2014年07月02日

輝き続けるスターたち 「セレブレーション100!宝塚」

cele100.jpg宝塚歌劇100周年を記念したOGイベントのひとつ。
この後、「CHICAGO」がありますが、宝塚オリジナルのショー形式のものとしてはこれがラストとなるのでしょうか。
主に平成以降の比較的新しいスターを中心としたショーです。

「セレブレーション100!宝塚 ~この愛よ永遠に~」
構成・演出: 三木章雄
音楽監督: 吉田優子
出演: 杜けあき  麻路さき  高嶺ふぶ   稔幸  姿月あさと  湖月わたる  貴城けい  風花舞  星奈優里  大鳥れい  彩乃かなみ  蒼乃夕妃 ほか
Bチームゲスト: 瀬戸内美八  峰さを理   南風舞
スペシャルゲスト: えまおゆう  紫とも

2,014年6月26日(木) 6:30pm 梅田芸術劇場メインホール 3階3列上手



4月の「夢の祭典」(レポ  )と比べるとやはり見劣りしてしまうし、個人的に“宝塚暗黒時代”に入るスターさんたちで、名前しか知らない人や聞き覚えのない曲が多く、しかも3階席で誰が誰やら見分けがつかん!状態だったのですが、それでも楽しめるのがタカラヅカの威力。

男役7人で歌う「レインボウ宝塚」から始まってそれぞれの代表曲メドレー。
このメドレーのラストを飾るのが杜けあきさんで、サヨナラ公演だった「忠臣蔵」から「花に散り雪に散り」を歌って、最後にあの名セリフ「もはやこれで、思い残すことはござらん」・・・この舞台はリアルタイムで観ていて(もうほとんど忘れちゃっているのですが)、またあれをナマで聴けるなんて、..感激でした。このショーは杜けあきさんが中心で、MCも兼ねるような感じだったのですが、プロローグの後、全員(メインキャストの12人)一列に並んで「自己紹介!」とすごい早口でみんな自分の名前を次々言った時、姿月あさとさんだけ杜けあきさんにダメ出しされてました。「二回公演の疲れが出てる」って。
姿月さんって、いつも元気ハツラツ大声で挨拶する、っていうイメージあまりないですけど(笑)。

そしてやっぱり湖月わたるさんがカッコイイ。
退団して8年にもなるのに、男役のイメージそのまま。今すぐ宝塚大劇場の舞台に立てそうです。
蒼乃夕妃さんは一番下級生ということもあって、いつも端っこに立っていましたが、二幕ではメインでダンスの場面(テンプテーション)があって、ニューヨークにダンス留学していたというだけあって、現役時代よりさらに磨きのかかったシャープなダンスを披露してくれました。

この日はB日程の千秋楽で、Bチームの瀬戸内美八さん・峰さを理さん・ 南風舞さんは1曲歌い終わった後、こっそり練習したという ♪うちら陽気なかしまし娘~ をフルコーラス、ステキなハーモニーで聞かせてくれました。
瀬戸内美八さんは二幕で「心中・恋の大和路」から「この世にただひとつ」を歌われたのですが、まるで情景が浮かぶような熱唱でした。
そういえば、初演以来に観たOG公演ではこの瀬戸内さんの忠兵衛に南風さんの梅川、峰さんの八右衛門で、ラストの峰ちゃんの熱唱に泣かされたなぁと思い出したり。

ABCそれぞれの日程のスペシャルコーナーは、
A: ベルサイユのばら  B: エリザベート C: 風と共に去りぬ ということで、「ベルばら」「風共」は去年から今年にかけてイヤというほど聴いたので、「ここは『エリザベート』でしょう」とB日程を選んだのですが、その「エリザベートコーナー」は第二幕で。

・私だけに (大鳥れい)
・キッチュ (湖月わたる)
・最後のダンス (姿月あさと)
・嵐も怖くない (稔幸・大鳥れい)
・闇が広がる (麻路さき・貴城けい)
・夜のボート (高嶺ふぶき・大鳥れい)
・愛と死のロンド (全員)


だったと思います。
メインの曲ほぼ全曲網羅。さすがに名曲揃いで楽しかったぁ。
特に、湖月わたるさんの「キッチュ」、姿月あさとさんの「最後のダンス」はシビレました。
「闇が広がる」も姿月さんで聴きたかったなぁ・・・コ゛ニョコ゛ニョ

トークコーナーは杜さん・高嶺さん・紫さんで「ヴァレンチノ」。
「小池修一郎先生のデビュー作で、あの頃は先生も可愛くてね」と杜さんがおっしゃったり、「アランチャ」にまつわるエピソードなど、興味深かったです。
2011年にシアター・ドラマシティで大空祐飛さん主演の「ヴァレンチノ」観た時も、杜さんと祐飛さんのトークショーがあって、あの時がかりんちょさん観るの本当に久しぶりだったな。


この日は終演後にもおまけのアフタートークがありました。
「コパカバーナ」トークショー ~演出家 三木章雄を迎えて~ 
出演: 三木章雄  湖月わたる  貴城けい


三木先生の声が聞き取り難くってねぇ~(笑)。
やっぱり役者さんの滑舌や声の通り方ってすごいなと改めて感心した次第です。
そんな中、おもしろかったのは、
この作品は、湖月さん主演の星組 → 貴城さん主演の宙組 と再演したのですが、セリから湖月さんが飛び出すところはバネ仕掛けになっていて、その仕掛けをそのまま貴城さんの時も使ったら、みんながビックリするくらいの大ジャンプになったのだとか(わたるさんとかしげさんの体格の違いねわーい(嬉しい顔))。

また、星組で未沙のえるさんがやった支配人の役は、三木先生のリクエストが「ハゲてる人がかつらかぶってるけどそれが時々ズレちゃうような・・・」(笑)で、未沙さんは「考えてみます」と言ってちゃんとハゲかつらの上にさらにかつらをかぶって見事にやってくれたのですが、宙組の再演ではその役を蘭寿とむさんがやることになって、「まさか蘭寿とむにハゲのかつらかぶせる訳にはいかないから」支配人サムの息子という若い設定にしたのだそうです。「蘭寿とむ、可愛かったよね」「可愛かったね」と口々に言う三木先生と貴城さんと湖月さん。
湖月さんは時々いたずらで支配人のハゲかつらかぶって帽子かぶって舞台に出て、一瞬パッと帽子取ったりもしてたのですって(笑)。


フィナーレは舞台も客席もみんな笑顔。
杜けあきさんが「宝塚のOGは家族、お客様は親戚」(笑)とおっしゃっていましたが、宝塚を退団しても輝きを失わず、こんなふうに集えて舞台に立てるって本当に幸せな世界だなと思いました。


バックダンサーズの中に桐生園加さんがいたの、全然見つけられなかった の地獄度 (total 1208 わーい(嬉しい顔) vs 1213 ふらふら)1
posted by スキップ at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
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