四代目 松本金太郎 歌舞伎座の大舞台に初見参です。

歌舞伎座さよなら公演六月大歌舞伎 夜の部
一、門出祝寿連獅子(かどんでいおうことぶきれんじし)
四代目 松本金太郎 初舞台
童後に孫獅子の精 初舞台 松本金太郎
右近後に仔獅子の精 市川染五郎
左近後に親獅子の精 松本幸四郎
中村芝雀 中村福助 尾上松緑 市川高麗蔵 大谷友右衛門
中村魁春 中村梅玉 中村吉右衛門
6月13日(土) 4:30pm 歌舞伎座 1階3列上手
おめでたく華やかな空気に包まれた中、舞台も客席も、劇場全体が金太郎くんの初舞台を寿ぎ、温かく見守る雰囲気にあふれていました。背景の松羽目もいつもより明るくやさしい色合い。上手下手に、高麗屋の二つの紋・四つ花菱と三つ銀杏が描かれていました。
まずはじめに大名某(中村梅玉)が登場し、「天竺清涼山で孫獅子が生れたそうな」と告げ、左近、右近一家を呼び出します。
花道から幸四郎左近を先頭に、染五郎右近に手をひかれた金太郎くんが登場すると客席からはやんやの喝采、劇場中の視線を独り占めです。「かっ、かわいい

舞台中央に進み出て、親子三代の踊りが始まりますが、この踊りが本当によく揃っていて、型も美しい。後見の錦吾さんがぴたりとついているとはいえ、金太郎くんが愛らしい仕草でタンッと踏む足がちゃんと拍子を外さず間を捉えていて、一つひとつの見得もきっちり決まります。
これを見ていて、染五郎さんが初日のブログに、「息子の初舞台が決まってから今日まで沢山の笑いや涙がありました」と書いていらしたことが心に浮かび、すごく沢山稽古を積んだのだろう、稽古で泣いたこともいっぱいあったろうと、すでに涙腺ウルウル


真ん中に金太郎くんをはさみ、上手に幸四郎さん、下手に染五郎さんが並び、下手から、梅玉・魁春・福助、上手側には芝雀・松緑・吉右衛門の親戚筋が控えます。
魁春さんが、「今回は金太郎くんのおばあさまの役ですが、早く大きくなっていただいて妹の役(初日あたりは母親役とおっしゃっていたようですが)をやらせていただきたい」と言えば、福助さんも負けじと、「魁春のお兄さんに倣って、私は金太郎くんの恋人か女房役をやらせていただきたい」と笑わせてくれました。
染五郎さんは、「歌舞伎座で初舞台を踏ませることができた」ことの喜びを噛み締めているようなご挨拶でした。幸四郎さんは、「金太郎が一人前の役者になるまでには、あと20年か30年かかりますが、皆様ご健勝で長生きしていただいてご覧になっていただきたい」とおっしゃっていましたが、私には30年はちとキツイ。金太郎くん、時間をスーパー早回しして、私の足腰立つうちに沢山の舞台を見せてね、と心の中でお願いしました。
その金太郎くんは、「松本金太郎です」と大きな声で元気よくご挨拶。最後に幸四郎さんのご発声で客席も一緒に一本締めとなりました。
一同一旦セリ下がり、いよいよ獅子として中央のセリから登場します。
3人の連獅子。幸四郎さん、染五郎さんは白い毛で、真ん中の金太郎くんは赤い毛です。
この連獅子は、驚きと感動の連続でした。正直のところ、金太郎くんがあそこまで毛を振れるなんて思っていませんでした。この日は、出だしこそうまく毛が回らなくで、錦吾さんがひょいと毛を前に出してくれていましたが、それからは回す回す。あんな小さな体で足を踏ん張って一所懸命毛振りする姿が健気でかわいくて立派で、見ていて涙がとまりませんでした


大向うも雨アラレのごとくかかっていました。「高麗屋っ!」の他に、金太郎くんには「豆高麗っ!」、染五郎さんには「染高麗っ!」(って聞こえたけど)
金太郎くん、かわいらしいばかりでなく、すばらしいDNAを受け継いだ、偉大で頼もしい四歳児です。初舞台、しっかり見届けさせていただきました(ほんとはもっと何回も観たいところですが)。金太郎くんが大人になって歌舞伎座で主役を張るようになった時、「おばちゃん(その頃はおばあちゃんか?)、アンタの初お目見得も初舞台も観たんやでぇ」と言えるように、がんばって長生きしたいと思います。
金太郎くんばかりに目をとられることが多かったのですが、時々(笑);見た染五郎さんの踊りの美しさも印象的でした。あの白い毛が弧を描く姿の美しさといったら・・・。(ゴメンナサイ、付け足しみたいに書いて)


「きんたろう」くんの初めてのサインや、紋付袴で正装したご本人の写真(篠山紀信さんに写真撮ってもらえる4歳児ってどう?)、代々の金太郎くんの写真、ちびまるこちゃんが好きな金太郎くんのためにさくらももこさんが特別に描いてくださったというリトグラフ、その字組(染五郎さん後援会)有志から贈られた、金太郎くんの名前を染め抜いた楽屋暖簾などが展示されていて、どれも心がこもって愛にあふれ、見ていて幸せな気分になりました。


いつか鷹之資くんと金太郎くんが共演する舞台も観られることでしょう。楽しみです。



さらに夜の部2度目の幕間には別の知人から、「舞台写真出てるよ」と教えていただき、慌てて下手ロビーへ。いや~ん、あれもこれも欲しいやーん、と悩みに悩んで8枚

やっと生き証人になれました のごくらく度



やばいですっ!!読むまい読むまい・・と思いつつ
読んでしまった・・・!
いや、でもいいやっ!!
スキップさんの感動も心の忍ばせつつ
さらに感動してきますっ!!
楽しみ~~~~っ!!
これからご覧になるかずりんさんがうらやましいです。
できることなら私ももう1回観たい。
かわいいよぉ、泣くよ~(笑)。
かずりんさんの感動レポ、楽しみにしています!
関西にも来てほしいな!!
金太郎親子+じいちゃん(^^)
良かったですね。
ひと際拍手が凄かったです。
私もばあさんになっても、金太郎くんの凛々しいお姿を末長く見続けられるように健康でいたいと思ってます。
ありがとうございます。
ほんとに、ぐるぐる~ぐるぐる~でした。
あの小さな頭をねぇ~(笑)。
ぜひ関西にもお目見えしていただきたいですね。
そしたら、おばちゃん、毎日通っちゃうかも(爆)。
金太郎くんはカワイイし、見守る父、祖父はやさしくも
凛々しいし、ステキな親子三代でしたね。
それにしても毎日2,000人からの視線を一身に集め続ける
4歳児って他にはいないでしょう(笑)。
お互いにおばあさんになっても、歌舞伎座で真あささんと
お目にかかれるのを楽しみにしています。
で、、、豆高麗っ!
その大向には気付かなかったわぁ~!
素晴らしいネーミングですね。
小さい役者の大きな第一歩を見届けられて良かったです。
金太郎襲名が発表され、しかも連獅子を努めると聞いた時、
(4歳児に毛振りなんて出来るのか?)と思った私を許して下さい。(笑)
もぉ~立派な獅子に大感動でした!
スキップさん同様、、、金太郎くんばかり見てましたが、
時々見た、染パパの踊りの力強さ&美しさに涙が出ました。(笑)
お待ちしておりました(笑)。
ほんとにナイス!な大向うですよね。
それにしても本当にかわいくて立派な孫獅子でした。
ず~っと手元に置いておきたいくらいです・・・アブナイ?
つい金太郎くんばかり観てしまいますね~。
染五郎さんも初日あたりは自分の毛振りも心ここにあらず、
という感じだったらしいのですが、私たちが観た日は
とてもカッコよくきれいに決まっていましたね。