
初めて観た「春興鏡獅子」が勘三郎さん(当時 勘九郎さん)のもので、それ以来、私の中では鏡獅子=勘三郎さんというイメージでした。
20歳で初演して以来、17回演じたという勘三郎さんが最後に踊った鏡獅子となってしまった2009年(平成21年)1月 歌舞伎座さよなら公演を収録したシネマ歌舞伎です。
シネマ歌舞伎第20弾
新歌舞伎十八番の内 「春興鏡獅子」
出演: 中村勘三郎 片岡千之助 中村玉太郎
中村歌江 中村吉之丞 市川高麗蔵 大谷友右衛門
2013年12月8日(日) 12:30pm なんばパークスシネマ シアター9
とはいうものの、勘三郎さんが亡くなって以来、TVの特番なども録画したまま見ることができないでいる私なので、ちゃんと観られるのかちょっぴり不安・・・案の定、スクリーンに旧歌舞伎座のロビーに立つ勘三郎さんが現れると、涙がどっとあふれてきました。
が、演目が始まるとぐっと引き込まれて、泣いているヒマはありませんでした(笑)。ちょっぴりふっくらした勘三郎さんの弥生は本当に可愛らしくて、所作の一つひとつ、踊りの一振りひと振りがとても丁寧で、最初はいかにも恥ずかしそうに、やがて観念したように舞を披露する、“弥生”がそこにいました。
その弥生に獅子の精が乗り移った後ジテ。
本当に“乗り移った”のではないかと思えるほど。
指先、足先、振る毛の先まで張りつめたような緊張感が漲っていて、目も心も惹きつけられます。いつまでもいつまでも観ていたいと思いました。
「春興鏡獅子」は心技体の充実が求められる演目で、心がその踊りを理解できるようになった時には身体がついていかない、ということもあって、この時の勘三郎さんはまさにその充実期だったそうですが、「それが新しい歌舞伎座がではどうなってるかだね」とスクリーンの向こうでおっしゃっていた勘三郎さん。言葉とは裏腹に意欲も自信もあり、と決意したような表情が印象的でした。
そして、お元気であれば、昨年四月からの歌舞伎座柿葺落興行で勘三郎さんの鏡獅子を観られたであろうと思うと、やはり痛惜の念を禁じ得ません。
「春興鏡獅子」は勘三郎さんが、お祖父である六世尾上菊五郎さん、そしてお父様の十七世中村勘三郎さんから受け継いで来られた演目ということで、冒頭には六世尾上菊五郎さんの鏡獅子がモノクロ映像。拝見するのは初めてで映し出されたのもとても貴重でした。
胡蝶は、千之助くんと玉太郎くん。かわい~




年明け、こちらのブログにトラブルありました?
なかなか拝見できなくて今日になって初めての訪問でした。今年も、スキップさんの「メチャコア観劇記」
期待していますね。
春興鏡獅子!昨年暮れに観ました。
感想は一言!
生前の、生の舞台で観たかった!!
先週は国立劇場へも行きました、尾上松也って、なかなかいいですね!
今年もよろしくお願いします。
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
年明けにご覧になれませんでしたか。
スタイルシートを冬用のにしていたのですが、表示されるまでに
時間がかかるものだったようで、白紙の状態が結構長く続くことが
あったみたいです。せっかくお訪ねいただいたのに申し訳ありませんでした。
勘三郎さんの「春興鏡獅子」 私ももっと何度も観ておけばよかったと
今さらながら思います(涙)。
松也くんは近頃ヘンな注目のされ方をしていますが(笑)、
元々声よし姿よしで華も実もある若手役者さんです。
女方もとても綺麗で好きなのですが、結構大きくなっちゃったので
立役メインでいくのかしら。これからも注目していきたいですね。