2014年03月04日

ジュンコさん!!  「タカラヅカ トーク&ライブ」

zukatalk.jpg宝塚歌劇団 元雪組トップスターの汀夏子さん(愛称ジュンコさん)は私が最初にファンになった宝塚スターで今も大好き。
その汀夏子さんがトーク&ライブにご出演と聞きつけ、先行チケット取るために宝塚市文化財団友の会に入会するという気合の入れよう(笑)で、最前列ゲット。

歌劇シンポジウム 「タカラヅカ トーク&ライブ」
2014年3月2日(日) 2:00pm 宝塚文化創造館 
1階講堂 A列センター


宝塚文化創造館は宝塚音楽学校の旧校舎をそのまま使った建物。
その1階の講堂が会場で、座席はパイプ椅子。観客は170名位だったそうですが、往年のファンが集まっていらして、年齢層はかなり高めでした。

第1部 講演 「宝塚レビューとロマンチックレビュー」 岡田敬二
宝塚歌劇団の演出家であり文化創造館の名誉館長を務められている岡田敬二先生の講演。
ダブルのスーツにソフト帽でダンディな岡田先生。
まず最初に、岡田先生演出のショーの中から「ロマンチック レビュー シリーズ」と名づけられた作品のダイジェストを上映。
1984年花組 高汐巴さん主演の「ジュテーム」から、2009年宙組 大和悠河さん主演「Amour それは」までの18作品。

VHSの時代?なのか画像はかなり荒かったですが、ほとんど観たことがない、あるは再演しか知らないショーばかりでとてもおもしろかったです。
1990年月組 剣幸さん、涼風真世さんの「ル・ポアゾン」なんて、今聴いても気持ちアガリます。
岡田先生はそれまでは若かったしフォークソングのようなものを使ったショーばかり書いていたところ、正統派だけど華やかで妖しい雰囲気も必要と先輩に言われ、ロマンチック・シリーズを作るようになったのだとか。衣装もそれまで白やピンクなどが中心だったのを、黒とラベンダーみたいな色を使ってみたそうです。先月中日劇場で宙組が上演した「シトラスの風」も1998年の初演版で。
「宙組を新しく作った第1回公演で、姿月あさと、花總まりはじめ各組から優秀な生徒を集めてやりましたが、先日の中日劇場でも凰稀かなめを先頭に少ない人数でがんばってやりました」と岡田先生はおっしゃっていました。
お話は宝塚レビューの歴史をその誕生からたどるものでとても興味深かったのですが、現在の歌劇団へ言いたいことも少なからずおありのようで、「ブログにはかかないでくださいね」とおっしゃってぶっちゃけ発言も織り交ぜながら楽しい講演でした。
個人的にウケたのは、第一期のベルばらから風共への時代、「植田先生がお客様をたくさん入れて、柴田先生が芸術的な欲求を満たしてくださる」という言葉。まさしくその通りだったものなぁ、あの頃。


第2部 トーク 岡田敬二 vs 汀夏子
     ミニコンサート  汀夏子  ファースト・ファイブ

岡田先生に紹介されて汀夏子さん登場。
これまでにも何度か舞台を拝見していますが、本当にビジュアルも雰囲気も声も、現役時代と変わらない姿に驚愕。
「全然変わらないね~、細くて」という岡田先生に、「そんなことないのよ。あちこち変わってるのよ」とおっしゃっていましたが、そのちょっとふざけた話し方まで全く変わらないです。可愛さもカッコよさも。

汀夏子さんは50期生。
「宝塚に入って50年も過ぎて、100周年の時にまた大劇場の舞台に立つなんて思ってもみなかった」とおっしゃっていました。
・・・汀さんが出演されるその公演「宝塚歌劇100周年 夢の祭典 『時を奏でるスミレの花たち』」については、「チケット大変そうだけど、映画館での上映もあるみたいだし、あっちやこっちで観てくださいね」とすまなそうにおっしゃっていました。

岡田先生の奥様は汀さんの同期生で、「どこで見染めたん?」とやたらツッコみ、それに対して岡田先生が大いに照れていらしたのが可愛くて印象的でした。
「初舞台で喜多先生のロケットは本当にハツラツと大階段から降りてきた」という汀夏子さん。
「すぐに高木(史郎)先生の作品で抜擢されてねぇ」と岡田先生がおっしゃると、「いや、あれは中1の役で、子どもみたいやったからよかったのよ」と謙遜されていました。「港に浮いた青いトランク」のことですね。
岡田先生は汀さんのことを「日本のジェームス・ディーン」だとおっしゃっていました。
「ほんとにお客様に対するホスピタリティがすごくて、ファンを喜ばせてねぇ。そこいくと□□とか△△なんかもっとファンを大切にすればいいのに・・・」とまたもや放送禁止発言(笑)。
汀さんは、「作品にも恵まれて本当にいい時代で幸せでした」と。

そしてお待ちかねのミニコンサート。
まずはOGのユニット ファースト・ファイブの4名が「ジュテーム」とショー「エクスカリバー」の主題歌「未来へ」を綺麗なコーラスで。
皆さん63期生で、それぞれ組も違っていたのだとか。「結婚してる人」と汀さんが言うと全員が手を挙げて、「何やそれ~。私はずっと一人」って(笑)。

汀夏子さんは先ほどのトークの時とは衣装を変えて登場。
岡田先生のリクエストで「皇帝と魔女」から「愛の歌」。
これは音楽学校の課題曲にもなっている曲だそうですが、汀さんは初めて歌われたのだとか。
「ようこんな難しい歌をね~」って。
いや~、これだけでは物足りないなぁと思っていたら、ここから5曲、汀夏子さんが出演作の中から歌ってくださいました。
しかも歌う前にはそれぞれの作品のエピソードを話してくださるという豪華おまけつき。

・アマール・アマール (ノバ・ボサ・ノバ)
・生きるときめき (星影の人)
・そよ風の青春 (風と共に去りぬ)
・花の色は白 (朝霧に消えた人)
・別れのフラメンコ (去りゆきし君がために)


汀さんの歌声、本当に昔と変わっていない。
振りも交えながらなのですが、曲が変わるごとに雰囲気もガラリと変わるあたり、さすが"芝居の雪組”のトップスターという感じ。
「ノバ・ボサ」以外は全部観ていて、曲は忘れているものもありましたが、ワァ~と脳裏に汀さんの舞台姿が浮かんできました。
特に「別れのフラメンコ」なんて、さよなら公演で号泣しながら聴いたもんなぁ。
この公演については、「最後だからスペインものにしてとお願いして、ジュリオという名前も。黒薔薇もリクエストしたんだけどつけるところがなくて結局刺青になってねぇ」と(笑)。

舞台狭しと動きながら歌ってかなり汗をかいた汀さんに客席から舞台に駆け寄ってタオルハンカチ差し出す人が・・・と思ったら、「まぁ、チョイさん」と汀さん。
元雪組の千城恵さんでした。
実はワタクシ、恵ちゃんも好きでファンクラブの会合(今で言うお茶会ね)にも出席したことがありますの。いや~ん、こんなところで恵ちゃんに会えるとは・・・と終演後にはそんなお話をして握手までしていただいちゃいました。
相変わらずスマートな美人さんでした。

そして、「センセーション」のフィナーレで歌われた曲「あなたに」。
~この世に生まれたあなたに 美しいもの全てをあげたい~ というステキな歌詞、岡田先生の作詞とは存じ上げませんでした。

最後にやはりこの曲を、ということで、「すみれの花咲く頃」。
「みなさんもよくご存知の曲だから一緒に歌いましょう。ただキーがね~、男役のヘンなキーなんすよ」とおっしゃる汀夏子さんが歌いながら舞台から降りてきて、最前列に座る私たちに一人ずつマイク向けてくれて、私はたぶん ♪日ごと夜ご~と~ のところだったと思うのですが、舞い上がってよく覚えていいません。
だって目の前のジュンコさんの笑顔独り占めだったのですもの揺れるハート

という訳で、最後に魂抜かれた不肖スキップでございました。
当日の模様はこちらにも少し紹介が。


私にとっては永遠にジュンコさん as No. 1 のごくらく度 わーい(嬉しい顔) (total 1140 わーい(嬉しい顔) vs 1150 ふらふら)
posted by スキップ at 23:52| Comment(2) | TrackBack(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
スキップ様。
本当に、好みのかぶり具合にびっくりです(^^)
初めて観たのは上月昇さんのサヨナラ公演でしたが、ファンになったのはジュンコさんでした。チャッチーさんとの紅梅白梅は、幼なかりし私の心を鷲掴みにしました。
ザ フラワーやら、白虎隊やら‥
そう言えば昔は、並びなんてあって楽しかったですね(^_^)
宝塚を退団されても、ジュンコさんは永遠のタカラジェンヌですよね。
いつかチエ様もこんな風に語られるのかしら‥
何だが娘達の都合で、私はdocomoからauに変えられて使いにくいよ~(・・;)
Posted by Sissy at 2014年03月05日 12:39
♪Sissyさま

まぁ!
Sissyさまもジュンコさんファンだったとは、とても
うれしい驚きです。
私はジュンコさんを初めて観たのはベルばらで、
チャッチーさんはもういらっしゃらなかったのですが。

本当にジュンコさんほどイメージの変わらないジェンヌ
さんは他にいらっしゃらないと思います。
まさしく“永遠のタカラジェンヌ”ですね。
ちえちゃんはどうでしょう?(笑)
いつまでも変わらずにいてくれたらうれしいですが。

携帯やスマホ、機種変更すると慣れるまで大変ですよね~。
Posted by スキップ at 2014年03月05日 23:50
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