2012年08月21日

感動!幸四郎さん1200回目の「ラ・マンチャの男」

lamancha.jpg「ラ・マンチャの男」を前回観たのは2009年5月14日。
その時のレビューに「2012年8月 松本幸四郎さんの70歳のお誕生日に上演1200回となる予定のミュージカル」と書いています。
3年前から、この日に観に行く!と決めていました。

ミュージカル 「ラ・マンチャの男」
脚本: デール・ワッサーマン
演出: 松本幸四郎
作詞: ジョオ・ダリオン    訳詞: 福井峻
音楽: ミッチ・リー
音楽監督・指揮:塩田明弘
出演: 松本幸四郎  松たか子  駒田一  松本紀保 
石鍋多加史 福井貴一 上條恒彦 ほか      

2012年8月19日(日) 1:00pm 帝国劇場  1階K列上手


開演30分前位に劇場に着くと、外もロビーも大混雑。
ご贔屓筋にご挨拶する幸四郎夫人を眺めつつ入場すると、入口もぎりでサイリウムのペンライトが配られていて、スペシャルイベント感にテンション上がりますグッド(上向き矢印)ロビーで小泉純一郎元首相に遭遇。
現役時代と変わりない雰囲気で、差し出される握手にも気軽に応じていらっしゃいました。
小泉さんといえば、「ラ・マンチャ」のファンとしても有名で前回書いた感想にもそのことに触れています。

みのもんたさんとすれ違ったり、山田太一さんをお見かけしたり、という間に、「染ちゃん来てたよ~。今日はスーツで(笑)」と前日「妄想歌舞伎」でもお目にかかった高麗屋贔屓のフォロワーさんに教えていただいた方を見ると、ピシリとスーツキメて、同じくスーツ姿の金太郎ちゃんの手をひいてジュース買ってあげてい染五郎さん発見目 大混雑のロビーをお二人のお子さんとともに楽屋の方へ早足で横切って行かれました。
終演後には、松本紀保さんの旦那様の川原和久さん(「相棒」の伊丹刑事)や井上芳雄王子、歌舞伎関係者も多数お見かけして、ロビーはとにかく華やかでした。

「あと5分で序曲が始まります。皆さまご用はお済でしょうか」と幸四郎さんご自身の声でアナウンスが入り、幸四郎さん1200回目の「ラ・マンチャの男」いよいよ開幕です。

作品自体の印象は前回と大きく変わりません。
「一番憎むべき狂気とは、あるがままの人生に、ただ折り合いをつけてしまって、あるべき姿のために戦わないことだ」というキホーテの言葉が、苦味をもって自分の胸に突き刺さるのも同じなら、「夢は稔り難く 敵は数多なりとも 胸に悲しみを秘めて 我は勇みて行かん」という歌詞に幸四郎さんご自身の生き方が重なって見えるのも同じ・・・っていうか、私、あの頃、ほんとにちゃんと感想書いてたよなぁ、と感心(←自画自賛わーい(嬉しい顔))。

そんなふうに、時を経てどんどんいい加減になっていく自分を顧み、また、力及ばぬ問題を現在進行形で抱えていることもあって、「見果てぬ夢」の歌詞はかなりコタエました。
場面は暗いし(これでも明るくなった方なのだとか)、華やかなシーンもなくて、ともすれば単調に感じることもある中、アルドンサを前にキホーテが♪夢はみのりがたく~ 敵はあまたなりとも~ と歌い始めると知らず知らずに涙があふれていました。この曲は終盤、キャストによって合唱されるのですが、その時も落涙・・・「『見果てぬ夢』にはもれなく涙がついてきます」状態です。そして、2日経った今でもこの曲が頭の中をぐるぐる回っているのでした。

全く白紙の状態で観た前回は、セルバンテスと牢獄の囚人たちが繰り広げる劇中劇のアロンソ・キハーナ、そしてキハーナの「妄想」としてのドン・キホーテという多重構造の物語に少し混乱もしましたが、今回観て改めて、幸四郎さんがこの3人を細やかに演じ分けていらっしゃることに気づきました。重厚だったり、軽妙だったり、動きや所作はもちろん、声の表情の変化も鮮やか。ミュージカル俳優としてはもっと歌唱に秀でた方もいらっしゃるのでしょうけれど、まさにドン・キホーテ=幸四郎さんで、他の人が歌う「見果てぬ夢」がちょっと想像できないくらいです。
「あるべき姿」のために義に生き闘い続けた孤高の騎士ドン・キホーテ=キハーナ。現実(鏡の騎士)との戦いに敗れ、折れた心をアルドンサの言葉が甦らせ、最期の力を振り絞って立ち上がるラストは、何度観ても心震えます。

松たか子さんのアルドンサは、野性味が増した感じ。力強さ、逞しささえ感じるほどです。
そして今回、サンチョの駒田一さんがとてもよかった。「なんであんな人に仕えてるの?」とアルドンサに聞かれて、「旦那が好きなのさ~♪」と歌う姿が、本当に旦那様を敬愛して付き従う雰囲気にあふれていて微笑ましかったです。この主従二人のやりとりは心安らぐシーンでした。

それから、前回はBRAVA!でしたので、帝国劇場のステージが奥行きも深く、天井高も高いことにかなり感動。やはりこういう舞台だと装置も映えるなぁ。


カーテンコール編へ続くひらめき
posted by スキップ at 23:48| Comment(4) | TrackBack(0) | 演劇・ミュージカル | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
スキップさん、こんばんは!
1200回記念公演も素晴らしかったようですね。
「見果てぬ夢」、私ももれなく涙がついてきます(笑)
私には何度観ても難解で、だからこそ観ずにはいられない舞台ですが、
今回初めて自分の生き方とつなげて観れたような気がします。
幸四郎さんの繊細な演じ分けも、今回初めて感じるかことができました。

幸四郎さんの記念日に立ち会い続けてるスキップさん、きっとこれはそういう巡り合わせなんですよ!
次の記念日にも立ち合えるといいですね!
Posted by 恭穂 at 2012年08月25日 22:51
♪恭穂さま

幸四郎さん1200回目のラ・マンチャは、私にとっても
忘れられない日となりました。

あの「見果てぬ夢」の歌詞はね~。
私は3年前に観た時もかなり自分の身にしみたのですが、
今回は現在進行中の問題を抱えていることもあって、
さらにダイレクトに心に響きました。

幸四郎さんの次の記念日は何でしょう。
ラ・マンチャ1300回だったりして(笑)。

(後でコメントいただいた件、差し出がましいようですが、
先のコメント該当部分を訂正させていただきました。)
Posted by スキップ at 2012年08月26日 00:58
スキップさん、こんばんは!
お手数をおかけしてしまってすみません。

次の記念日、1300回というのもありえるかもですね。
見るたびに受け取れるものが違う舞台なので、
そのときは、私も一緒に見届けられるといいなあ、と、
見果てぬ夢を見ておりますv
Posted by 恭穂 at 2012年08月26日 20:46
♪恭穂さま

とんでもないです。

1300回って何年後でしょう(笑)。
幸四郎さんはもちろんお元気だと思いますが、
それまでこちらの体力や財(?)がもつか不安
ですが、その時こそ恭穂さんとご一緒に見届けて
語り合えることを楽しみにしています!
Posted by スキップ at 2012年08月26日 23:03
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