舞台上で下級生の担ぐお神輿に乗る柚希さん。
♪ありがとう 愛してくれた日々 星たちは僕に勇気をくれた
とアップテンポの元気で明るい曲とばかり思っていたら

僕がどれだけ幸せだったか
命続く限り 星に祈り続けるよ
君たちが光り続けるように~
という歌詞を聞き取った時、涙がどっとあふれました。
星を継ぐものたちへの、何て温かいメッセージなの

2/14の全日空貸切公演 この場面で柚希さんが涙で声をつまらせていましたが、
この歌詞ならむべなるかな、です。
宝塚歌劇星組公演
ダイナミック・ドリーム 「Dear DIAMOND!!」
-101カラットの永遠の輝き-
作・演出: 藤井大介
出演: 柚希礼音 夢咲ねね 紅ゆずる 真風涼帆 十輝いりす 音花ゆり 鶴美舞夕 壱城あずさ 如月蓮 天寿光希 十碧れいや 麻央侑希 礼真琴 妃海風 綺咲愛里 ほか
「まるで全体が柚希礼音サヨナラショー」と言われたショーですが、
柚希さんが輝いているのはもちろん、一緒に退団する5人、そして
組子たち一人ひとりが全身全霊を込めて送り出すという意識、「星を継いでいくんだ」という強い思いがあふれたショーだったと思います。
本当に楽しくて、何度観ても飽きなかったし、何度でも観ていたかった。お気に入りの場面については前回書きましたので、それ以外の場面について。

6列目センターだった日があって、この時の柚希さんが真っ直ぐ私を見ていて、「えっ!わたしィ~?

プロローグのりベルタンゴは男役、娘役とも本当にカッコいい!
男子vs女子みたいになって、男たちに全ッ然負けていない星娘たちの心意気。
DIAMOND Door
柚希さんが研1の新人公演で演じたドアボーイに扮する場面。
ねねちゃんが

ドアボーイ登場の時、紅さんと銀橋でちょっとやり取りするのが定番になって、毎回楽しかったな。
紅さんが投げキッスしたのを投げ返したりすることの多かった柚希さん。
東京千秋楽では、紅さんのキスをぱくりと食べた後、自ら手を広げて紅さんを迎えてハグ。
紅さん、本当にうれしそうでした。
ハグといえば、柚希さんのお神輿が終わって大階段を駆け上がって行って、
紅さんと真風さん二人だけで歌う場面の東京千秋楽。
銀橋で紅さんが真風さんの手を取ってグッと引き寄せて二人でハグ。
そう、柚希さんとばかりではなく、真風さんともお別れなんですものね(涙)。
鶴美舞夕さん筆頭に、壱城、如月、海、天寿、大輝、夏樹の男役さんたちが見事な脚線美を披露して柚希さんとからんで踊るシーンも印象深かったです。
なかでも鶴美さんの綺麗な脚。リフトも綺麗でした。
サヨナラショーのバーレスクでも柚希さんと踊っていて、何と柚希さんの宝塚生活最後のデュエダンのお相手はねねちゃんではなくてどいちゃん!(笑)
中詰め 客席降り。
2階席に現れた柚希さんとは残念なことにハイタッチはできなかったけれど(15回も観たのに(^^ゞ)、すごく近い席だったこともあったりして、「2階席にも」と考えてくれた柚希さんのファンを思う気持ちと、ニコニコ笑顔を振りまく姿を観られるだけで幸せでした。
1階席で1度だけ通路側になった時には、横に立った如月蓮さんにテンション上がって両手で手を振ったら、その両手に両手でハイタッチしてくれてさらにテンションアップ

いつまでもいい匂いが手に残りました。
Dolce Vita
これは前回も書きましたが、本当に何度見ても好き。
最初のうち「オラオラオラ~」みたいな感じだったシャウト。
大劇場千秋楽の「柚希最高っ!」「星組っ!」に大感激したのですが、東京行ってからはアドリブコーナーみたいになっていて、Twitterで「今日は何て言ってた」っていうのを読むのが毎日楽しみでした。
ラストデイはこちら。
毎日「今日は何て言おう」と打ち合わせしたであろう星男1・2・3を想像するだけでも萌えるし、あの並びを観ることはもう二度とできないのだと思うと声が出そうなくらい寂しいです。
Dawn DIAMOND
宙に浮いたブルーのリングの中で踊る柚希さん。
いろんな葛藤があってやがて力つきて倒れてしまう柚希さんにもう一度踊る力を与えるのは、「あなたに焦がれ あなたに育まれ あなたを愛し抜いた」 紅・真風・夢咲はじめ星組の仲間たち。
ここで立ち上がった柚希さんが右脚をタンタンタンと3回踏む振りが好きだったなぁ。

ショパンのバラード第1番ト短調のメロディに乗せて踊る、静かだけれど情熱的なダンスは神聖ささえ感じました。
相変わらず軌跡まで美しいちえねね渾身の高速リフトもすばらしかったですが、何といってもラスト銀橋。
レイバックしたねねちゃんの胸にそっと顔を埋める柚希さん。
ねねちゃんのまっすぐに伸びた白い長手袋をつけた右腕が、ゆっくり、ゆっくり降りてきて、柚希さんの背に。
このポースの美しさ、静謐な雰囲気は宝塚史上に残るデュエットダンスだと思います。
6年間 手を離さずに歩んできた二人のストーリーの完成形。
見守る客席も静まり返っていて、言葉を失う代わりに自然に涙があふれました。
夢のよお~なぁ たから~づかぁ~ ともう一度歌いながら
大きな羽根を背負って
組子一人ひとりに視線を投げかけて
大階段を降りてくる柚希礼音。
笑顔で。
そのダイヤモンドの輝き。
忘れません。
あなたこそダイヤモンド

