「あまちゃん」の脚本で全国的にすっかり名を上げた宮藤官九郎さん。
その影響もあってか、ご年配の方の姿もちらほら。
「バカロックオペラバカ」って、バカとロックと短ランとジャージとタバコとタイマンとうまい棒とプレハブと新田恵利の「冬のオペラグラス」とエロ本とバカ・・を略したのですって。あまちゃんテイストとは大違いなんだけど大丈夫かなぁ、と心配しつつ・・・。
大パルコ人②
バカロックオペラバカ 「高校中パニック! 小激突!!」
作・演出: 宮藤官九郎
出演: 佐藤隆太 勝地涼 永山絢斗 川島海荷 三宅弘城 皆川猿時 少路勇介 よーかいくん 宮藤官九郎 坂井真紀 綾小路翔
2014年1月19日(日)1:00pm 森ノ宮ピロティホール O列センター
近未来?の渋谷が舞台。
バスケットボール通りを境に聖ファイヤーバード高校(ヤバ高)とグレッチ工業高校(グレ工)の生徒同士の抗争と、その中で再会する幼なじみの2人、それを取り囲む生徒たちの成長物語・・・っていうストーリーが一応あるのはあるのですが、それを追うことにはあまり意味がないような(笑)。
バカロックの中にも、父と息子の越えられない葛藤を描いて切なかった前作「大パルコ人 メカロックオペラ R2C2」の方が個人的には好み。
ヤバ高に進学したムカデ(佐藤隆太)とグレ工のカゼギミ(勝地涼)のちょっと屈折も抱えつつの青春の甘酸っぱさとか、「痛みを感じない」(正しくは遅れてやってくる)ムカデが痛みを取り戻す場面あたりはドラマとして好きでした。
が、全体的には笑いですね。
大ネタ、小ネタ、地元ネタ満載で、まぁ、よく声出して笑いましたワ
音楽も楽しくて、まさかバカロックでレミゼの「民衆の歌」聴けるとは。
クドカンって、ふわ~りと好きなことだけして生きてるよ、と見せておいて、舞台作品についてはほんとに細かく深く勉強しているんだなぁ、と改めて感じました。
笑いを牽引する筆頭は皆川猿時さん。
もう、登場してすぐ死んじゃうけど、女子高生ナマズなんて反則でしょ?(笑)
今回、横通路を使うお芝居が割と多く、横通路前席だった私は観る前はちょっと後ろなだなぁと思っていたのですが、かなり眼福席でございました。最初に下手から白いブレザーの制服着た勝地涼くんが登場したとききゃ~ってなったのですが、すぐそのあとに続くナマズに目が釘づけでした。
そして三宅弘城さん。
相変わらず身体能力の高さには目を見張ります。ドラマーとして演奏でも大活躍。大人計画の劇団員でないことがもやは信じられない(笑)。
最初のDJボビーでは浜村淳さんの達者なモノマネ披露していましたが、あれ、東京では別の人だったのかな。
東京では、といえば、ムカデと沢尻ピリカの対決で、森ノ宮駅のキオスク書店まで走ってた(一応、ライブ中継)たけど、あれは東京では渋谷のどこかだったのですよね。
坂井真紀さんも牽引した一人。
新感線の「鋼鉄番長」でもそうでしたが、ネタものでの坂井さんのハマリっぷりと思い切りのよさ無双。つねにささやき声で話すシスター・ウィスパー夜代とヤンスーっていう振り幅の広さ(笑)。
たくさんの人が歌う中で、さすがに断トツ歌うまで、センターヴォーカルの華がある綾小路翔さん、初舞台とは思えぬ度胸と愛嬌の川島海荷ちゃん、同じく初舞台で、映像で観るより瑛太くんに似てると思った永山絢斗くん。
勝地涼くんは、もう、大好き(笑)。
ホール入口にはヤバ高、グレ工の校門。
校章ガチャガチャやってみました。ヤバ高のだったけど、「愚」マークのグレ工のがほしかったな。
お隣の席に並んで座ってらしたご年配のご夫妻が最初から最後までコトリとも笑わなかったことだけが心配 のごくらく地獄度 (total 1128 vs 1136 )
2014年01月25日
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