
2月に入ってすでに4本舞台を観ていて感想も滞っているのですが、これを書いておかないことにはワタシ的に次に進めない気がしますので、ずい分前のことですが記しておきたいと思います
壽初春大歌舞伎 夜の部
「江戸宵闇妖鉤爪」― 明智小五郎と人間豹 -
市川染五郎大凧にて宙乗り相勤め申し候
作: 江戸川乱歩「人間豹」より
脚色: 岩豪友樹子
演出: 九代琴松
出演: 松本幸四郎 市川染五郎 市川高麗蔵 中村扇雀 松本錦吾 上村吉弥 ほか
2011年1月26日(水) 6:25pm 大阪松竹座 3階1列下手
この作品は、2008年11月に国立劇場で初演されたものをそのまま持って来た演目。
全体的な印象としてはその時に観たものと大きな乖離はありませんので、こちらの感想をご参照ください。 それにしても、今読み返してみても私、染ちゃん目線ではありますが、感想よく書けてるなぁ、と自画自賛(笑)・・・というか、少なくとも今より丁寧に書いてました。
ヒロイン3役が市川春猿さんから中村扇雀さんへ、他のキャストも変更になっていますが、そんなに違和感は感じなかったです。国立劇場より松竹座の方がこの演目には合っているという印象。金丸座とか嘉穂劇場みたいなところだともっと雰囲気出るかも。
染五郎さんの人間豹・恩田乱学は、ますます凄みが増して、なんだかすごく大きく見えました。
最後の明智との対決で放つ台詞-百御前の手で異形の体にされてしまった自分を追い詰めたのはこの世の中であり、それゆえに世の中を呪い、全てを破壊するために罪を犯す。自分の犯す悪行は、自分一人のものでなく、謂れもなく親から捨てられた赤子や、異形の肉体を持ったがゆえに不当に差別されてきた者、その他あらゆるこの世に恨みを抱いて死んで行った者たちの復讐なのだ-と訴える独白は、やり場のない深い哀しみと救われない魂の怨念が滲み、聴いていて胸が苦しくなりました。
人間豹が突出してスケールも存在感も増したために、前回感じたような、神谷芳之助と恩田乱学が光と影、表裏一体という印象は少し薄められような気がしましたが。でも、染五郎さんの弱っちぃ色男、実は好きです

それにしても、演技もさることながら、染五郎さんの姿カタチの美しさはすばらしい。
芳之助で扇さばきも鮮やかな踊り、きりりと正座して聴かせてくれる鼓の演奏、両手を広げて構える人間豹、ワイヤーで空をひらりと飛ぶ姿、そして宙乗り・・・どれも切り取っておきたいくらい絵になる姿です。前にも書きましたが、宙乗りをする役者さんは数々いれど、あの空中であそこまで綺麗なカタチをキープできる身体能力は並大抵ではありません。
今回は、宙乗りで空へ去っていく人間豹を3階からお迎えしたいと、3階1列の、宙乗り用に作られた鳥屋に一番近い席を張り切って取りました。
噴き出す強風と雪をもろともせず、最後までまばたき一つせずカッと目を見開いて前を見据えて空を泳いでいく人間豹が、私に向かってグングン近づいてくる(笑)高揚感ったらありませんでした。

コーフン覚めやらぬ思いで拍手をしていたところ、再び幕が開いて、仲良く並ぶ幸四郎さんと扇雀さんの姿。
そこへ、今3階に消えていったばかりの染五郎さん@人間豹が下手袖から加わって、何やら照れ笑いしながら、3人仲良く手をつないでカーテンコールに応えてくれました。
もーっ、最高


この千穐楽や、とても感動的だったというお誕生日のカーテンコールについて、染五郎さんがご自身のブログ「そめいろ」に綴られています。
入り出待ちをするファンの方への心遣いもやさしい染五郎さん。知り合いのご贔屓さんたちは「これ読んで涙が出た」とおっしゃっていました。

その染五郎さん、2月はル テアトル銀座で10年ぶりに挑む河内屋与兵衛。
昨年某雑誌のインタビューで、やりたい役として「弁慶」「仁木弾正」そして「河内屋与兵衛」を挙げていらした染五郎さん。早くもその一つが実現することに。
私が会いに行けるのはもう少し先ですが、とても楽しみです

それでもまた会いたい人間豹 のごくらく度



私もスキップさまと同じ千穐楽に、
それも同じ3階席の下手通路側席最後列で、
宙乗り染ちゃんをお出迎えしておりました。
数列前にどんな方が座ってはったかなぁ??と
思い返してますが、まるで思い出せません(^^ゞ
かなりのニアミスですね。。。
あのカーテンコールは、毎日してたのだろうと
思ってましたが、違ってたんですねぇ。
余談ですが・・・・、
先日Twitterでちょっと話題になってた
映画「毎日かあさん」のふるちんの話を
おまさぼうに教えたのは私です(^_-)-☆
試写会で観たのですが、
今回の彼は、かなり抑えた演技でした。
ホンマもんの勝谷さんと違いすぎっ!
って思いながら、観ました~。
硫黄島失礼しました(*с*)
実はあの日、他にも「私も3階にいました」という方もいらして
3階席はなかなかお知り合い度高かったかもしれません(笑)。
ミミィさんがいらっしゃるとわかっていたら、ぜひご挨拶させて
いただきたかったです。ザンネン!
カーテンコールがあったのは、私が知っている限りでは、
1月8日の染五郎さんのお誕生日と千穐楽の2回だけだったと思います。
おまさぼうさんにあの情報を提供されたのはミミィさんだったのですね!
勝谷さんの役を古田さんとは、キャスティングする人、すごいセンスですよね。
ミミィさんはツイッターなさらないのですか?
すごくアクティブだし多趣味だし、楽しいつぶやきがたくさん聞けそうですが(笑)。
「アラフォーは歌舞伎にハマる」ジンクスを確実に実現中ですね(笑)。
染五郎さんは結構ツンデレでね、ファンの前ではおすまししてることも
多いのですが、こんなふうに温かい心の持ち主なのですよ。
今後ともよろしくお願いいたします・・・と私が言うことでもないですが。
ご出張も多いHiroさん。
2月に東京へいらっしゃることがあれば、ぜひル テアトル銀座へ。
染ちゃん、亀ちゃんファン度アップすること請け合いです。