2015年05月31日
ピアノ・三味線・ヴォーカル 極上♪ 矢野顕子&上妻宏光/二重奏
矢野顕子さんと上妻宏光さんによる“やのつまプロジェクト”
昨年9月 ニューヨークで世界初演。
今回 大阪が日本初演。
大阪、東京2days のみのプレミアライブです。
Special Unit 矢野顕子&上妻宏光 「二重奏」
2015年5月29日(金) 9:30pm ビルボードライブ大阪
上妻宏光さんは昨年の「伝統芸能の今」をはじめこれまでに何度が演奏をお聴きしていて、迫力たっぷりの津軽三味線がクセになるくらい大好き。
津軽出身の矢野顕子さんとはきっと相性もいいはず、とこの企画を知ってすぐ「行きたい!」と思いました。
あっこちゃんのピアノ、上妻さんの三味線
研ぎ澄まされた音の融合
豊かなヴォーカル
至福の時間でした。
セットリスト:
こきりこ節 (富山県)
弥三郎節 (青森県)
-上妻さんソロ-
津軽じょんがら節(旧節)
津軽よされ節
-矢野さんソロ-
ラーメン食べたい
いい日旅立ち
田原坂 (熊本県)
斎太郎節 (宮城県)
Solitude (上妻さんオリジナル)
Encore
ふなまち唄
NYのジャパン・ソサエティーで行われた「三味線セッション!」の逆輸入公演
ということで、日本文化を意識した選曲。
タイトルはわからなくても耳に覚えのある曲ばかりで、
そんな曲たちをこの極上の演奏とヴォーカルで聴ける幸せ。
これまで拝見した上妻さんはいつも和服で袴姿でしたので、スタイリッシュな黒のスーツ姿にオドロキ、さらに黙って三味線を演奏する姿しか見たことなかったので、美声で歌い始めてさらにビックリしかも、ギターみたいに三味線持って立って歌うし(笑)。
あっこちゃんは白地に赤いラインが縦横に入った素敵なミニワンピでした。
オープニングの「こきりこ節」は上妻さんのヴォーカル、
次の「弥三郎節」は矢野さんで、「お嫁さんがいびられる歌なの」(笑)。
津軽弁の歌詞でわからないところもありましたが、♪遅く戻ればしかられる~ とか
♪十の指こから血こ流す~ とか 暗い歌なのに不思議にカラッと響いたり。
ソロはそれぞれ2曲ずつ。
普段私たちがよく耳にする「津軽じょんがら節」は複数の三味線で合奏することが多い「新節」で、「今日は『旧節』をお届けします」と上妻さん。
正直のところ違いはよくわからないのですが(笑)、リズミカルで素敵な演奏でした。
「よされ節」も珍しい6/8拍子だとおっしゃっていました。
あっこちゃんソロの2曲はもう、本当にオドロキ。
どちらもよく知っている曲ですが、今まで聴いたことがないアレンジ。
特に「いい日旅立ち」なんて、♪雪どけ 間近の~ 北の空に向かい~
と歌い始めた時、「あれ、この曲知ってるけど、何ていう曲だったっけ?」
と思ったくらいわからなかったです。
相変わらずやってくれます。
そして
上妻さんのヴォーカル、あっこちゃんのピアノで聴かせてくれた「田原坂」がこの夜の my best
私は元々、西南戦争の負け戦を描いた「田原坂」にヨワイ。
♪雨は降る降る人馬は濡れる 越すに越されぬ田原坂
右手に血刀左手に手綱、馬上豊かな美少年~
という歌詞を聴いただけでも泣きそうになるくらい・・・
以前、早乙女太一くんの舞踊で観た時もそうだったなぁ、とライブ後に友人にも力説したのですが、ブログ検索したら同じこと書いてまし た
いや~、まさかこれが聴けるとはね。
アンコールの「ふなまち唄」はねぶた祭りがモチーフ。
ラッセラー ラッセラー ラッセラッセラッセラー と会場みんな一緒に掛け声も合唱して、
楽しく打ち出されました。
本当にどの演奏もすばらしく、楽しくて、極上のライブでした。
退場するあっこちゃんと握手もしてもらえて のごくらく度 (total 1379 vs 1380 )
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