2014年05月27日
「蒼の乱」 大千秋楽カーテンコール
劇団☆新感線「蒼の乱」 3月27日の東京初日から2ヶ月、57ステージの本日が千秋楽でした。
観るたびに熱く、濃くなっていった舞台は今日も千秋楽のユルさなんて微塵もなく、何度も泣きそうになりながら(実際涙ごぼれたけど)見届けました。
黒馬鬼が仲間の馬たちに「解散!また会おう」と言っているのを聞いて、ああ、千秋楽なんだなぁ、と思ったり。
個人的には早乙女太一くん夜叉丸のあの最後の叫びのところ・・・「たとえ」で一度切って苦しそうに刀をついて、「たとえ一人になろうとも・・」と繋げたところの鬼気迫りっぷりが凄すぎてトリハダものでしたが、そのあたりの感想はまた改めるとして、まずは取り急ぎ千秋楽カーテンコールレポ。
出演者の皆さんは本当に晴れやかな笑顔。
天海祐希さんは準劇団員(笑)でありながら今回座頭の役目も見事に務めていらっしゃいました。
「こうして千秋楽を迎えられたのも皆さんのお陰です」と客席に感謝の意を述べられたり、「ごじゅう・・・57公演?完走できたのも私たちががんばったからですが・・」とか、「何言うか忘れちゃったじゃない!」と途中グダグダになったりもしましたが、一番印象的だったのは「個人的にはこの人たち(・・と舞台の共演者たちを振り向く)に助けられました。いつも笑顔で迎えてくれて・・・」と少し感極まったご様子。
天海さんにとって、舞台復帰第一作となるこの公演はやはり、大きな挑戦、賭けだったことが感じられました。
それは同時に、まわりの共演者にとっても、そして劇団新感線にとっても同じだったのではないかしら。天海さんを盛り立てて、いつもの公演よりさらにカンパニーとしてのまとまり、繋がりを舞台からも感じました。
天海さんもおっしゃっていましたが、本当にこうして誰一人欠けることなく今日の大楽まで完走され、すばらしい舞台を見せていただいたこと、心からお祝いとお礼を申しあげたいです。
「それでは、今年後半の皆さまの幸運を祈念して煎餅をまきたいと思います」という天海さんの言葉で、松山くん、太一くん、平幹二朗さん、善さん、みはるさん、じゅんさん、聖子さん、粟根さんの9名が舞台に残って始まったお煎餅まき。
「皆さん暴れたり奪い合ったりしないように」「ちゃんと皆さんの数だけあるはずですから・・でももらえなかったと言って文句は受け付けません」と茶目っ気たっぷりに仕切り、相変わらず遠くまで飛ばす太一くんを見て「見てよ、これ」という感じて周りの人たちに目線を送ったりしている天海さんも本当にリラックスして安堵したような笑顔が印象的でした。
天海さんが笑顔の松山ケンイチくんとハグして、さぁ太一くん、となって振り返ったらご本人はさっさと下手袖にはけていて、気づいて戻ってきて若干照れながらおとなしくハグされていた早乙女太一くんがツボでした。
最後に「これからも劇団☆新感線、ならびに私たち準劇団員をよろしくお願い申し上げたてまつります~」とちょっと歌舞伎調で結ぶ天海さん。
もう立派な正劇団員であり座長でした。
恒例の最後のあの一礼は、下手袖で耳に手をあてて拍手を煽り、大きくなった拍手を鎮めて、を何回かやった後、とびきり美しいお辞儀で締めてくださいました。「ありがとうございました」と声に出さずに言いながら・・・が、これはセンターでやった東京千秋楽の方が抜群によかったな。
すべて終わった後、もうライトも落ちた舞台で橋本じゅんさんが上手に黒馬鬼の衣装(・・というのか?後ろ脚の部分)をそっと置いて一瞬愛おしそうに触れて去っていかれました。
2階席だったのでお煎餅は配りに来てくれた野良馬さんから手渡しでいただきました のごくらく度 (total 1188 vs 1195 )
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「蒼の乱」私もせめてもう一回、見たかったな、と思いつつ、想像するのみですわ。そして実はお煎餅にビックリ。同じ27日に、私もこんなお煎餅を劇場で手にしたんですもの。スズナリという小さな劇場で、ひとり芝居(大谷亮介さん)。まさに対極なのに、お煎餅!!(買ったんだけどね)
どんな劇場でも、舞台から溢れる役者さんのパワーに満たされる時、ほんとに幸せだよね、とつくづく感じています。
代表コメント(笑)ありがとうございます。
お煎餅ね~。
私もきびだんござまのところで大谷亮介さんのお煎餅を
拝見して「同じだ~」と思っていました。
色合いもそっくりですよね。味も同じかな?
>どんな劇場でも、舞台から溢れる役者さんのパワーに
>満たされる時、ほんとに幸せだよね
本当に同感です。
そこにナマの舞台の醍醐味もあって、それを受け止め
られた瞬間は、あぁ~、このためにここにいるんだ、
と思います。
ある意味、麻薬ですね(爆)。