
退団後初となるコンサートが東京、大阪で開催されました。
構成・演出は荻田浩一先生。
振付は大澄賢也さんと安寿ミラさん。
事務所の大先輩 村井國夫さんが共演にお付き合い。
二人の男性ダンサーを従え、生バンドの演奏。
さらに日替わりゲスト(石井一孝・大澄賢也・新納慎也・吉野圭吾・葛山信吾)投入。
壮さん、新しい事務所に大事にされているな、という印象です。
壮一帆firstコンサート 「Feel SO Good」
構成・演出: 荻田浩一
音楽監督: 立川智也
振付: 大澄賢也 ANJU
出演: 壮一帆 村井國夫 三井聡 西田健二
ゲスト: 葛山信吾
2015年8月29日(土) 12:30pm サンケイホールブリーゼ 1階C列センター
オープニングは暗転から照明がつくとセットの2階にゴールドの衣装で立つ壮さん。
If We Hold on Together から始まりました。
男役時代を彷彿とさせるスタイリッシュなダンスとヴォーカル。
背中の開いたドレスやショートパンツ、ジャージやかわいいお下げ髪、白無垢の花嫁姿に着物着たバーのママさんまで、たくさんの顔を見せてくれた壮さん。
2時間ノンストップ。盛りだくさんで楽しいコンサートでした。2曲歌い終わった壮さんが、下手客席通路でご挨拶をしたところで、オーバーオール着た村井國夫さん登場。
娘への手紙を読み始めます。
ここから、父(村井國夫)と娘(壮一帆)のやり取りを軸にしたドラマ仕立て。
舞台に立ちたくて田舎を飛び出した娘が、老いた父親を案じて実家に戻り、父の希望を叶えようと地元の高校の教師になり、結婚もしますが、舞台への思い断ちがたく・・・というもの。
その場面場面で織り込まれる数々の楽曲やダンス。
宝塚時代の曲、スタンダードナンバーやミュージカルメドレー、熱血教師に扮してジャージ着て歌った「学園天国」や、昭和歌謡の「黒い花びら」なんていう曲も。
「普段話す時から高い声を出すようにしている」とおっしゃっていた壮さん。
いや、そんなに変わった感じは受けませんでしたが(笑)、高いキーは少し苦しそうな部分もあったものの、さすがにどんな曲も達者にこなしていて、表情も活き活きキュートでした。
村井國夫さんがご出演、ということもこのコンサートに行きたいと思ったポイントのひとつ。
相変わらずいい声で色っぽくて、ほんと大好き

2人のトークの中で、
壮 「今度目覚ましに声入れてくださいよ」
村 「起きろ」
っていうのがあって、その「起きろ」がほんとにシビれるいい声で、ちょっとSで(笑)、私もあんな声で起こされる目覚まし時計ほしい。
2人のトークもとても楽しかったですが、デュエットは2曲。
2人の共通点は、「『ミー&マイ・ガール』でジョン卿を演じたこと」ということから、ミーマイの「愛が世界を回してる」。
花組の来年のラインナップにミーマイが発表されたばかりというgood timing! でした。
もう1曲は「エリザベート」から「パパみたいになりたい」(リプライズ)。
こちらも、東京でエリザ見てきたばかりでしたので、あの曲がまた聴けるなんて・・・しかも パパ、村井さんですよ

ゲストの葛山信吾さんは「バーえりこ」のお客様として登場。
村井さんにチャチャ入れられつつ、「3年目の浮気」をママとデュエット
・・・のはずが途中で止められて、それでも客席に降りてぐるーっと通路を

その後、「ロンリーチャップリン」をデュエットした後、ソロで尾崎豊の「I LOVE YOU」
前日失敗したとしきりにおっしゃっていましたが、とてもいい声で、切なく聴かせてくれました。
壮さん、相変わらずキリリと美しく、どちらかというとまだ男役寄りかな?という印象だったのですが、帰り道では「男役やってた時のギラギラ感がなくなったね」という声も聞こえてきました。
確かに。
表情も話し方もやわらかくてより自然体な印象を受けました。
やはり、宝塚男役トップスターの重圧とどんな時でも「男役であり続けること」って、想像以上に重責で過酷なことだったのだろうなと改めて思いました。
衣装もどれもよくお似合いでしたが、カーテンコールで登場した時の白いシャツにジーンズというシンプルなスタイルが今の壮さんに一番よく合っているように思いました。
そしてラストに選んだ曲は、宝塚時代、初めてのディナーショーの時につくっていただいたという 「so in love」

凛と咲く真っ白な胡蝶蘭が壮さんのスタートにぴったり。
宝塚時代に培ったものは大切にしながら、新しい一歩を踏み出した壮一帆さん。
次回作 ミュージカル「エドウィン・ドルードの謎」への出演も発表されていて、これからのご活躍が楽しみです。
グッズ販売は長蛇の列で大阪公演限定のポストカードセット?は早々に完売していました の地獄度


