2009年11月19日

ここはまだ監獄島じゃないか

banyuki1.jpg劇団☆新感線二〇〇九秋興行 「蛮幽鬼」

作:  中島かずき
演出: いのうえひでのり
出演: 上川隆也  稲森いずみ  早乙女太一  
    橋本じゅん  高田聖子  粟根まこと  
    山内圭哉  山本亨  千葉哲也  堺雅人 ほか

11月15日(日) 12:30  1階9列センター
11月18日(水) 18:00  1階2列上手
            いずれも梅田芸術劇場メインホール


ストーリー: 鳳来国から果拿国へ「蛮教」を学びにきた4人の留学生の一人伊達土門(上川隆也)は、仲間殺しの濡れ衣を着せられ、監獄島に幽閉されます。自分を陥れた者たちへの強い復讐心を持ち続けた土門は、10年後、囚人のサジと名乗る男(堺雅人)と出会い、彼の手引きで脱獄し鳳来国へ帰ります。鳳来国では、かつて土門の婚約者であった美古都(稲森いずみ)は大王の妻となり、憎むべき敵の浮名(山内圭哉)と空麿(粟根まこと)とは高位に上り権勢をふるっていました。土門は飛頭蛮と名のり、蛮心教の布教者として政権中枢へ近づいていきます・・・。


復讐譚というよりは、一人の男の魂の再生の物語。
物語の終盤、サジと激しい斬り合いを繰り広げる土門が言い放つ-
「何だここは。まだ監獄島じゃないか」

この言葉を聴いて、「あぁ、そうだ。土門は脱獄したけれど、次々と恨みをはらしたけれど、心は何一つ解放されていなかったんだ」と感じられて、たまらなく哀しくなりました。
その少し前の場面で、飛頭蛮こと土門の正体を知って怯える空麿が保身のために浮名を殺し、息子の浮名を殺された道活(橋本じゅん)が空麿を殺し、さらにその道活を空麿の父親の物欲(逆木圭一郎)が殺す・・・という報復の連鎖は、見ているのが息苦しく辛い。そしてそれを何とも言えぬ表情で、翳った目をして見守る土門が切ない。

やがて、「俺を監獄島から解放してくれ」と愛する美古都に懇願し、息絶える刹那の最期の言葉・・・「外の光だ」・・・その美しい光に包まれ(この場面の照明、本当にキレイ)、長い長い闘いの末、やっと心の闇から解き放たれて平安を得た土門の穏やかな顔に、ゆっくりおやすみなさいとさえ言いたくなるような、何だか少しほっとした気持ちで幕切れを迎えたのでした。

監獄島から脱出し、鳳来国へ帰ってからの土門は、“復讐の鬼”というより、悩み揺れ動き、混乱しているように見えました。最初に書いた、「覚えておけ~」という積年の恨み、迸るような激しさは少し薄められたように感じられ、その変化というか、人間らしさを取り戻して本来の姿に戻っていく土門を演じる上川隆也がとても上手い。若い留学生の時代から最期の時まで、声も目の表情も自在に変化させて、多彩な台詞術で土門の感情の襞を表現していました。多分、復讐すること、憎しみ合うことの虚しさを土門は一番よくわかっていたのではないかな-そう感じさせる人物造形でした。一番好きなシーンはラスト。美古都に、「俺を監獄島から解放してくれ」と告げて、自らとどめを刺すように刀ごと美古都を抱き寄せ、本当にいとおしそうに抱きしめ髪をなでる場面は胸が締めつけられそうに切なくて、ただ涙たらーっ(汗)
上川隆也さんの舞台を観るのは今回が4作目ですが、舞台の芯に立つのが似合うスケール感のある役者さんで人気なのも納得です。TVドラマの微妙な脇役なんかやっていないで、もっともっと舞台で活躍していただきたいところです。

その土門の対極として、“人間性を持たない”という位置づけのサジ。このサジというキャラクター自体が新感線のお芝居ではかなり新鮮。それを新感線初登場の堺雅人が演じることでさらに新鮮味を増しています。新感線、特にいのうえ歌舞伎の物語は基本的に勧善懲悪で、主人公が最後にはパァーンと悪に打ち勝つ展開が魅力でもあります。「朧の森に棲む鬼」はそういう意味では主役が悪で滅びの美学を表現するという、際立って印象に残る作品でした。この「蛮幽鬼」がモンテ・クリスト伯に題材を採った復讐譚と聞いて、土門がその役まわりと思っていたのですが、ここにサジという、とても凶悪でしかも魅力たっぷりの“超”悪役を登場させることで、そして堺雅人のこれ以上ないというハマリ方で、この舞台をとても新鮮で重層的かつおもしろいものにしていると思います。

最後にサジは、自分を裏切った長老達を許せず狼蘭族を皆殺しにし、自分を殺そうとする企みに手を貸した果拿国と鳳来国に報復するために国同士を争わせ両国とも滅ぼすことが自分の目的だと真意を語ります。自分の運命への復讐と言えるでしょうか。あ~、そうか。この復讐譚は土門ではなく、サジのものだったのか・・・。
「今度会ったら本当の名前を教えてくれ」と土門に言われて、「ないよ。本当の名前なんて」と応えるサジ。いつも曖昧な笑顔を崩さずサクサク人を殺す殺人マシンのようなサジ。だからこそ、最後に斬られても斬られても立ち上がる土門に、「バカな」とついにその表情を崩して動揺する様がひと際印象的です。

そしてそのサジの対照として、「誰かのために死ねる喜び、貴様には一生わからないだろうな」という言葉を遺す、かつては同じ殺人マシンであった刀衣(早乙女太一)。美古都を一途に慕うナイーブな感じがとてもステキでした。それに何と言ってもあの殺陣!速い、軽い、綺麗、華麗、流麗、と何度観ても見とれてしまいますが、動いている時はもちろん、静止した姿もとても美しく、刀身がいつも敵に向いていてブレない、刀を左手に持ち替えても動きが変わらない、相手との間合いが近い・・・すばらしいの一言です。やはり幼い頃から体に刻み込まれているのでしょう。ワタシ的にこれまでのいのうえ歌舞伎一美しいと思っている市川染五郎さんとの殺陣勝負、ぜひ一度観てみたいです。

余談ですが、11/15昼の部、大詰めの立ち回りで太一くん刀衣が刀を落としてしまって、その後の土門と美古都のやり取りを見守る時はずっと手ぶらで立っていて、「この後、どうするんだろ」と心配していたところ、毒に倒れた土門が落とした刀をサッと拾ってサジに立ち向かって行ったので、「な~るほど」と感心しました。ところが、11/18の同じ場面。もちろん刀衣は自分の刀を持っています。土門は刀を刀衣のいる階下ではなく、階段の上の自分が倒れた側に落としたのです。「そおかぁ~ 前回のあれは太一くんが刀を持っていないことを察知した上川さんの機転だったのね~」といたく感じ入った次第です。

相変わらず笑わせどころは笑わせ、きっちり泣かせてくれる高田聖子ペナンとか、凛と美しく、思ってた以上に声も出て熱演だった稲森いずみ美古都とか、いかにもな策士ながら、場面ごとにガラリと佇まいを変える千葉哲也惜春とか、これは大ヒットなんじゃない?の右近健一大王とか、書きたい人はいろいろいるけれど、やはり忘れちゃならない橋本じゅん。

よくも悪くも“新感線らしさ”を一手に背負った感のあるじゅんさんですが、やはりあの客席のつかみ方というか、場の持っていき方は凄いです。コール&レスポンスや、捕えられ連行される際の日ネタで毎日拍手喝采をあびているようですが、2度目に観た時は、浮名が殺された後、「俺は必ずお前に復讐する。それがイヤなら今ここで俺を殺せ」と土門に迫る場面で、目に涙をいっぱいためた道活を間近に観て、たまらず落涙たらーっ(汗) いつも全力投球のじゅんさんですが、この振り幅の大きさも魅力です。それにあのよく響く声・・・今ここで改めて宣言しておきたい-私はじゅんさんが好きだぁ~ハートたち(複数ハート)

ひとつ疑問点が。
大詰めで土門・サジ・蔵人・刀衣たちが斬り合う中、王宮の兵士ではない全身黒の衣装の人達が敵として闘っていましたが、あれは誰が差し向けた兵だったのでしょう。土門にも蔵人にも、そしてサジにも立ち向かっていたような・・・惜春が死ぬ前に放った刺客なのでしょうか。

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大楽にまたこいつに会えるかな のごくらく度 わーい(嬉しい顔) (total 554 わーい(嬉しい顔) vs 555 ふらふら)
posted by スキップ at 23:54| Comment(14) | TrackBack(2) | 演劇・ミュージカル | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
スキップさま~

私が言いたかったことすべてスキップさんが書いて下さった。
それも素敵な感想でありがとうございます。
(文才ない私には書けませんね・爆)

疑問点も同じでしたね(笑)
私も刺客なのかなあと思いましたが、急に敵が増えていて??なシーンでしたね。

太一くん、惚れました~(^^)
でも、大阪には行けましぇーーん。
東京でダーリンの舞台の最中なの、ほほほ~。
Posted by 真あさ(改めミーシャ) at 2009年11月20日 22:38
♪真あささま改めミーシャさま

いやいや、ダラダラと長いばかりでまとまりのない感想で
お恥ずかしい限りです。新感線の舞台は思い入れが強くて
どうしても長くなってしまいます(笑)。

あの刺客、やっぱり疑問でしたか。
誰の味方でもない、っていうカンジでしたものね。

太一くん、ほんとにステキでした。
機会があれば太一くんの劇団のお芝居も観てみたいです。
ミーシャさん's ダーリンの舞台、私もこの週末観に行きます!
Posted by スキップ at 2009年11月21日 02:42

本日観に行きます。

『レ・ミゼラブル』千秋楽上京をしちゃったので,ゲキ☆シネになるのを待つつもりだったんですが,「観なさい」という思し召しのようで,チケットが回ってきたので。

『モンテクリスト伯』から…ということなので,ものすごく楽しみです。
Posted by 佳奈りお at 2009年11月21日 15:12
スキップさん、こんばんは!
上川さんが丁寧に表現された土門の変化、とても見ごたえがありましたね。
どの役者さんも、本当に役を生きてらして・・・
きっと大阪は、東京から更に深化した舞台だったのだろうと思います。
また機会があれば、新感線大阪公演も見に行ってみたいです!
来年1・2月大阪長期出張があるのですが、
新感線の舞台があったら、きっと通っていたことでしょう(笑)。
残念!
とりあえず、ゲキ×シネ化を心待ちにしていようかと。
スキップさんの書かれている全力投球のじゅんさん、アップで観てみたいですし。
Posted by 恭穂 at 2009年11月21日 21:30
♪佳奈りおさま

チケットが回ってくるなんて、ラッキーですね!
やっぱりそれは思し召しなのでしょう。
佳奈りおさんのご感想を読ませていただくのを
楽しみにしています。
Posted by スキップ at 2009年11月23日 06:19
♪恭穂さま

これぞいのうえ歌舞伎の神髄、というカンジで
本当に見応えのある舞台でした。
あて書きとはいえ、役者さんも皆さんピタリと
ハマッていましたね。
私は今回東京公演は観ていないのですが、両方
ご覧になった方によると、やはりいろんな意味で
進化しているようです。

恭穂さんは長期出張の間、大阪にお住まいに
なるのですね。その間にどこかの劇場でお目に
かかれるでしょうか。関西での観劇のご予定が
あればぜひお知らせくださいね。
Posted by スキップ at 2009年11月23日 06:25
スキップさん♪
スキップさんの感想を拝読して、「きゃ~!同じ事書いてるっ!」
とちょっと嬉しくなってしまいました(笑)。
私も土門が最後に美古都の髪を撫でるシーンがとても印象的でした!
新感線の主役は、必ずしも善人ではないけれど、迷いがない人が多いですよね。
野獣郎見参、阿修羅城の瞳、髑髏城の七人、アテルイ、五右衛門ロック、朧の森・・
どうしても無意識にそういった主人公像を自分の中に作ってしまっていたようで
つい土門にも同じものを求めてしまっていたようです。
今はスッキリして、この話も土門も大好きです!
逆にサジにはそういった突き抜けたところがあって、それはそれで魅力的でした。
あと1回、楽しみにしています~
Posted by みんみん at 2009年11月23日 15:40
♪みんみんさま

土門と美古都のあの最期のシーンは涙なくして
観られませんね。私は上川隆也ファンではないの
ですが、あの髪を撫でる指先にはグッときてしまい
ましたもの(笑)。

いのうえ歌舞伎は正義vs悪の対決の構図が鮮明で、
その中では悪を主役にもってきた「朧」と、
同じ人物を正義と悪に分かった「髑髏城」が
異彩を放っていて、特に好きな作品です。
(両花道の「アテルイ」はちょっと別格)
この「蛮幽鬼」はいのうえ歌舞伎の王道では
ありますが、これまでのパターンからは少し
外れていて、そこがまた魅力でもありますね。
Posted by スキップ at 2009年11月23日 22:40
こちらからのTBが今回は一回で成功して嬉しいです。もしもスキップさんのブログからのTBの相性が悪いようでしたら、コメントをいただく際に名前のURL欄にスキップさんの方の該当記事のURLを入れておいていただけると有難いです。ちなみにこの私のコメントの名前欄も同様にしてみましたm(_ _)m
さて、大阪公演のレポアップ楽しく読ませていただいています。
>「俺を監獄島から解放してくれ」......最後にきましたよね、この芝居のキーワード!
「飛頭蛮」という妖怪のこともコメントで触れていただいたことを早速娘に話したら、またまた面白いことを言ってくれました。
「上川さんの役って、頭は飛び回っていたけれど身体はずっと監獄島に残されていたっていうことだよね」ですって!!ここまでイメージして中島かずきがネーミングしたということでしょうね。うーん、一本とられた気分でした(^^ゞ
Posted by ぴかちゅう at 2009年11月24日 01:30
♪ぴかちゅうさま

はい。ぴかちゅうさんのTBはちゃんと入っていますが、
私の方はやっぱりうまくいかないようです。
次回からはおっしゃるとおり、名前のURLを記事にしますね。

監獄島=復讐心や怨念からの解放という光を見出す結末
になっているので、土門は死んでしまってもあまり後味が
悪いようには感じませんでした。
>上川さんの役って、頭は飛び回っていたけれど
>身体はずっと監獄島に残されていたっていうことだよね
さすがはぴかちゅうさんのお嬢様(←貴コメント欄では
漢字を変換ミスしていてお恥ずかしい)!
すばらしい感性ですね。かずきさんよりお嬢様に一本
取られた気分です(笑)。
Posted by スキップ at 2009年11月25日 00:34
本日、いよいよ大楽ですね♪
東京で観た友人たちによれば、大阪に来てから台詞が増えたり、
ペナンの最期がセンターで観られるようになったり、いろいろ
細かい修正が加わったとか。
登場人物がさらに魅力的になったのはもちろんです。
そんな舞台が観られてよかったと思います。

スキップさんの書かれている人物評の深さ・分析力に、まさにその通り!
と、ウンウン頷きながら読ませて頂きました。

> 一人の男の魂の再生の物語。
そうですね、そして魂の救済の物語かなと思います。
(なんか宗教っぽいですけど。笑)

サジの登場、土門との絡み方は本当に新鮮で、とても想像をかきたて
られる魅力的なキャラクターだと思います。
できればその皆殺し編をいつか舞台で観たいぐらい(笑)。
染ちゃんの鬼は本当に美しく、まさにいのうえ歌舞伎を体現している
と思いますが、上川さんの鬼はまた全然違った見せ方ですよね。
(うまく書けません・・・うう。)

あの黒衣の軍団ですが、「手勢を連れて宮中に火をかけて・・・
そんな大罪人」と、蔵人が飛頭蛮に向かって言う台詞があるので、
飛頭蛮側の手勢ではと思うのですが。
本日たしかめてください~!!
Posted by ムンパリ at 2009年11月26日 08:07
大阪観劇組の皆さんの感想を読んで、
東京公演からさらに進化続けてると知り、
嬉しいやら、悔しいやら、羨ましいやら・・・。(笑)

刀を落としてしまったハプニング。
その後の機転を利かせた上川さんのフォローはさすがですね!
舞台にハプニングは付き物。
それを何事もなかったかのように、
対応できるのはやはり経験豊富な役者の証でしょうか。

客演キャストの活躍はもちろん、
劇団員の活躍が嬉しい作品でした♪
特に牛。(←しつこい?(笑))
Posted by 麗 at 2009年11月26日 23:31
♪ムンパリさま

大楽、すばらしい舞台でした。
ストーリーを知っているから入り込めるというのも
あるかもしれませんが、本当に観るたびによくなって
いったように感じました。
東京公演との演出の微修正については、私も何点か
聞きました。中でも、サジとの対決の時に、土門が
美古都と蔵人を見遣る場面は、より多く時間を取るように
なったとか・・・あそこ、かなりツボですよね。

>飛頭蛮側の手勢ではと思うのですが。
私も最初はそう思ったのですが、土門に対しても
刃を向けていたような・・・。
>本日たしかめてください~!!
その場面のあたりはもう魂持っていかれちゃって
冷静に観る余裕なかったみたい(笑)。
結局ナゾのままです。今度中島かずきさんに聞いてみたい。
Posted by スキップ at 2009年11月27日 00:20
♪麗さま

私は東京公演を観ていませんので、逆にあの演舞場
の花道を使った演出がどんなだったのか、ご覧に
なった方がうらやましいですよ。

あの刀の場面はね~。
私も2度観るまでは気づかないほと自然でした。
「上川隆也おそるべし!」ですね(笑)。

牛ね。本日も大活躍でしたよ。
あの草見ただけでも笑っちゃいますが、今日は見る
たびに麗さんのことを思い出して仕方なかったです(爆)。
Posted by スキップ at 2009年11月27日 00:24
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