2014年12月08日
これが見納め? 「TAICHI SAOTOME ~ALL JAPAN TOUR~2014」
このチケットを取った時はそんなこと思ってもみませんでしたが、
来年2月で解散を発表した劇団朱雀。
2月には、朱雀の原点ともいえる岐阜葵劇場での公演にぜひとも馳せ参じたいところですが、スケジュール的に無理そう。
この公演が、朱雀として、そしてもしかしたら早乙女太一くんの女形も、私にとって見納めとなるかもしれません。
早乙女太一 特別公演
「TAICHI SAOTOME ~ALL JAPAN TOUR~2014」
出演: 早乙女太一 早乙女友貴 葵陽之助 鈴花奈々 成田僚 岩崎祐也 峰拓也 重咲なお 鈴花あゆみ/久保田創 小早川俊輔 ほか
2014年11月29日(土) 5:00pm シアター・ドラマシティ 3列下手
お隣の座席の太一くんファンの方に教えていただいたところによると、今回のツアーは今年の1月 東京と名古屋で開催された「新春特別公演 BUMP」と基本的に同じ内容なのだそうです。
構成は、
第一部 「女形」
第ニ部 「時代人情剣劇」
第三部 「舞踊ショー」
ということで、まずは太一くんの女形舞踊をたっぷりと。
次々と衣装を変え、鬘も変えていろんな曲に合わせて踊る太一くん。美しい。
曲は「天城越え」以外わからなかったですが(笑)。
色っぽい背中のくぼみも健在で、扇子さばきは相変わらずお見事。
二枚の扇子をくるくる回したり、一度投げて受けるところなんて、まるで指にゴムでもついているようにスッと戻ってきます。
しかも全く必死でやってる感じはなくて。
「流し目王子」と呼ばれる太一くんですが、今回その流し目が「キッ」という強い眼ヂカラだったのが印象的でした。
それ結構何度もやっていましたね。
以前はもっとふわりとした目線だったように感じたのですが。第二部は「時代人情剣劇」。演目はいくつかあって、その回によって違う模様。
この日は「大江戸喧嘩纏 」
火消しのめ組の組頭(葵陽之助)がとあるいきさつから恨みを買って番外組親分(久保田創)一家に殺され、火消しの命ともいうべき纏を奪われますが、金次(早乙女太一)、銀次(早乙女友貴)が仇を討って纏も取り返す、というお話。
いかにもなザ・大衆演劇ですが、結構笑いに流れる・・というか意識して笑いの方へ持っていっているのがいささか苦手感漂います。
若い人たちの場面ならまだしも、陽之助親分が死ぬ場面まであんなふうにギャグに持っていくのはなぁ・・・。
確かにおもしろいし笑ったりもしましたが、普通にシリアスなお芝居として観てみたかったです。
久保田創さん親分が「きんじ」と「ぎんじ」を時々間違えて、そのたびに「きんじ」って太一くんにツッコまれた挙句、太一くんもキメ台詞のところで自分を「ぎんじ」と名乗って自分で自分にカツ入れるとか、立ち回りで倒れた番外組の子分(岩崎祐也)の鬘が取れる、なんてハプニングも。
め組の半纏着て纏を操る早乙女兄弟はとてもカッコよかったです。
第二部と三部の間には物販。
まずは太一くんが舞台に正座して簡単な口上を述べた後、「僕の写真と名前が入っています」とグッズの扇子を紹介して、「僕このあたりで座ってますんでよかったら買ってください」
舞台下手の客席寄りに太一くんが座り、客席下手通路にお客様が並ぶ形で、3列目通路側の席だった私は、太一くんがお客様に扇子を渡して握手している様子を近くから終始楽しく眺めていたのですが、もうそろそろ列もなくなるという時になるとあら不思議。通路に立ってついその扇子を買っていましたとさ(笑)。
太一くんが物販に精を出している間、舞台では岩崎祐也くんと早乙女友貴くんの掛け合い漫才が(違)。
物販を終えた太一くんが祐也くんに「カツラ落とした罰として何か歌え」と言って、KinKi Kidsの「愛のかたまり」を歌ってくれました。クリスマスも近いっていうセレクトかな。
ちゃんと堂本剛くんのマイク持ち方の真似してました。
そして第三部 舞踊ショー。
まだ幕が降りている向こうから「待たせたな~」と太一くんの声。
「待ってたよー!」と客席。
へ~、そんな掛け合いするんだと物見遊山でヘラヘラしてたらお隣の人に肩をポンポンと叩かれ促されて、一緒に立ち上がりました。
米米CLUBの「MATA(C)TANA」かな。客席総立ちのノリノリ。
この1曲目が終わったら私たちは座りましたが(笑)、太一くんたちはよくもまぁあんなに続けて踊れるものだと思うくらい激しいビートで次々と踊りっ放し。
去年観て大好きだった真田幸村の騎馬隊のダンスが出てきたのにはてテンション上がったな。
あとやっぱり兄弟の殺陣対決。
「蒼の乱」でも思いましたが、やはり今の太一くんが手加減なしで向き合えるただ一人の相手が友貴くんだと思います。
この二人の殺陣はいつまでも観ていたいようなシビれる迫力。
そいうえば、太一くんは殺陣をしながら時々刀を鞘に納めてはまた抜刀、というのをやっていましたが、あのスピードであれをやれるって凄い、と改めてその殺陣のすばらしさ、身体能力の高さを思い知ったのでした。
最後は何やら撒きものが、と思ったら、手ぬぐいならぬ太一くんの写真入りポケットティッシュでした。久保田創さんが投げてくれたものをゲット♪
カーテンコールでは、太一くんと岩崎祐也くんが全身じゃんけんして、負けた祐也くんがまた歌うことに。「俺さっき歌ったじゃん~」と泣きも入りながら。
幕間の時もそうでしたが、歌の前に太一くんが袖に入って何やら指示出している模様。
曲も太一くんが決めていうるのかな。
太一くんのMCで「演目にちなんで、この曲・・」とイントロ流れた曲は何と「め組のひと」。
これ、私たち世代ドンピシャなんですけど。さすが太一くん、わかってらっしゃる。
♪渚まで ウワサ走るよ めッ! のところで目の前の創さんと一緒に思いっきり目尻横ピースしちゃいました。
最初は祐也くんが一人で歌っていましたが、後半ソロパートはほとんど太一くんワンマンショー。
私は太一くんの台詞や朗読の声が大好きですが、歌もいい声だ~
大盛り上がりで幕が下りたのですが、もちろん拍手は鳴り止まず。
さらに「太一」「タイチ」と太一コールも。
そうすると幕の向こうから、「俺を呼んでるのか?」「みんなもう、出て行ってくれ」という声が聞こえて、再度幕が上がると同時に、♪勝手にしやがれ のイントロが流れてさらにヒートアップする客席。
中高年層の多い(笑)客席の心をワシ掴みにするこの選曲。ほんと、何なんでしょ。
最後には出て行ってくれ〜 をリフレインして絶叫してました
そして「気をつけてお帰りくださーい!」 という太一くんの声に送られて、ご機嫌で劇場を後にしたのでした。
前日の記事に書いたスカーレット役・礼真琴くんも早乙女太一くんのファンということですが、この日は客席に礼くんと同期の柚香光くんが。
多分下手ブロック12列目だったと思いますが、私が自分の席から振り返ってもパッと目を引く華やかオーラを放ってました。柚香さんを知らない太一くんファンの人も「あの人、宝塚の人?」という声があがっていました。
三部幕開きで客席総立ちになった時もカテコでもちゃんと立って最後までお楽しみだったご様子でした。
太一くん、友貴くんはともかく、朱雀なき後、他の劇団員さんたちはどこへ のごくらく地獄度 (total 1290 vs 1298 )
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私の地元でも間もなく公演があるのに、それが全く行けない日なんですよ。もぉぉ。スキップさまのレポ読んで我慢シマス。
そうなのですよぉ。
時代の流れとはいえ、何だかさびしいです。
ツアー公演はすごろくみたいに移動して1日だけということが
多いですから、タイミング難しいですよね。
そうそう、ファイナル公演は、岐阜の後、2/24-27 東京で
それが本当に最後らしいです。
亀有リリオという劇場。最後なのに平日4日間というのがどうも・・(汗)。
なかなか楽しめそうなんで、期待しちゃいますよ。
確かに、太一クンの真剣な殺陣は、弟君じゃなければですね。素人相手だと、太一くんの早すぎる動きが、逆に目立ってしまって、それがミスかな?なんて思われる感じがしてました。
今年最後の観劇なので、楽しんできます。
おお!いらっしゃるのですね。
いいなぁ。楽しんでいらしてください。
友貴くんが小さい頃はちょっと太一くんとはタイプが違う気が
していたのですが、今は本当に好敵手という感じで、
太刀筋も似ているし身体能力の高さも負けず劣らずという感じで
本当にすばらしい兄弟だと思います。
朱雀が解散しちゃったら、こんなふうにご兄弟の殺陣を観る機会も
なくなるのかなと思うと寂しい限りです。