2014年03月31日

やっぱり楽し! 俳優祭 -模擬店編-

haiyusai.jpg俳優祭お楽しみ模擬店編。
今年は染五郎さんが模擬店には出店されないことがあらかじめわかっていたので、心おだやか(笑)。
特にどこにダッシュすることもなく、ゆるりと楽しみました。

東日本大震災被災地復興支援 模擬店

一幕の素踊りが終わるか終わらないかのうちに席を立ってロビーに出ようとする人がわらわらいましたが、係の方に押し戻されて、まずは俳優協会幹部のご挨拶。
下手にマイクを持って立つ中村梅玉さん(財務担当理事なのですって!)の進行で、中央に俳優協会会長・坂田藤十郎さん、上手に理事長・尾上菊五郎さん、専務理事・中村吉右衛門さんが紋付袴で並びます。三人揃って人間国宝。

相変わらずお肌つやつやで声にも張りがある藤十郎さんの手慣れたご挨拶の後、菊五郎さんは、「今回の収益金は、東日本大震災寄付や協会所属俳優の福利厚生、医療費、その他に使います」にちょっと笑いが。
俳優祭担当理事と紹介された吉右衛門さんは「私は何にもしておりません。実行委員という人たちがみんなやってくれて・・・」と、日頃の舞台からは想像もつかないほどカミカミ、グダグダ(笑)。最後は藤十郎さんのご発声で客席も一緒に手締めをしました。

次に坂東三津五郎さんと坂東亀三郎さんが登場して、混雑を避けるための工夫や、模擬店開催中も舞台上では幕間劇場を開催するというようなご案内が。
三津五郎さんの「こんな形で歌舞伎座に復帰するとは思ってもみなかった」というお言葉には会場から温かい拍手が贈られました。
亀三郎さんは、開演前に会場をぐるっと下見した時に3階吉兆前で見張り番のように立っていらっしゃいましたが、実行委員として裏方で大活躍されたようです。

そしていよいよ模擬店。開演前に押隈や画廊は見たし(入札にはとても参加できないし)、お腹もすいてきたので食料調達もかねて勘九郎くん・七之助くん・菊之助くんと花形揃いの3階食堂を目指します。
2階から3階へ上るエスカレーター前のドリンクコーナーに何やら人だかりが、と見ると、仁左衛門さんがベストに蝶ネクタイというまんまバーテンダーの装いであのやさしい微笑みを浮かべて飲物販売中でした。すでに大行列できていましたので並びませんでしたが、間近で見られてラッキーでした。

3階の食堂も混雑でしたが、真ん中に売場を集約してその外周を一方通行にするといった工夫がされていて流れは順調。勘九郎くんの売っていたお寿司はパスして、七之助くんから焼き鳥を購入。
握手してくれるのですが、右手に金券を持っていた私は思わず左手を出したら右手を出してくれた七之助くんと逆になっちゃって、七くんの方から「あ、すみません」と言って左手を出してくれるというやさしさぴかぴか(新しい) これまで俳優祭では、誰にでも愛想良すぎるくらい腰の低いお兄さんとは対照的に、七之助くんは無表情でクールなイメージだったので、やさしい笑顔を見せる七之助くんに惚れ直しです揺れるハート(写真も多分一番たくさん撮りました)。
それからお隣の菊之助くんから唐揚げ&フライドポテトを購入。
ここでも、間違って多い金額を出してしまった私の金券をじっと見て、菊之助くん自ら切り取って返してくれるという・・・ほんと、花形さんたち、顔も美しいけど人間もよくできていますワ。

食べ物は調達完了したので次は飲物よ、と食堂を出て3階のドリンクコーナーへ。
ここは成駒屋さんでしたが、お父様の翫雀さんがカウンターの中でせっせとドリンクを販売し、壱太郎くんがカウンター前で笑顔でセールスと写真担当。
シャンパン買って、壱太郎くんとツーショットにおさまって上機嫌。
で、ふと前を見ると、両手に持ったTシャツを大きく掲げて売っている人が・・・中車さんでした。
俳優祭初お目見得の中車さん。澤瀉屋さん一門は演舞場で公演中のため、團子ちゃんと二人で大奮闘。リアル香川照之が歌舞伎座でTシャツ売ってる姿を間近に見るって、何だか楽しく不思議な感覚でした。

混雑する3階売店ストリートを横切るためにシャンパン持ってたらキケン、とここで一気飲み。
「おー!米吉くんだるんるん」と吸い寄せられて行ったら、はんなり笑顔とやさしいソフトな声で「お煎餅いかがですか?」と囁かれて思わず買いそうになりましたが、ここはグッとガマン。
印傳屋さんで販売していた橋之助さんのところには何やら取材のカメラが入っていました。お隣のおめでたい焼きはこれまた大行列のためあっさり撤収。

IMG_2665.jpg1階に降りて、松也くんのところで歌舞伎フェイスパック購入。
これ、通常よりちょっぴり割高でしたが、歌舞伎座マークのノートや一心堂さんの歌舞伎狂言づくしべっこう梅飴も一粒サービスについていてお得感たっぷり。
松也んもツーショット撮ってくれて、満足ひらめき
ちなみに、帰ってから会社の後輩に写真いろいろ見せた中では、やっぱり“あっちゃんの彼氏”松也くんがダントツ人気でオットコマエ~とうらやましがられました。
フェイスパックはめでたく完売だったようで、松也くんご自身もブログにアップされていました。

海老蔵さんのTシャツ売場は「写真禁止」が厳しくて意外にも閑散としていました。
そうだ、イケメンといえば歌昇くんまだ見てなーい、と2階のTシャツ売場に行ってみましたが、萬太郎くんや隼人くんはいたけどなぜだか歌昇くんは不在でザンネンバッド(下向き矢印)
俳優祭といえば種太郎くんの時代からこれまで必ず歌昇くんの写真撮っていたのですが。

でもまぁ、これでじゅうぶん気がすんだから座席に戻って食べながら幕間劇場観よう、と再度飲物調達すべく1階の萬屋さんのドリンクコーナーへ。
左右でせっせと働きお客さんにも愛想よくふるまう時蔵パパと錦之助叔父上の真ん中で扇振り回して何だかやる気なさそうな梅枝くんにわざと金券出してシャンパン購入。
でもにこやかにサーブしてくれたので、「梅枝くん結婚おめでとう」と言うと「ありがとうございます」とちょっと照れた笑顔を見せてくれました。
楚々としたお姫様のイメージが強い梅枝くんですが、こうして接してみると今ドキのフツーの若者という印象。そういう素顔に触れられるのも俳優祭の楽しさですね。

座席に戻ると舞台上の演芸会で秀調さんが落語を熱演中。
この演芸会の大トリは歌江さん率いる一座の舞踊ショー。
「幕間シアター~歌江の部屋」は過去の俳優祭の名物コーナーでしたが、いつも他の模擬店行くのに忙しくてなかなか入って観ることができないでいたのですが、今回初めて舞台上で観られて、ほんと、楽しかったです。
赤いジャケットに金色の総スパンコールの衣装で司会されていたのはどなたかしら。
♪津軽海峡冬景色で踊る上村吉弥さんの妖艶で美しいこと。最後に登場した歌江さんのキンキラ衣装の派手でキョーレツなこと(笑)。

聞くところによるとこの演芸会のトップバッターは左團次さんで「ロウソクたらたらショー」だったとか。ちょっと観てみたかったです。
海老蔵さんのブログに演芸会ご出演の皆様の写真がわーい(嬉しい顔)


「鈴ヶ森」終演後、歌昇くん、壱太郎くん、巳之助くん(だったかな?)が登場してお楽しみ抽選会と模擬店の押隈入札の結果発表。
アドリブも入れながらチャキチャキと進行して、ほんとに今ドキの若い役者さんは物おじせずトークもお上手。
若い役者さんといえば、今回俳優祭のプログラム(最初の画像)、フライヤーやTシャツのデザインを描いたのは尾上右近くん。
松竹座で海老蔵さんと連獅子踊ったのを観た頃は踊りの上手い小さな男の子だったのに、髪の毛立てた(笑)立派な若者になって。写真はこちら
右近くんも実行委員の一人。
舞台でお忙しい中、夜遅くまで打ち合わせしたり準備したりお稽古したり。本番でも目一杯私たちを楽しませてくれた役者さんたち、スタッフの皆さんに心から感謝。

今年も役者さんのいろんな面に触れられて、新しい発見もあって。
今回のプログラムに前回の模擬店の写真がたくさん掲載されていて、懐かしく思ったり、團十郎さんや勘三郎さんの写真を見ると泣きそうにもなりました。ほんの2年前のことなのに。

一期一会。
不定期だし1日だけの開催でうまくタイミングが合うとも限らないのですが、やはり俳優祭はチャンスある限り参加し続けたいと改めて思ったのでした。


プログラム 化粧室に置き忘れて買い直すハメになったけどね~あせあせ(飛び散る汗) のごくらく地獄度 わーい(嬉しい顔) ふらふら (total 1156 わーい(嬉しい顔) vs 1161 ふらふら)
posted by スキップ at 22:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌舞伎・伝統芸能 | 更新情報をチェックする
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