2016年02月15日

コワモテだけどチャーミング 「コング桑田のやりたい放題!」

kongk.jpg劇団リリパット・アーミー創立30周年とコング桑田舞台人生25周年を記念したリーディング・トーク&ライブショー。
「30と25を足すと55。偶然にも僕も今年55歳・・・別に足さんでもええけど(笑)」ですって。


コング桑田presents
リリパットアーミーⅡ30周年記念公演
コング桑田劇団生活25周年記念公演
「コング桑田のやりたい放題!」 天上天下コング独走
出演: コング桑田  うえだひろし  野田晋市  長橋遼也
ゲスト: 川下大洋  中道裕子  千田訓子

2016年2月13日(土) 7:00pm 十三 Black Boxx  1列



会場の十三 Black Boxx は初めての場所でしたが、劇団そとばこまちのアトリエ。
ビルの表示にも「そとばこまち」と出ていました。 

6:30開場で、チケットに記された整理番号順に入場する方式。
6:20 阪急梅田発の特急に乗った私は結構ギリギリに到着すると、開場前で入場待ちする人たちがいる中、すでにコングさんもそこにいてお話し中。
とびきりの笑顔で迎えてくださいました。

座席は50席くらいかな。
整理番号6番の私でしたが、ちゃっかり最前列に座りました。

客席への案内やステージの設営(・・というほどのものではないが)、映写などはすべてリリパの3人の劇団員(うえだひろしさん、野田晋市さん、長橋遼也さん)が担当。
皆さん珍しい?スーツ姿でした。
開演前にはコングさんと野田さんが物販のプロモを(笑)。

コングさんはシャツにデニムのいつもの服装。
着替えるのかと思ったら、そのままステージに上がってきました(笑)。


・中島らもさん作「人体模型の夜」からリーディング 3編
・リリパの昔の映像観ながらトーク
・コングさんのライブ


というプログラム。
昨年12月にスペース9で開催されたプレイベントと構成はほぼ同じでした。リーディングは
「邪眼」「貴子の胃袋」「骨喰い」の3編。

どれも初めてでしたが、とてもおもしろかったです。
らもさんの作品らしく背中がゾワッとするような、心理ホラーという感じかしら。
それにしても役者さんって本当にリーディング上手いなぁと改めて思いました。
普通の服装なのにまるで情景が目に浮かぶよう。

千田訓子さんなんて、よく通るカワイイ声で、「邪眼」では妊娠中の若妻を、「貴子の胃袋」では生き物を食べたくないあまり拒食症になる高校生を、声だけで見事に演じ分けていらっしゃいました。

最後の「骨喰い」は、らもさんがわかぎゑふさんのために書いた「骨喰い女」を、川下大洋さんに「好きにやって」とお任せしたのだとか。
ちょっと食えないオヤジの川下さんのところへ、彼を恨んで死んた人が化けて出てくるのですが、当の本人は怖がるどころか「他に行くとこなかったんかいな」と言って、成仏できない人たちがうようよいる部屋へ入れて・・というお話。

その部屋の扉を開けた時、「中島っ 桑名 石田~」と呼びかけていらして胸がキュッとなりました。
らもさん、桑名正博さん、石田長生さん・・・空の上で仲良く飲んだくれて歌ってるかな(涙)。


トークコーナーは、舞台中央にスクリーンをセットして、リリパットアーミー名物「ミュージック・ハラスメント」の映像を観ながら。
下手から野田さん・中道さん・うえださん・コングさん・千田さん・川下さんの並びで。

若かりし頃の升毅さんが喜々として ♪星の降る夜は~ と歌い踊っている貴重映像。
もう一人懐かしい映像もあったのですが、その人の映像流したことは内緒なんですって(笑)。
ヒミツですが(笑)私の大好きな役者さんの一人でうれしかったです。

台詞を言っているらもさんの映像も。
「この頃 らもさんボロボロやったから。ようこれだけできたわ」とコングさん。

最後に「ではみんな らもさんに一言ずつ」と無茶ぶりするコングさん。
「『お前がキャバクラに勤めてたら俺毎日行くわ』が最後だった」という千田さんの発言に舞台も客席も爆笑。
うえださんはらもさんが亡くなった後の入団なので、「お会いしたかったです」と。

コングさんのライブは2曲。

相変わらず絶品の  What a Wonderful World
と 「You Tube とかには落ちてるけど、普段は聞けない・・・歌詞すごいから」というらもさんの曲 「いいんだぜ」

いわゆる放送禁止用語満載の伝説のこの曲、ナマで聞いたことなくて、らもさんの声ではないけれど、こうして歌詞を噛み締めながら聴くことができたのは幸いでした。

それにしても、らもさんって・・と改めて思いました。
You Tube はこちら


IMG_2842.jpg  IMG_5706.jpg

「ライブの時、写真撮影OKのコーナーあるから」と最初に言っておきながら、
歌う前にそれを言うの忘れちゃって、「あ、写真忘れたな」「ま、いっか」と
言いながらも、「折角やから」と最後にみんなでポーズしてくれました。

「SNSとかにバンバン載せて」ですってわーい(嬉しい顔)


バンドのボーカリストとしてスタートしたコングさんが、らもさんと出会って芝居の世界に入って25年。

今では、役者としてのみならず、ミュージカルや歌のお仕事も多く、NHKの「おかあさんといっしょ」の体操コーナー曲「ブンバ・ボーン!」のメインボーカルまでやるようになったコングさん。
(この仕事をするために受信料ちゃんと払うようになったって話、おもしろかった)

フィナーレで川下大洋さんが「コング、やっぱり歌はええね」と言った時、ちょっとフクザツな笑顔で、「芝居の中で歌がんばります!」と言ったコングさん、可愛かったな。

人の縁って不思議だし、人生は楽しいことだらけ、と笑うコングさんの幸せそうな笑顔を見ていると、こちらまでハッピーな気分になった、十三の雨の夜でした。



「ひとり、独りの遊戯」 DVD うえださんが手売りしてたから思わず買っちゃったよ のごくらく地獄度 わーい(嬉しい顔) ふらふら (total 1518 わーい(嬉しい顔) vs 1520 ふらふら)
posted by スキップ at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ミュージカル | 更新情報をチェックする
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