100期生の初舞台。
100周年を記念して100人のラインダンス。
各組トップスターコンビの特別出演。
話題も内容もてんこ盛りの宝塚歌劇月組公演。
通常版の感想もまだアップできていないのですが、まずはコーフンさめやらぬ昨日の星組特出編のレポを。
宝塚友の会先行の時、何も考えずに日曜日の公演申し込んで、SS席当たって大喜びしていたら、他の組の特出のレポで千秋楽にはご挨拶があると知り、改めて確認するとチケット取ってる日が千秋楽じゃん!という二重のヨロコビ
宝塚歌劇 月組公演
日本絵草紙 「宝塚をどり」/「明日への指針 -センチュリー号の航海日誌-」/「TAKARAZUKA 花詩集100!!」
出演: 龍真咲 愛希れいか 星条海斗 沙央くらま 凪七瑠海 美弥るりか 珠城りょう 飛鳥裕 憧花ゆりの/柚希礼音 夢咲ねね ほか
2014年4月13日(日) 11:00am 宝塚大劇場 2階15列センター/3:00pm 1階5列センター
日本絵草紙 「宝塚をどり」
作・演出/植田 紳爾
「宝塚をどり」の特出場面は連獅子のみ。
どういう場面か事前に全く知りませんでしたので、龍真咲さんが白い毛の獅子で出て来た時、「え?まさお 白ってことは、ちえちゃん赤?ちえちゃんが仔獅子?」と思っていたら、後方大セリの上に隈取をして一人で踊る赤い毛の仔獅子(蘭尚樹/春海ゆう役替り)がいて、連獅子は二人(というか二頭?)とも白い毛でした。ヅカ風連獅子です。柚希さんの獅子は振りは大きくダイナミック、動くところ、静止するところの緩急もピシリとしていてとても凛々しかったです。
龍さんの白い毛が少し動くたびにサワサワと波打つのに対して、柚希さん獅子の毛はほとんど乱れず、ここぞというときにワサッという感じで動くのが印象的でした。
二人で同じ振りで頭を連続して前後させる場面があって、これが多分歌舞伎なら毛振りとなるところだと思うのですが、ここは残念ながら二人の動きが合っていなかったな。短い稽古期間なので無理もないところでしょうか。
獅子の左右に緑色の綺麗な着物を着た娘役さんがいて、「あの人たちが歌舞伎なら胡蝶だな」と思っていたのですが、午後の部1階で観たら、凪七瑠海さんと美弥るりかさんでビックリ。二人とも男役としては華奢な美人なので娘役としても違和感ありませんが。
「『明日への指針 -センチュリー号の航海日誌-」は特出なしなので、月組オリジナル版の時に感想書きたいと思います。
グランド・レビュー 「TAKARAZUKA 花詩集100!!」
作・演出: 藤井 大介
1933年に白井鐵造さんが初演されたレビューを現代のアレンジで蘇らせた作品。
ブロードウェイで活躍中のジェフ・カルフーンさんの振付、フランスの新進気鋭デザイナー アントワーヌ・クルックさんの衣装も話題です。
この作品、月組メンバーだけのオリジナル版観た時も楽し~と思いましたが、特出バージョンはさらにパワーアップしていて、ほんと、楽しかった
まずは、初舞台生のカワイイすみれのロケットの後、オープニングパレードの大階段に柚希さん&夢咲さん登場。
大きな薔薇がついたアントワーヌ・クルックさんの独特の衣装ですが、龍・愛希ペアは真紅がアクセントカラーになっているのに対し、柚希・夢咲ペアは黒で、よりシャープでアダルトな雰囲気。
しっかし、ここで柚希さんが大階段に登場してスポットが当たった瞬間、客席から盛大な拍手とともにヒューヒューとかキャ~!みたいな歓声があがったのにはオドロキ
星組特出初日(4/11)から、「一部客席が『REON!!』のよう」といったツイートをちらほら見かけていたのですが、「これかぁ。ホントにヒューキャー声出るんだ」と思いました。と同時に少し心配。
大劇場の本公演ですし、月組のファンの方たちや、一般の方たちはどう感じられたでしょう。
「盛り上がりは手拍子や拍手だけでも十分すぎるほど伝わると思う」とツイートされた方もいらっしゃいましたが、その通りだな、と思いました。
・・・という心配は別にして、柚希・夢咲出演場面はとても楽しく盛り上がりました。
二人が登場すると客席の熱量がグッと上がるのが肌で感じられます。
このショーでは全部で4場面に登場。
二場面目は、中詰・ラテンの場面です。
ステージで月組生が歌い踊っている時に、上手からノッシノッシと歩いて舞台中央の円形の高いステージに近づきガシガシと階段を昇る影・・・その歩き方と後ろ姿で柚希さんとわかります。
そして、「オ~ララララァ~!」巻き舌爆裂
一瞬にして舞台の雰囲気がガラリ変わりました。柚希礼音おそるべし。
またあの裾の広がったラテンの衣装が似合ってねぇ
ステージに降りてきて龍さんとアドリブのやり取り。
マチネ:
龍 「ちえさん カモーン!!」
柚 「あぁ〜、終わってしまう」
龍 「ほんまですなぁ」
客席
ソワレ:
龍 「ちえさーん」
柚 「バイバーイ」
龍 「さようなら〜」
客席 爆笑
この場面の終わりには銀橋でまたアドリブあるのですが、
マチネ:
柚 「盛り上がってるかぁぁぁ~!」
客席 「イエ~イ!」
さらに、柚希さんが、「2階はどおだぁ~!!」と叫んだ時の二階席の揺れっぷり、狂喜乱舞ぷりったらなかったです。
負けじと龍さん、柚希さんとともに月組生のいる舞台を振り返り「月組!盛り上がってるかぁ~!!」
ステージで盛り上がる月組さんたち。
アツい。舞台も客席も、アツい(笑)。
ソワレ:
柚 「いやぁ〜、月組 楽しかったなぁ」と夢咲さんに向かって。
夢 「はいぃ〜」と天使の笑顔で応えるねねちゃん。カワイすぎる。
柚 舞台の月組生に向かって「みんな、ありがとーっ!」と右手を挙げる。 オトコマエすぎる。
夢 柚希さんのその声に合せて両手で月組生にお手振り。またまたカワイすぎる。
龍 「またねぇ~」
この中詰、5列目で観た時、銀橋に立つ柚希さんがカッコ良すぎて一瞬泣きそうになりました。
いや、ほんと。星組公演の時はいつもくじ運?悪くて、こんなに前で観ることほとんどないのですよ。
次に登場するのは、詩人の場面。
ここは各組トップそれぞれ組カラーの衣装で、歌う曲も違っていたらしいのですが、星組コンビは鮮やかなブルーの衣装で「セ・シャルマン」。
ちょっと眉間にシワ寄せて、右手で投げキッスしてみせる色っぽいオトナの男な柚希さん。
寄り添う夢咲さんが華やかなドレスにも負けない美しさでドレスの裾さばきも本当に綺麗で、美脚で。
そして最後はフィナーレのエトワール。
事前にどの場面に出るとかほとんど知りませんでしたので、「ひゃ~、あの桜の羽根つけてるやん!」とまた気持ちもアガル
中詰やフィナーレの銀橋で、柚希さんが客席の左右、そして1階から2階の上、隅々までくまなく見渡して視線を送っているのがよくわかります。
だから2階席後方でオペラあげていても、柚希さんがこっち見てくれた!みたいに思えることがしばしば。
もちろん、龍さんもそうしているのだけど、感触としては、柚希さんの方が2.5倍位あちこちに目線を飛ばしている感じ。柚希さんのトップスターオーラ凄まじい。こうしてトップスター二人並んで、ということはそんなにないので、改めてそれを感じることになりました。
星組特出最終日(4組特出の最終日)ということでカーテンコール。
飛鳥裕組長がとても丁寧に二人を紹介してくださって、夢咲さんの次の出演作「第二章」に言葉が及んだ時、客席にねねちゃんがよく見えるように、自分が斜め向いて羽根がかからないようにしてねねちゃんに微笑を送る柚希さんの細やかでやさしい気づかい。
ちょっと照れたような笑顔でそれに応えるねねちゃん。
柚希さんご挨拶:
「あっという間の3日間でした。夢咲とともに貴重な経験をさせていただき、幸せに思っております。皆さま、本当に熱い、アツイご声援をありがとうございました。月組の皆さんには、特出4組目にもかかわらず、疲れた顔ひとつせず、温かく迎えてくださり本当にありがとうございました。この後の公演も誰1人欠けることなく千秋楽を迎えられますよう、お稽古をしながら応援しています。本日は本当にありがとうございました。」
と相変わらずユル~イ感じで(笑)。
そして龍さんと交代する時には後ろ向きながら「ま〜さ~お~」と(笑)。
龍さんご挨拶:
「各組からの特別出演で大いに刺激を受け、たくさんのことを学びました。
花組のまゆさん・らんちゃんからは、深く広く宝塚を愛する心を。雪組のえりたん・あゆちゃんからは他人にも自分にもドSな心を。宙組のてるさん・みりおんちゃんからは妖艶な輝きの中の鋭さを、そして星組のちえさん・ねねちゃんからはダイナミックにパワフルに、日々限界に挑戦する姿勢を学びました。明日からは何日ぶりかの月組単独公演となります。明日からもよろしくお願いいたします。」
龍さん、先輩ばかりの各組トップを特出に迎えるにあたっては、お稽古もそれぞれしなくてはならないし、何かと大変なことも気苦労もあったと思いますが、明るい笑顔を絶やさず、すばらしいホストぶりでした。
一旦降りた幕が再び上がったカーテンコール。
「ちえちゃん、カッコイイ!」「サイコー!」「まさおさん ステキ」という声が飛び交う中、「それではバンザイしましょか」と柚希さん。
柚希さんの発声で、
「月組」 バンザイ !
「100周年」 バンザイ!
舞台も客席も笑顔で一緒にバンザイ。楽しい幕切れでした
トップスター☓2 のパワー全開 のごくらく度 (total 1162 vs 1169 )
2014年04月14日
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