先に特出場面ばかり抽出してしまいましたが、改めて月組公演の感想を。
4月1日 宝塚の創立記念日を含んでの公演であり100期生の初舞台公演。
出演者はその初舞台生39名を含め総勢118名!
宝塚歌劇 月組公演
日本絵草紙 「宝塚をどり」/「明日への指針 -センチュリー号の航海日誌-」/「TAKARAZUKA 花詩集100!!」
出演: 龍真咲 愛希れいか 星条海斗 沙央くらま 凪七瑠海 美弥るりか 珠城りょう 飛鳥裕 憧花ゆりの ほか
2014年3月22日(土) 3:00pm 1階10列下手
4月13日(日) 11:00am 宝塚大劇場 2階15列センター/3:00pm 1階5列センター
日本絵草紙 「宝塚をどり」
作・演出: 植田 紳爾
初日開いてすぐ観たのですが、スケジューリング間違えちゃって、一幕に間に合わなかったという・・。なので、厳密には「宝塚をどり」は特出版しか観ていないのですが、ま、特出は連獅子だけだったし。
暗転の中、「春のおどりはヨーイヤサ」の声でチョンパの幕開き。
しかも舞台上には「100」の人文字。
客席からはわぁ~という声もあがりました。やっぱり宝塚の日本物はこうでなくちゃ。「めでたやな めでたやな 百年(ももとせ)音頭で ヨーイトナ」というおめでたい龍さんの歌に続いて輝月ゆうまさんが歌うのは「レインボー宝塚」。
レインボー レインボー ってカタカナの歌詞と目の前の和装とのアンバランス・・和洋折衷感がいかにも宝塚の日本物でございます(笑)。
続いて、「清く 正しく 美しく」という逸翁の扇が現れて、裃つけた飛鳥裕と初舞台生の口上。
この場面に来て初めて、「あ、そうだ。今回開演前の口上なかった」と気づきました。いつもの黒紋付に緑の袴ではなくピンクの衣装で正座する初舞台生の皆さん。
飛鳥組長の口上はキリリとして威厳もあってとてもよかったです。このまま歌舞伎の舞台でできそう。
「宝塚をどり」で印象に残ったのは、この口上と連獅子の他には「三番叟」と「よさこい」。
「三番叟」は前で踊る龍さんのバックが三面鏡になっていて、鏡の中にスッと入ったり出たりするように見えるのが面白かったです。色鮮やかな三番叟の衣装もよかったな。
「よさこい」は珠城りょう中心に、宇月颯、鳳月杏というイケメン3人のよさこい。勇壮な踊りや「ハッ」っていう掛け声、カッコいい。
♪土佐の高知の~ とよさこい節を歌った憧花ゆりのさんの歌唱もよかったです。いわゆるタカラヅカ的な歌い方ではなくて、ほんとに民謡調で艶のある声で。
それにしてもこの公演、珠城りょうさんの活躍が際立っていました。元々大柄で華もある男役さんですが、ショーでもかなり目立つポジション多々。劇団の押しっぷりが伺えます。
一昨年の星組の時同様、声明の男声(録音)はやっぱり違和感あります。
宝塚100周年記念を銘打った公演ですから、ここは純粋タカラヅカ力のみで勝負していただきたいところです。
ついでにjもひとつ違和感を挙げれば、あの最後の巨大な白いマリア像(爆)。
プチ・ミュージカル・プレイ 「『明日への指針 -センチュリー号の航海日誌-」
作・演出: 石田昌也
1900年代初頭の禁酒法の時代。ロンドンからニューヨークへ向かう豪華客船センチュリー号を舞台に、小説家志望の通信士・ジェイク(龍真咲)は乗客の若き人妻・レイラ(愛希れいか)と出会います・・・。
この演目、いります?(暴言)
無理に3本立てにしないでもよかったんぢゃ
上演時間35分の中に目一杯盛り込んで、ご都合よく無理やりハッピーエンド、みたいな。
あと、笑いもね。帽子取ったらハゲづらといった古典的なギャグとか、この期に及んで舞台で「じぇじぇじぇ」を聞くとは思いませんでしたよ。
監督でありながら養子?のため社長の奥様に頭の上がらない星条海斗さんセルゲイは面白かったケド・・・「まさおじゃなくてマスオだよ」って言ってました(笑)。
ま、軽いカンジで楽しめることは楽しめるのだけど
一番心に残ったエピソードは凪七瑠海ナイジェルのタイタニック号の沈没から生き残ったいきさつかな。
あと、すべてがわかった後、愛希さんレイラが「私怒ってるのよ!傷ついたのよ!どうしてくれるのっ!!小説に彼女のために立ち去った、なんて書いたら承知しないわよっ!!!」とぶんすか怒って龍さんジェイク相手にまくし立てるところはカワイかったです。
グランド・レビュー 「TAKARAZUKA 花詩集100!!」
作・演出: 藤井大介
すみれ・マーガレット・ケシ・蘭・バラ・・・場面ごとに花で彩られた舞台。
すずらんの花のような白いドレスの娘役さんたちが踊る中、主題歌を歌った龍真咲さんに「まずはフレッシュなすみれの花をご覧いただきましょう」と紹介されて初舞台生39名のロケット。
身体の真ん中が花びらになっていて、手の先と足元が紫のグラデーションになっていて、ほんとにすみれの花みたいな衣装。カワイイ。しかも今年はほんとに可愛い人揃いのように見えます。ロケットの振付も可愛かったな。足上げもとても高く揃っていました。各公演ロケットはありますが、やはりあの足の揃いっぷりは初舞台生ならでは。
途中で上手から下手へ移動してアラスゴンドっていうのかな?片足垂直に上げるヤツ、やってた人がいましたが、完全に180℃以上開いていました。
ロケットといえば、「100本のバラ」と名づけられたこのショーの最大のポイント、100人のロケットはさすがに圧巻で見応えありました。
89期の美翔かずきさん以下の出演。実際に100人が横一線で脚上げて、という時間は短いのですが、ラ・ヴィ・アン・ローズのメロディに乗って、ジェフ・カルフーンさんのフォーメーションのような振付で、宝塚の団体ワザここにありって素晴らしさも堪能できます。大きなバースデーケーキのセットで、Happy Birthdayの曲が流れて。ほんと、100回目のお誕生日おめでとう
ショーで印象的だったのは、星条さん・凪七さん・美弥さん・沙央さん・珠城さんといった男役陣が娘役ポジションで龍さんにからむ場面が多かったこと。ダルマだったり全身タイツ(違)だったり。大介先生らしいかな。
特出でトップコンビが銀橋で歌う花詩集の詩人の場面は、通常バージョンでは珠城りょうさんが「ラ・ベル・タカラヅカ」を歌って、フィナーレのエトワールは凪七瑠海さんでした。今回で多分かちゃの声は覚えたと思う(自分に言い聞かせ)。
アントワーヌ・クルックさんの衣装は賛否両論あるようですが、私は結構好きでした。あの大きな薔薇のついた衣装はかなりインパクト大でしたがジェンヌさんたちは負けずに着こなしていらっしゃいました。
フィナーレの衣装もクルックさん。トップさんのナイアガラの先にまで桜の花びらが散りばめられていて、綺麗でゴージャズでした。
ほんとに100周年 おめでとー! のごくらく度 (total 1163 vs 1169 )
2014年04月15日
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私は初日に行ってきました。
さすがに100周年記念公演、どれも華やかでしたね~(あの巨像にはやっぱり驚かされましたが(^_^;))
日本物幕開きちょんぱも華やかで大好きですが、やはり印象的だったのは、初舞台生ロケットと100人ロケット。初舞台生の足あげ、近年では多分一番多かったのではないでしょうか??こちらも手に汗握っちゃいました。スミレの衣装、可愛かったです♪
100人ロケットは圧巻でしたね~一糸乱れぬフォーメーション、さすが宝塚です!ずっと見ていたかった^m^
クルックさんの衣装、賛否両論なんですか・・・私も好きでした。独創的で華やかで。着て演じる方は大変だったかもしれないけど(^_^;)
初舞台生の初日、印象に残る1日ですね。
3本の中ではやっぱりショーがほんとに楽しかったですね。
宝塚100周年の伝統と新しさと、両方を感じられるショーでした。
初舞台生と100人、ロケットを2種類も見られたのも楽しかったです。
100人の方は目が忙しくてあまり誰も見つけられず(笑)、
もう少し長くやってほしかったなぁと思いましたが、やる方は
きっとすごく大変なのでしょうね。
クルックさんの衣装、色といいデザインといい、これまでの宝塚
にはないい感じでしたね。
でも新しいものをどんどん取り入れるのも宝塚のよさですものね。