2014年04月08日

「夢の祭典」 はほんとにドリームでした その2 (4月6日)

100saiten.jpg「夢の祭典」 2公演目は私が初めてタカラヅカを観たころのベルばら四天王をはじめ38名の出演。
リアルタイムで観たことのあるスターさんが揃っていて、ワタシ的にドンピシャでかなり胸踊る顔ぶれでした。

「おとといしゃべり過ぎて大問題を引き起こしておりまして」と、この日はあのキラキラストップウォッチに加えて腕時計もして万全の体制で登場の真矢みきさん。
1回目に比べると一人ずつのトークはかなり短めで全体的にスピードアップしていました。

宝塚歌劇100周年 夢の祭典 「時を奏でるスミレの花たち」 ライブ中継
出演:  初風諄  南原美紗保  榛名由梨  汀夏子  鳳蘭  安奈淳  高宮沙千  松あきら  瀬戸内美八  順みつき  上原まり  東千晃  麻実れい  若葉ひろみ  美雪花代  真矢みき  一路真輝  えまおゆう  姿月あさと  湖月わたる  安蘭けい  春野寿美礼  朝海ひかる  檀れい  水夏希  森ほさち  大和悠河  真飛聖  紺野まひる  彩乃かなみ  音月桂  遠野あすか  白羽ゆり  陽月華  桜乃彩音  
蒼乃夕妃  野々すみ花  舞羽美海 
(作・構成や現役生の出演は4/4と同じなので省略)

2014年4月6日(日) 1:00pm TOHOシネマズなんば  スクリーン7


この日のトップバッターは音月桂さん。『JIN -仁-』から、「巡り会えた奇跡」。
銀橋でこの曲を歌いながらポロポロ涙をこぼす音月さんを観たのはついこの間のことのようですが、もう2年前とは感慨深いです。
続いて真飛聖さんが「希望の鐘」(太王四神記)。
もうすっかり綺麗なおねえさんで“カイトくんの彼女”というイメージの真飛さんですが、歌い始めると精悍なタムドクに。桜乃彩音ちゃんがデュエットで入ったのもよかったです。
超ミニスカートで歌い踊った大和悠河さん、「ミズのロングヘアなんて想像できないわ」と真矢さんに言われた、クールな水夏希さん、この日は「我が名はオスカル」を歌った朝海ひかるさん、そして4/4と同じ曲の安蘭けいさんと春乃寿美礼さん。
この方たちは比較的最近でトップ時代も全部拝見しているので、うれしかったな。

中でも、安蘭けいさんの「ひとかけらの勇気」がすごい迫力で、トウコさんここにあり、という熱唱。
後で娘役さんばかりズラリ並んだトークの時に、トウコさんの相手役だった遠野あすかさんが、「トウコさんの『ひとかけらの勇気』を聴いて、袖で号泣してしまってまつ毛取れました」とおっしゃっていましたが、さもありなん。この後のトークでは、「エリザベート」に出演した人が多いということで、そのお話を。
水夏希さんの「ナイフ忘れて出た事件」のお話を、水さんと被害を被った音月さんの口から直接聞けておもしろかったです。

娘役さんトークは、白いドレスに大きな花飾りを髪につけて「今日は結婚式なの?」と真矢さんに言われた檀れいさん筆頭に、11人がずらり。
最近の人が多く、みなさん若くて姿勢よくてべっぴんさん。
「娘役としてこれだけは負けなかったことを」と真矢さんに言われて、相手役さんへの愛を口々に語っていらっしゃいましたが、野々すみ花ちゃんが「私は死ぬまで・・いえ、死んでも祐飛さんのことが大好きです」と言うと、「ちょっとオカルト入ってない?」と真矢さんからツッコミ。

「みんな綺麗なストーカーみたいよ」(笑)ともおっしゃっていましたが、すみ花ちゃんには、「僕のうさぎちゃんの方よね」とか「娘役さんで一番髪を短く切ったのよね」と言ったり、白羽ゆりさんにはすかさず、「あなたが首をしめられたのよね」と先ほどのエリザベートナイフ忘れ事件のことを持ち出すなど、在団時期が重なっていない下級生の娘役さんのこともちゃんと調べて情報インプットしていて、ここでもすばらしいMCぶりを発揮されていました。
そして、「娘役さんがいたから私たち男役が映えたのよね」と男役を代表して、片膝をついて頭を下げて娘役さんたちにお礼を言う真矢さん、ステキ過ぎるぴかぴか(新しい)
ここで娘役を代表して檀ちゃんが中国公演で歌った曲を中国語で披露。

続いて、湖月わたるさん、えまおゆうさん、姿月あさとさん。
えまおさんの台詞入りの歌が、観たことのない作品なのですが、聴いていて「春琴抄」のことだとわかって、わぁ~となってたら、下手袖で紺野まひるちゃんがフレームインしてきて、手を差し出して「佐吉、手ぇ」と春琴そのままのイントネーションで言ったので一気に劇世界のイメージが広がりました。
湖月さんも姿月さんも迫力あるヴォーカルでステキでした。
姿月さんは一時期に比べたらずい分ほっそりされた印象で美しかったです。音楽学校時代のエピソードとして、「ずんこはどう見ても男役にしかなれないのに、ずっとおさげ髪してました」と同期のえまおさんに暴露されていましたわーい(嬉しい顔)
湖月さんは衣装も雰囲気も男役時代のままで、真矢さんに「わたる、来年もう一回宝塚に入ったらいいんじゃない?」と言われていました。

この後、5組の現役トップコンビのデュエットダンスと「ドンブラコ」は初日と同じ。
「ドンブラコ」はほんとに何回観ても楽しいし、鬼ヶ島の場面はやっぱり目が足りません(笑)。
4/4の後、公式HPのタイムスケジュールが修正されて10分長くなっていましたが、真矢さんのがんばりもあって、一幕はほぼ定刻通り終了。
真矢みきさんは二幕でお衣装変えてもキラキラ輝く「100」のブローチをつけていらっしゃいましたが、4/4は右胸につけていて、4/6は左胸に移動していました。

二幕のトップは一路真輝さんの「最後のダンス」(エリザベート)。
先日観た「シャーロック・ホームズ」にもご出演でしたが今やすっかり女優さんの一路さん。久しぶりに気合入った迫力のヴォーカルを聴かせていただきました。
一路さんは私が宝塚で観た最初にして唯一のトート(その時が日本初演)なので、私のトート、ひいては「エリザベート」という作品のイメージは一路さんオリジンなのだと、改めて感じました。
ほんと、カッコよかった。

次の麻実れいさんは黒燕尾で登場。
ゆったりと、いかにも大人の男といった余裕たっぷりに、『風と共に去りぬ』から「君はマグノリアの花の如く」。
一路さんは20歳のころ、麻実さんの相手役をされたことがあるそうで、この後のトークでは、先ほどのトートの迫力とは打って変わって、初々しい娘役さんのようでした。
お二人はかなり濃厚なシーンを演じられたそうですが、「私はいやらしいの得意だから」と涼しい顔のターコさんさすが。

次に登場したのは順みつきさん。
ミッキーさんも好きだったスターさんの一人なのですが、時折様々な機会で目にすることがあった他のジェンヌさんと違って、多分、退団以来初めてでした。
それが現役のころと面影も雰囲気も、そして歌声もそのままでオドロキ。一箇所声がひっくり返っちゃってご本人は恐縮していらっしゃいましたが。
真矢さんが、「この『霧深きエルベのほとり』とか、バレンシアのラモンとか、振られる役がお似合いですよね」とおっしゃっていましたが、そうそう!と思いました。
「バレンシアの熱い花」初演の時、ミッキーさんラモンが「瞳の中の宝石」で ♪愛している 愛している 愛している 愛している とイサベラへの切ない想いを歌いながら、あの大きな瞳にみるみる涙がいっぱいたまって、それがこぼれ落ちるのを見た時、こども心に「役者さんって舞台でホンモノの涙流すんだ」と感動したことが今も忘れられません。

松あきらさん、瀬戸内美八さん、南原美紗保さんもこのコーナーで。
現役時代、ひまわりのように明るいと言われたルミさんこと瀬戸内美八さんは今も登場したらパッと舞台が明るくなりました。
松さんは「少し前まで気管支炎で入院していたのですが、小林一三先生が舞台に立たせてくださったのだと思います」と感極まったご様子でした。
この後のトークはそれぞれ相手役をつとめた、東千晃さん、若葉ひろみさん、美雪花代さんもまじえて。松さんの「夜明けの序曲」で相手役の貞奴をされた若葉さんと瀬戸内さんの「小さな花がひらいた」で相手役のおりつを演じた東千晃さんのお二人は和服で、なんだか粋なお姉さんたちでした。メッチさん(東千晃)、話し声が昔のまんま(笑)。

この日の現役トップインタビューでは、「自分のキャッチフレーズとともに自己紹介を」という真矢さんの無茶ぶりに「キャッチフレーズぅ?」とざわめくトップさんたち。
「専科の、普通の轟悠です」
「灼熱の太陽、蘭寿とむです」
「若さとエネルギーに溢れた月組の龍真咲です」
「愛に溢れる雪山のジャイアン、壮一帆です」
までトントンと進み、順番が来たのに一瞬絶句する柚希さんに、私の会場では「がんばって!」という声が。
「熱い体育会系。東京オリンピックを目指します柚希礼音です」・・・ちえちゃん、がんばった!
「食欲旺盛な宙組 凰稀かなめです」

真矢みきさんが「100周年のこの年にトップスターでいるってすばらしいことよ。あのポスターずっと残るもの。200年の人たちが見て、100周年はこの人たちよって言うわよ」とおっしゃっていて、皆さんうれしそうでしたし、真矢さんの後輩を讃える気持ちも感じらてよかったです。

そして最後のコーナーはいよいよベルばら四天王登場です。
まずは安奈淳さんが「愛の宝石」、汀夏子さんが「丘の上のジョニー」、榛名由梨さんが「バレンシアの熱い花」、そして初風諄さんの「青きドナウの岸辺」。
ご病気だった安奈さんは心配になるくらい細かったですが、美声は昔のまま。先日のトークショーでは聴けなかった「丘の上のジョニー」が聴けてうれしかったジュンコ(汀夏子)さんはギンギララメの衣装着て芝居心たっぷりの熱唱でした。本当に面影が現役時代と少しも変わらなくて、いつまでも少年のよう。
一番容貌が変わったのは榛名由梨さんで、自虐的に「Lサイズの腹」なんておっしゃっていましたが、ヴォーカルも正直のところかなりキツかったな。
鳳蘭さんと、さらに二人のアントワネット・高宮沙千さん、上原まりさんをまじえてのトークはベルばらのお話を。初演がいかに大変だったか、長谷川一夫さんの演出がいかに細かく丁寧だったかといったお話。
ここではもっぱら榛名さんと鳳さんが中心でジュンコさん、意外にもおとなし目(笑)でした。
そうそう、トークの時には歌の時のギンギラジャケットではなくてオスカルっぽい白い衣装に着替えていらっしゃいました。

「それではこのへんで退場していただいて」という真矢さんに、「あれ?」「ここで『愛あればこそ』歌うねんで」「そうやで」と口々にのたまう四天王+アントワネット3名。
大焦りで、失礼しました、と例の片膝ついて頭を下げるポーズで謝る真矢さん(笑)。

そうして「愛あればこそ」の大合唱の後、「紅白じゃありませんが、トリはやっぱりこの方」と真矢さんに紹介されて鳳蘭さんの「セ・マニフィーク」。
「エトワールドタカラヅカ」で夢咲ねねちゃんの歌うこの曲が大好きだったのですが、ショーマンシップあふれるツレちゃんのオリジナル、久しぶりに聴いて気持ちアガリました。

フィナーレで汀夏子さんと柚希礼音さんが並んでいらして、2人とも笑顔で何か話してて。
私の大好きな新旧トップさん・・・学年にすると30年以上離れている2人のそんな場面が見られるなんてヽ(;▽;)ノ。あの場面見られただけでもこの公演を見た甲斐ありました。

反省が生きて、真矢さんのタイムマネジメントが行き届いてほぼ定刻に収まったので、1回目にはなかったカーテンコールがありました。
最後にまた真矢さんが「じゃ、いしちゃん」と轟さんを押し出して、「何でわたし~?」と言いながら「150年、200年目指して精進して参ります」ときっちり優等生の挨拶をする轟さん。さすがでございました。


2回ともほんっと楽しかった! そしてレポ長いっ!! のごくらく地獄度度 わーい(嬉しい顔) ふらふら (total 1161 わーい(嬉しい顔) vs 1166 ふらふら)
posted by スキップ at 23:09| Comment(0) | TrackBack(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック