舞伎 夜の部
新春浅草歌舞伎 第1部
新春浅草歌舞伎 第2部
とりあえず、お父さん
宝塚歌劇星組 「鈴蘭 -思い出の淵から見えるものは-」
宝塚歌劇星組 北翔海莉 Dramatic Revue「LOVE & DREAM」
宝塚歌劇宙組 「Shakespeare/HOT EYES!!」   <2回>
第26回 六盛 歌舞伎サロン 市川染五郎 輝く魅力のすべて


2月   <7本>
宝塚歌劇雪組 「るろうに剣心」 ①      <2回>
恋と音楽 FINAL
宝塚歌劇花組 「Ernest in Love」
元禄港歌
コング桑田のやりたい放題!
宝塚歌劇花組 「For the people -リンカーン 自由を求めた男-」


3月    <15本>
スーパー歌舞伎Ⅱ 「ワンピース」 ①     <2回>
刀舞鬼-KABUKI-
REON JACK ①         <5回>
花形トーク 尾上松也 若き情熱と挑戦
附けの會☆大阪 ”学びの一楽”
宝塚歌劇月組 「激情/Apasionado!!Ⅲ」
裸に勾玉
逆鱗   <2回>
うめだ文楽


4月      <12本>
四月文楽公演  通し狂言 妹背山婦女庭訓  第一部
歌舞伎座 四月大歌舞伎 昼の部
明治座 四月花形歌舞伎 昼の部
歌舞伎座 四月大歌舞伎 夜の部
宝塚歌劇月組 「Voice」
魔術
宝塚歌劇星組 「こうもり/THE ENTERTAINER!」   <2回>
四月文楽公演 「妹背山女庭訓」 第二部
たとえば野に咲く花のように
劇団☆新感線 「乱鶯」 ①     <2回>


5月  <14本>
宝塚歌劇宙組 「ヴァンパイア・サクセション」
アルカディア
グランドホテル ①    <2回> 
宝塚歌劇雪組 「るろうに剣心」 千秋楽ライブ中継
宝塚歌劇花組 「ME AND MY GIRL」  <2回>
夢の劇 -ドリーム・プレイ- 
ふたりものがたり 「乳房」
Team申 番外公演 Ⅳ 「男たちの棲家~ドッコイ!俺たちはここに居る~」
YOSHIO INOUE sings Disney ~Dream Goes On!
1789 -バスティーユの恋人たち- ①    <2回>
五代目中村雀右衛門 襲名披露茶話会


6月   <12本> 
太陽
8月の家族たち
コクーン歌舞伎 「四谷怪談」 
コペンハーゲン
歌舞伎座の秘密 楽屋編 ~定点観楽屋花菱~
歌舞伎座 六月大歌舞伎「義経千本桜」第一部
歌舞伎座 六月大歌舞伎「義経千本桜」第二部
歌舞伎座 六月大歌舞伎「義経千本桜」第三部
パーマ屋スミレ
シネマ歌舞伎 「阿弖流為」   <2回>
尺には尺を


7月    <13本>
宝塚歌劇月組 「NOBUNAGA <信長>/Forever LOVE!!」 ①         <3回>
宝塚歌劇雪組 「ドン・ジュアン」
松竹座 七月大歌舞伎 昼の部
松竹座 七月大歌舞伎 夜の部
グレイト・ギャツビー
松竹大歌舞伎 巡業東コース(金沢)
子供のためのシェイクスピア 「オセロー」
夏休み文楽特別公演 「金壺親父恋達引」
第二回あべの歌舞伎 「晴の会」
ふたりものがたり 「檀」
佐渡裕オペラ 「夏の夜の夢」


8月    <13本>
レディエント・バーミン
ラヴ・レターズ
第二回 研の會
ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン
八月納涼歌舞伎 第三部
宝塚歌劇宙組 「エリザベート」   <2回>
矢野顕子トリオ
BENT
宝塚歌劇星組 「桜華に舞え/ロマンス!!」  ①     <2回>
八月納涼歌舞伎 第一部
八月納涼歌舞伎 第二部


9月    <13本>
宝塚歌劇花組 「仮面のロマネスク/Melodia」
ヒトラー、最後の20000年 ~ほとんど、何もない~
娼年
エリザベート ①       <4回>
秀山祭九月大歌舞伎 昼の部
秀山祭九月大歌舞伎 夜の部 ①  
トーテム
九月新派特別公演 夜の部
猿翁アーカイブにみる三代目市川猿之助の世界
治天ノ君


<10月>    <12本>
宝塚歌劇星組 「北翔海莉サヨナラショー」
DISGRACED -恥辱
春秋座大歌舞伎 「獨道中五十三驛」
クレシダ
小林公平・寺田瀧雄メモリアルトーク&プチコンサート
宝塚歌劇月組 「FALSTAFF」
宝塚歌劇宙組「エリザベート」 千秋楽ライブ中継
宝塚歌劇雪組 「私立探偵ケイレブ・ハント/Greatest HITS!」
錦秋名古屋顔見世 夜の部
シネマ歌舞伎 「スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース」
劇団☆新感線 「Vamp Bamboo Burn ~ヴァン!バン!バーン!」 ①        <2回>


<11月>    <16本>
スカーレット・ピンパーネル
宝塚歌劇月組 「アーサー王伝説」
木ノ下歌舞伎 「勧進帳」
るつぼ
錦秋文楽公演 第2部
中村勘九郎・七之助 錦秋特別公演2016
鱈々
バイオハザード ~ヴォイス・オブ・ガイア~  <2回>
宝塚歌劇宙組 「バレンシアの熱い花/HOT EYES!!」
お気に召すまま
北翔海莉ラストデイ ライブ中継
遠野物語・奇ッ怪 其ノ参 
かもめ
渋谷金王丸伝説
メトロポリス

12月   <19本>
はたらくおとこ
宝塚歌劇花組 「雪華抄/金色の砂漠」
ナイスガイ in ニューヨーク
天獄界 ~哀しき金糸鳥
リリパットアーミー 30周年記念 「大宴会」
キネマと恋人
サンバイザー兄弟
エリザベート TAKARAZUKA20周年 スペシャル・ガラ・コンサート モニュメントバージョン
一人二役
三代目、りちゃあど
エリザベート TAKARAZUKA20周年 スペシャル・ガラ・コンサート フルコスチュームバージョン
市川染五郎 ディナー&ショー
さとがえるコンサート2016 矢野顕子 + TIN PAN
エノケソ一代記
十二月大歌舞伎 第三部 「京鹿子娘五人道成寺」
十二月大歌舞伎 第一部 「あらしのよるに」
タカラヅカスペシャル
吉例顔見世興行 第三部
吉例顔見世興行 第二部


今年もたくさんの舞台で笑い、涙し、心ふるわせ感動を味わいました。
「舞台を好きでよかった」と改めて感じた作品もたくさん。
幸せな2016年のエンタメ生活に感謝。


2010年以降のエンタメモリー総括は左サイドバーに。



posted by スキップ at 15:21| Comment(6) | TrackBack(0) | エンタメ et. al | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ご無沙汰しております。
エンタメ総括拝見して、目が飛び出るくらい驚きました!!!!!! 163本!
いや~うらやましいというかなんというか。
素晴らしいです(^^♪

自分が行かれない分、いつも感想を楽しみにしておりました。
来年も、楽しみにしていますね!
そして、ホントにまたいつか、お会いできる日を楽しみにしています。

今年もお世話になりました。ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

それでは、良いお年をお迎えください!
Posted by はぎお at 2016年12月31日 20:26
スキップさん♪

相変わらず凄い本数ですね、そしてどれもきちんと感想をアップされていて
本当に「尊敬」の言葉しかありません。
同じような舞台を観ているのに、自分が残念すぎる(笑)。
来年、また大阪に行く事もあるかもしれませんので、
その際にでもお目にかかれれば。

本年はお世話になりました!良い年をお迎えください!


Posted by みんみん at 2016年12月31日 22:37
♪はぎおさま

あけましておめでとうございます。
こちらこそご無沙汰しております。

>目が飛び出るくらい驚きました

呆れるでしょ?(笑)
昨年が自己最高本数だったので、今年は大幅減なんじゃない?
と思っていたのですが、このザマです。

今年こそ、またお目にかかってあれこれお話できるとうれしいです。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
Posted by スキップ at 2017年01月02日 00:05
♪みんみんさま

あけましておめでとうございます。

10月位までは結構いいペースだったのですが、
11月12月でスパートかかってしまって。
でもこれは負け惜しみではなく、前年より何本減ったとか
減らすとか考えるのはやめることにしたのです。
ただし、今後作品は吟味していこうと。
あれ?矛盾してる?(笑)

こんなワタクシですが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
Posted by スキップ at 2017年01月02日 00:09
スキップさま

あけましておめでとうございます。

それにしても163本って…。
それだけ気力体力充実しているという事ですよね。
感想もマメにUPしていて、凄い。

ベスト3に「クレシダ」が入っているのが、私と一緒で嬉しい。
平さんのお芝居もっと見たかったですね。

今年もよろしくお願い致します。
Posted by 花梨 at 2017年01月03日 00:38
♪花梨さま

あけましておめでとうございます。

163本・・・ほんと、我ながら呆れています。
気力はともかく、体力はそれほど充実している方とは
いえないと思うのですが。
まぁそのうち観たくても観られなくなる日が来るだろうから
観ているうちに観ておけという刹那的な考えでしょうか。

「クレシダ」は平さんのことがなくてもとても印象に残る
よい舞台でしたが、忘れられない作品となってしまいましたね。
本当に、もっともっと平さんの舞台、観たかったです。

こちらの方こそ、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
Posted by スキップ at 2017年01月03日 00:47
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