2014年10月09日
幸せ♪ 「宝塚歌劇100周年記念大運動会」 ☆後編☆
前編よりつづきます。
宝塚歌劇100周年記念 大運動会
2014年10月7日(火) 5:00pm 大阪城ホール
中間発表の後はハーフタイムショーの各組応援合戦
スタンドの応援席も立ち上がって一体となって、各組すごい熱気でした。
専科・音校チームは、専科の人たちが前で踊り、音校生は席に立ったまま手拍子・・・と思いきや、途中でいろんな色のシフォンのようなふわりとした布を頭上に掲げて波打たせていました。
北翔さんの動きがやはり断トツに綺麗で目を引いたなぁ。
花組は組カラーのピンクの学ラン着た明日海さんが大きな声でリードして三三七びょ~しっ!
区切りのたびに全員花組ポーズするのがキュートでした。
月組はタキシード着た龍さんが指揮をして組子は全員白シャツでグリークラブふう。
第九の替歌でタラララララララ「V2!」って歌っていました。
みんな楽譜を持っていて、最後にはそれを広げて見せると「優勝」の文字が。
雪組は長崎くんちの龍が出て来て、早霧さんの出身地にちなんだのかなと思いましたが、パフォーマンスはよさこいソーラン節。
早霧さん中心に夢乃さんのキレッキレの踊りや鳳翔さんの凛とした佇まいが印象的。
昨日の「とくダネ!」でもこの雪組の映像がフォーカスされていました。
星組は入場行進の時と同様全員学ラン。
ねねちゃんだけチアリーダーのコスでツインテール 超キュート
最初、マイクがなくて、慌てて届けられたマイクを柚希さん、ねねちゃんそれぞれに組子が4~5人寄ってたかって(笑)ササッと装着。もちろんご本人たちも手際よく。
舞台の早変わりの時とかこんなふうに手伝っているんだろうな、というところが垣間見られたようで興味深かったです。
応援は娘役と男役で左右に分かれていて、途中、ねねちゃんが「娘役~っ!」とカワイくリード、続いて柚希さんが「男役~っ!!」とあの低いイケメン声で。
宙組は白い学ラン着た凰稀さん筆頭に正統派応援合戦。
いや、白い学ラン着せたら世界一なのではないかしら、かなめさん。
プログラムに各組担当の演出の先生の名前が掲載されていましたが、入場行進とこの応援合戦がそうだったのかな。
(以下、超長文です)
第2部のはじめは椅子取りゲーム
これは組の得点にはならない種目。
ジェンヌさん、一般参加に演出の先生方も加わって、総勢130名の参加で100周年にちなんで100脚の椅子を奪い合うところからスタート。
33脚になった時点で宙組は誰も残っていなかったり、終盤残った10人中、5人が花組、しかも全員娘役だったりと組の特徴アリアリでおもしろかったです。
花組女子、みんな組カラーのピンクのリボンをお揃いで髪に結んでいて、強くて可愛かったな。
月組の翔我つばきくんが優勝して、「(10年前に活躍した)龍さんに続くことができてうれしいですっ!」とおっしゃっていました。おめでとう!
最後の3人に残った雪組の花瑛ちほさんはコツを聞かれて、「この数カ月、椅子を恋人と思って頑張りました。少し寂しいですが、また新しい恋人を探そうと思います」と(笑)。
新障害物競走 ドン・ガン・ジャン・ヒーローズ!!
各組トップコンビ+2番手男役の3名編成チームのリレー。
公平に走るレーンをくじ引きで決めるために、そのくじを引く順番をトップさん6人でじゃんけんして決めるという念の入れよう(笑)。轟さんの貫禄勝ちでした。
スタートは2番手さんで、まず定番のネットをくぐり、箱に入った公演の台詞の紙を引いて、吊り下げられた公演名が書かれたタスキの中から当てはまるものを選んで娘役にバトンタッチ。
娘役はその公演にあてはまる写真を2枚選んで、平均台を渡ってトップへ。
トップは公演に関する小道具を取り、衣装を着て、審判の前で台詞を読みあげてゴール
・・・だったかな(笑)。
あっという間でよくわかりませんでしたが。
専科チームの娘役ポジションは華形ひかるさんでおさげ髪にミニスカートで超キュート。
星組チームは、柚希さん半ズボンにジャイアンシャツのジャイアン、ねねちゃんベレー帽のジャイ子、紅さんが髪を片方ピンと立てたスネ夫というコスプレ。
快速ちゃぴちゃんから1位でタスキ受け取った龍さん、相変わらず全身黄色タイツ。小道具だけ取って衣装はスルーして一目散に台詞のところへ。
この後、早霧さん、柚希さんと続きましたが、みんな衣装はスルー。いいの?ルール(笑)
ゴールした時、衣装ちゃんと着ていたのはかなめさんだけではなかったかしら。
この後、トップ全員壇上でそれぞれ台詞を再度言わされていたので、誰がどの演目だったかやっとわかりました(笑)。
1位から順に、龍さん ロミジュリ 「待て、あの光は・・あそこにいるのはジュリエット!」
早霧さん ファントム 「夢じゃないさ…夢はいつか現実になる」
柚希さん ベルばら 「シトワイヤン まず手始めにバスティーユを攻撃しよう・・・シトワイヤン ゆこうーっ!!」
凰稀さん ノバボサ 「用心しなよお嬢さん…恋には気をつけな」
明日海さん ミーマイ 「このやろう…いったいてめぇ 今までどこにうせてやがったんだぁ」
そして、轟さん うたかたの恋 「マリー 来週の月曜日、旅に出よう」 という超いい声に会場中ふわぁ~っとなりました。
そしてインタビュー。
明日海さんが、「勝負って・・難しいですね。もうすでに涙が出そうです」と何だかしんみり言うと他の5人に「いやいや」と慰められたり、応援席からも「諦めないで!」と声援が。
「でも、この後綱引きがあるから!」と前向きに締めくくる明日海さん。
それを受けて凰稀さん「人生って、いろいろ大変ですよね。でも、この後の綱引きがあるから!!」と(笑)。
柚希さんは星組席に向かってこぶし振り上げて、「星組ぃ~!?いくよ~」とアツく。
「この後の種目完勝で行きます!」と。
熱さなら早霧さんも負けていません、という感じ。一番オトコマエだったな。「伯爵令嬢」初日を4日後に控えているのに、ノドだいじょうぶだったかしら。
100名大綱引き
各組50名ずつのチームでトーナメント方式。
1回戦 花組 vs 星組
開始早々星組があっけなく負けてしまって、「ええぇ~っ」というカンジだったのですが、すぐに星組から何やら抗議が。
私の席からは見えなかったのですが、柚希さんの指さす床は敷物がアコーデオンみたいにグニャグニャにダーツ寄っていました。
後からワイドショーの映像みたら、星組コンベアみたいにズルズル床ごと引っ張られていました。
結局抗議が認められて再試合することに。
何があったのか納得していない様子の花組に、司会の真琴つばささんが見かねて、
「気持ちはわかる。でも切り替えて、二度勝とう!!」と励ましていらっしゃいました。
花組は自衛隊の人に来てもらって練習、星組は綱引き協会?の人に指導を受け、お相撲さんにも来てもらってお稽古したのだとか。
再戦に勝利した星組は、その後、雪組、宙組も破って優勝。
練習の成果はもちろん、「絶対勝つぞ!」という気迫かな。
決勝の宙組戦は白熱の試合で、私も拳を握りしめて心臓バクバクバクさせながら観ました。
勝った瞬間、星組狂喜乱舞。みんなガチ泣き。
あぁ、そんなに勝ちたかったんだぁ、と改めて思いました。
「私たちは誰にも頼らない」と独自で練習して涼しい顔してた宙組が2位。
決勝では宙組が花組席サイドで、朝夏さんが一瞬列を離れて花組に向かって笑顔で何やら右手親指上げてました。古巣の花組に「仇は取ってやるゼ!」的なサインだったのかしら。花組の皆さんもわぁとそれに応えていて可愛かったです。
全員アフロかつらかぶって出てきた月組をチカラ技で破った雪組が3位でした。
最後の種目は組対抗リレー
各組8名の俊足精鋭選抜。
1位の得点が70点と、このレース次第では逆転もあり得るような配点に「今まで戦いは何だったの?」という思いがしないでもないですが、とにかくチカラ入りました。
この時すでにワタシは指先は冷たく、胃が痛い状態。
特別ゲスト”世界の盗塁王”福本豊さんがスターター。
「位置について」「ドーン!」で、「え?『よーい』は?」と思いましたが、それは選手の皆さんも同様だったみたいで、特に星組のトップバッター 音花ゆりさんは完全に出遅れてハラハラ。
その後、3走の人だったかな?が盛り返したり、またバトンミスがあったりもしたり、2位につけていた雪組 透真かずきさんがバトンを落としちゃったり、白熱のレース展開。
第3走者位から?トップに立った月組が他を引き離して優勝。
以下、星、宙、花、雪、専科の順でした。
透真さん、泣きながら席に戻ったのを雪組のみんなが温かく迎え、早霧さんが抱きしめているのを見てウルウル
透真さんは後の表彰式でスピードプレー賞もらってました。よかったなぁ。
いや~、真剣勝負のリレー、ドキドキしたけどとても見応えありました。
そしていよいよ結果発表。
星組、たぶん優勝だと思うけど結果聞くまでは安心できない・・・とワタシも思っていましたが、柚希さんも不安そうな神妙な面持ち。
5位から順番に発表されて残り2組となり、「優勝 星組!」と言われた時の柚希さんの表情、忘れられません。
すぐに後ろの組子たちの方を振り向いて両手を挙げて、みんな号泣。
スタンドのワタシももちろんもらい泣き
10年前の雪辱に燃えて、何が何でも優勝したいと強い思いで臨んだ柚希さん。
退団が決まっている柚希さんを「手ぶらで帰す訳にはいかない」とがんばってきた組子たち。
心から願う強い思いと、その目標に向かって懸命に努力することが結果を生むのだと証明してくれた瞬間でした。
続いて「MVP 柚希礼音」が発表された時の星組の列の飛び上がりっぷりもね~
総合順位:
1位 星組 177点
2位 月組 154
3位 宙組 135
4位 雪組 85
5位 花組 78
歓喜の星組の傍らで、退場の時に泣いていた明日海さん。
それに組子たちが気づいて、退場ゲート前あたりでみんなで明日海さんを囲んで、花組の集団ができていました。温かい光景でした。
私は気づかなかったのですが、轟さんも明日海さんを抱きしめてあげていたらしい。
発表されていた終了予定時刻は19:10だったのに1時間半くらいオーバーして終了。
でもあっという間でした。
個人的には星組を応援していて、星組の選手団が座っている席が見える座席だったので、いつも星組席の中心にいて、手を叩いたり声をあげたり笑ったりコーフンしたり、みんなを集めて指示を出したり真っ先に走り出して行ったり、いろんな表情の柚希さんと、その柚希さんのまわりにいるねねちゃんはじめ星組のみなさんをずっと観られて幸せでした。
運動会が終わった直後はただただ星組の優勝がうれしかったけれど、今、少し冷静になって思うのは「ほっとした」というのが一番正直な気持ちです。
柚希さんがあんなに願っていた運動会優勝。
その思いがあまりにも強すぎるように見えて、カラ回りしないか、組子たちにプレッシャーとなってしまわないか心配でした。
もしその願いが叶わなかったら、この愛すべき人はどんなに切ない思いをするだろう、そして組子たちはどんなに責任を感じただろうと思うと、優勝できて本当によかった、神様、ありがとうという感謝の気持ちでいっぱいです。
それとともに、
何事にも一丸となって全力で取り組むタカラジェンヌの底ヂカラを見せつけられた思い。
どの組の人たちもトップさんは元より、顔も知らなかった下級生、音楽学校生に至るまで、一人ひとりが大好きで愛おしいです。
公演中の月組、2日前に東京公演を終えたばかりの星組、4日後にそれぞれ東京公演、日生劇場公演でトップお披露目を控えている花組と雪組、全ツを終えた宙組は一番時間があって、「そのことは言わないでと言われた」と笠井さんおっしゃっていましたが、皆さん、とても忙しく時間もない中練習を重ね、この日に全力を出し切った姿に感動することしきり。
10年ってひと口に言っても長い年月です。
この10年に1回のタイミングで、それも100周年という年に宝塚ファンでいてよかった、この運動会にスタンドから参加することができて幸せだったと、心から思えた1日でした。
10年後なんてどうなってるかわからないけれど、もし元気だったら絶対また観に行きたい のごくらく度 (total 1265 vs 1268 )
この記事へのトラックバック
星組ファンのようですし、贔屓目目線なのは仕方ないことかとおもいます。
優勝にとてもこだわっていたことは有名でしたけど、トップさんのお姿、審判員にも大きな態度でいられてたので、本当怖かったです。ユズキさんの見方がかわりました。
雪や花はトップが交代、今からお披露目公演を控えてる最中のなかでの運動会なのだし、ベテランのトップなんだし余裕な態度をみせてほしかったです。
贔屓目線の長い駄文を読んでいただいてありがとうございます。
柚希さんの優勝への思いは本当に強すぎて、見ているこちらも
ハラハラするくらいでした。
私の席からはよく見えなかったのですが、綱引きのあのことも、
その後の抗議についても、不快な思いをされた方がたくさん
いらしたことは理解しているつもりです。
おっしゃる通り、最上級生、最長のトップとしての余裕を
見せることができたら、他組ファン、他のトップさんファンの
皆さまにも一緒に喜んでいただける優勝になったのでは?と
複雑な気持ちです。
にゃんこさまのコメント、とても心に残りました。
本当にありがとうございました。