2012年11月26日

星たちの奏でる 恋のロンド~ 大劇場今年ラストは星組豪華三本立て

etoile12.jpg11月16日に初日を迎えてほぼ1週間。
予定外のものも含めてもう4回も観たのですが(笑)。

宝塚歌劇 星組公演
舞踊ファンタジー 「宝塚ジャポニズム~序破急~」
作・演出: 植田紳爾
ロマンティック・ミュージカル
「めぐり会いは再び 2nd ~Star Bride~」

作・演出: 小柳奈穂子
グランド・レビュー 「Étoile de TAKARAZUKA」
作・演出: 藤井大介

出演: 柚希礼音  夢咲ねね  紅ゆずる  真風涼帆  十輝いりす  礼真琴  
万里柚美  英真なおき ほか

2012年11月17日(土) 11:00am 宝塚大劇場 1階6列下手
                /3:00pm 2階14列センター
11月18日(日) 3:00pm 1階11列上手/11月24日(土) 3:00pm 1階9列上手


今回の公演は、4月に予定されている台湾公演の試作の日本物ショーとレビューに短いお芝居が入った珍しい3本立てです。そのためにこんな上演スケジュール。

「宝塚ジャポニズム~序破急~」       45分   <幕間 30分>
「めぐり会いは再び 2nd ~Star Bride~」 40分   <幕間 10分>
「Étoile de TAKARAZUKA」        55分

2回目の幕間10分って・・・あせあせ(飛び散る汗)「宝塚ジャポニズム~序破急~」
雅楽や能楽の基本的な構成とされる「序・破・急」を基に、3つの世界観を表現した日本物ショーです。
幕開きの「序」は宝塚の日本物ショーで典型的な「チョンパ」ではなく、「さくら幻想」。
柚希礼音さんはじめ男役が指先からはらはらと桜の花びらを舞い散らせながら踊るオープニングから、ボレロのリズムを刻み、扇を持ったナナメの隊列の踊りが続いて最後は満開の桜の中での総踊り。
美しいけれど、振付や衣装、装置含めて海外公演向けにしてはいささか単調で地味な印象です。柚希さんの、しなやかだったりピンと張り詰めていたり、指先まで神経の行き届いた踊りがとても綺麗でした。紅さん、真風さんは日本物のお化粧もとても美しくてお似合い。

場面変わって「破」になると、男性の声で聲明が流れてきてびっくり。薬師寺の村上太胤副住職によるものだとか。
この聲明をバックに専科の松本悠里さんが仏像のような衣装(弥勒菩薩だったらしい)で舞い、それに続いて三十三間堂みたいな千体仏が♪これはどうした どうしたことだ・・・みたいな歌とともに踊り、最後は黄金色に輝く柚希さん(大日如来らしい)が登場、といった場面。
斬新といえば斬新。千体仏の群舞は歌舞伎の「韃靼」みたいで楽しかったけれど、仏教色が濃い場面は「ジャポニズム」というよりオリエンタルな感じ。松本悠里さんの日舞も、芸妓さんの正装の黒の着物なんかで日本髪、みたいな方が海外受けはよいように思うのですが。

最後の「急」は、紅さんの♪荒城の月のソロで始まり、舞台ではちょっとした舞踊劇が展開されます。
大阪城落城を表したもので、秀頼に柚希さん、淀君に松本悠里さん、千姫が夢咲ねねさんという配役。立ち回りがあったりしておもしろいけれど、これが秀頼の物語って言われなければわからないような。
そしてまた最後は桜の総踊り。
・・・と書くと不満タラタラのように見えますが、いやフツーに日本物のショーとして楽しめます。ただ、海外公演ということを考えたら、2年前に同じ星組で上演された「宝塚 花の踊り絵巻」の方が向いているのではないかと。


「めぐり会いは再び 2nd ~Star Bride~」 
昨年上演された「めぐり会いは再び」の続編。
あれから1年。ドラント(柚希礼音)とシルヴィア(夢咲ねね)は結婚式を明日に控えているのに他愛ない喧嘩ばかりしています・・・。

去年観た時も、ほんとに可愛らしくて観終わった後とてもhappyな気持ちになれるお芝居でしたが、今回も短いとはいえ、やっぱり可愛くて夢いっぱいで胸キュンのステキなラブコメディに仕上がっていました。

前回のキャストはそのまま。退団や異動などでいなくなった人たちは出て来ませんが、たとえば前回シルヴィアと入れ替わった召使のリゼット(退団した白華れみ)は今はブルギニョン(紅ゆずる)のお嫁さんになって、出産のため実家に帰省中、という設定だったり、それぞれになるほどな、のその後の消息が語られ、小柳先生がすべての登場人物を大切にされている気持ちが伝わってきます。
とても可愛かったるんるん心の奥底を のぞい~てごらん~ という前作の主題歌もそのままでうれしくなっちゃいますが、新しい主題歌「マスカレード」も印象に残るメロディラインです。
シルヴィアの婚約者を名乗る辺境の騎士クラウス(十輝いりす)や、姉とドラントの結婚を快く思っていないシルヴィアの弟ルーチェ(礼真琴/とってもキュート)といった新しいキャラクターも登場して、40分の間に盛りだくさん。あっという間に大団円を迎えます。

オレゴン家の執事のユリウス(天寿光希)が「前回の星祭りにいらっしゃれなかった方もおわかりになります」と言っていた通り、旅芸人たちのお芝居仕立てで前回のストーリーをざっと説明してくれますが、やっぱり前作観ていた方が何倍も楽しいのではないかしら。

ドラントの柚希さんは、もう、こんな役は軽々という感じ。
颯爽としてカッコいいのはもちろん、シルヴィアよりちょっぴり大人な感じも、なのに意地を張って言い争ってしまう感じも、シルヴィアの心をはかりかねておろおろする感じも、本当にステキです。
対するねねちゃんのシルヴィアがまたほんとにキュートで、ドレスが夢見るように可愛くてムード

ラストの二人のキスシーンはファンの間ではちょっとした話題になっていますね。「柚希さんの本気キス」と。
シルヴィアの前髪をやさしく撫でて、キスを待つシルヴィアの鼻をくしゅっとさわって「ドラント様っ!」と焦らしたところでいきなりキスして「愛しています。シルヴィア」・・・もう、反則でしょ?揺れるハート


長くなるのでショー編につづくダッシュ(走り出すさま)
posted by スキップ at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
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