2016年03月03日

2回目でもますます楽しい 雪組 「るろうに剣心」

ruroken2.jpg


平日でも立見が出てとんでもない人気になっている「るろうに剣心」。
観るたびに楽しくて「また観たーい」と思う作品なので無理もないし喜ばしいことではありますが、チケ難なのはねーあせあせ(飛び散る汗)

雪組に吹き荒れたインフルエンザの嵐の落ち着いたようで何よりです。


宝塚歌劇 雪組公演
浪漫活劇 「るろうに剣心」
原作: 和月伸宏 「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」
脚本・演出: 小池修一郎
出演: 早霧せいな  咲妃みゆ  望海風斗 鳳翔大  大湖せしる  蓮城まこと  彩凪翔  彩風咲奈  月城かなと  永久輝せあ  彩みちる/夏美よう  美城れん ほか ほか


2016年2月27日(土) 11:00am 宝塚大劇場 1階29列上手

いや~、某e+で当たった席は第3希望のA席で、後ろは立見の皆様という1階の最後列で、しかも上手端っこ。大劇場でこんな席で観たのは初めてかも目

それでも、もちろん視界は遠いですが、全体の流れや動きはよく把握できましたし、1回目には気づかなかったことも発見できたり。
何より、初日から20日以上経過して、一人ひとりの役がより深まり、全体の流れやアンサンブルもさらによくなって、物語としてもコクが増した印象です。
最初から完成度の高い舞台でしたが、「舞台はナマモノ」を実感しました。

1回目の時に大体の感想は書いちゃいましたので、今回は特に気づいたことや新たに感じたことを中心に。


加納惣三郎
冒頭の島原の場面で望海さん加納惣三郎が声も話し方も甘目で若くつくっていたことに気づきました。
後にジェラール山下として登場する時と表情はもちろん、まず声そのものが全く違っていて、さすが演技派だいもんの面目躍如です。
そして、一幕終わり プチ・ガルニエの階段で「さぁ おいでよ 未知の世界へ」と大劇場全体に響き渡る迫力の歌唱には聴き惚れるばかりです。
望海さんで「オペラ座の怪人」とか観てみたいなぁ(「ファントム」でなく)。剣心の影
明るいイメージの永久輝せあさんが剣心の影として笑顔を封印し終始暗い、人斬りの眼をして舞台に存在することに改めて感心。
早霧さんが飛び抜けて身体能力が高くすばらしい殺陣を見せているのでまさに「影」に隠れがちですが、永久輝さんの殺陣も切れ味鋭く、2人対決の場面でも全く見劣りしていません。


四乃森蒼紫
最初の感想の時に「映画で一番好きなキャラクターは志々雄真実」と書きましたが、志々雄が出ていない今作で私のイチ押しは彼。
月城かなとさんのビジュアルが完璧すぎるというのもありますが、江戸城無血開城の時に「戦えなかった」というやり場のない怒りと鬱屈を抱えたまま明治の世を生きている蒼紫が、悲壮感たっぷりでとても魅力的です。
恵と話している時に剣心が近づいてくるのを感じてサッと右手を挙げて4人の御庭番衆とともに音もなく去って、また音もなく現れるとか、客席に姿隠していてスッと立ち上がるとか、もう、蒼紫+御庭番衆が好き過ぎてですね(笑)。
 
クライマックスの客席通路を使う大立ち回り。
月城さん蒼紫が中通路で刀を持った両手を挙げてポーズ決めると中通路以降の客席から大拍手が起こっていました。これ、1回目観た時はなかったこと。


明神弥彦
彩みちるちゃん弥彦がますますこなれていました。
ほんとに上手いな。少し甲高い声も少年っぽくてよく似合っています。
それにしてもこの弥彦という役、いつも剣心や薫のそばにいて、歌もあるし赤べこ屋のシーンでは附けも打てばダンスも踊るって、すごくいい役。
ある意味、大抜擢ですね。


おろ
緋村剣心の発する「おろ」という言葉。
1回目観た時は全然気づかなくて、「そんなの言ってたっけ?」と思っていたのですが、今回はちゃんと拾えました。
プチ・ガルニエのダンスのシーン、可愛いかったです。最初は全然ダメなのに段々上手くなっていくのね。 


アデュー
この公演で退団する蓮城まことさん。
長州の志士・桂小五郎とフランス人 ベルクールの二役。
蓮城さんの男役としての集大成を和洋両方の役で見せるのは、フィナーレのダンスで早霧さんと一緒に踊るのとはまた別に小池修一郎先生の心遣いかな。
ベルクールの最後の台詞が「アデュー」なのも。
ちなみに、一緒に退団する大湖せしるさんの最後の台詞は「お先に~」。


鳳翔大さん左之助が見得を切るところではやんやの拍手が起こったり、彩凪翔さん観柳の「ガトガトガトガト・・」というガトリング砲ソングでは待ってましたというばかりに笑いが起こったり、日数を経て舞台ばかりでなく客席の温度も上昇。
相乗効果でますます楽しい「るろうに剣心」になっています。

この日は咲妃みゆさんの台詞の声が少しハスキーになっていて、歌も高音が出にくいところがあったように聞こえました。
寒かったり温かかったり、不安定な気候の中での長丁場の1本立日本物、男役さんは立ち回りも多く負荷のかかる公演、皆さん体調にはくれぐれも気をつけてがんばっていただきたいです。



ビジュアル含めてあんまり楽しいので Le CINQ 買っちゃった。
リピしたいけど時間もチケットももうありません のごくらく地獄度 わーい(嬉しい顔) ふらふら
(total 1528 わーい(嬉しい顔) vs 1532 ふらふら)
posted by スキップ at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック