
昨年は、4月に歌舞伎座で仁左衛門さんの弁慶を観て大感激、10月には東大寺で幸四郎さんの1000回目の弁慶に立会い、そして11月には仁左衛門さんの「聴く」勧進帳・・・と、私にとっては勧進帳メモリアルイヤーでした。そんなこともあって、せっかく近くまで来たからということで、以前から訪ねてみたかった「安宅の関」に行ってみました。

壇ノ浦の戦いで勝利を収めながら、兄頼朝に追われて奥州平泉へと落ちのびる義経・弁慶一行。
安宅の関に立ってみると、よくこんなところまで・・・と胸が熱くなりました。

義経一行が安宅の関を通ったのは文治3年(1187年)のちょうど3月頃とか。
義経も弁慶も、こんな波を見つめたのでしょうか。

大阪の住吉大社と同じ神様が祀られています。
神殿内にあげてくださって、勧進帳を描いた江戸時代の錦絵や、富樫家から寄贈された関守の槍などを見学、巫女さんが丁寧に説明してくださいます。
こちらの神社では、義経一行が見事関所を通過したことにちなんで、「難関突破」にご利益があるとされ、絵馬にもそんな願いが書かれたものが多く見られ、難関突破のお守りも売っていました。

「勧進帳」シアターでは、平成16年3月 こまつ芸術劇場うららの柿落とし公演として上演された「勧進帳」のダイジェストが上映されています。
弁慶: 市川團十郎
富樫: 坂東三津五郎
義経: 中村芝雀


その公演で團十郎さん、芝雀さんがお召しになった
弁慶、義経の衣装の実物が展示されています。
もちろん富樫の衣装もありました。

お隣の「安宅ビューテラス」にはこちらを訪れた芸能人のサイン色紙が飾ってあるコーナーがあり、團十郎さんや幸四郎さんのサイン色紙も展示されていました。

能と歌舞伎のリレーション 「安宅」と「勧進帳」
第一部 観世流 能 「安宅」 大槻文蔵 ほか
第二部 歌舞伎 対談 「勧進帳」を語る 片岡仁左衛門
5月6日(水) 2:00pm開演 兵庫県立芸術文化センター中ホール
いや~ん、観たいやーん。でも5月6日は・・・


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昨年の仁左衛門さんの弁慶はとてもよかったですね。
私は昨年「安宅」をお稽古して舞台で打たせていただいたのも思い出です(^^)
そちらには衣裳も展示されているのですね。
文楽も見たことありますが面白かったです。
お能の方の展示はありましたか?
安宅の関は、関西からはそんなに遠くないのですが、
これまでなかなか機会がなくて、やっと行けました。
能の「安宅」はまだ観たことがありませんが、
拝見したい演目のひとつです。
(なのでこの5月6日の兵芸の公演がね~。)
舞台でお打ちになるなんてスゴイです。機会がありましたら、
ぜひいつか聴かせていただきたいな。
展示には残念ながらお能のものはなかったです。
この他には義経や弁慶を扱ったドラマや映画を紹介
するコーナーとか、義経・弁慶と一緒に写真を撮れる
コーナー(笑)とかがありました。
安宅の関、私も懐かしいです。
タッキーが義経を演じた2005年にそこに行きました。
放送日の1週間前です。
あんなに海が近い関所だとは意外でした。
ああ~、こんなところまで来て、ここからまたどこをたどって
逃げたんだろうと思うと、やっぱり切なくなりましたよ。
当時はまだ歌舞伎は1回しか見た事がなくて、勧進帳ものがたり館
でも「あ、歌舞伎だ~」と思っただけなんです~(泣)。
安宅ビューテラスにも行ったのに、サインには全然関心なくて。
つくづくもったいない旅でしたわ。
翌年、幸四郎さん&染ちゃんの「勧進帳」を見た時は、実地予習
バッチリ! 情景がありありと浮かんできました。
実は当時、親戚がそこから車で5分位のご近所に住んでいて、
小松はこども歌舞伎が素晴しい、と申しておりました。
そうそう。小松の料亭で私もカニ料理をたらふく喰ったぞ~(笑)。
そうそう、「勧進帳ものがたり館」のドラマコーナー
にタッキー義経の写真も展示されていました。
あの頃にできたのかしら?
私も日本海がすぐそばに迫っているのに驚きました。
ほんとに、あんなところまでよく・・・(涙)。
>「あ、歌舞伎だ~」と思っただけなんです~(泣)。
今のムンパリさんからは考えられないことですね。
私なんて、ちゃんと椅子に座って観ましたもん(笑)。
惜しいことしましたね。ぜひリベンジしてください。
サイン色紙は、「え?こんな扱いでいの?」ってくらい
結構ぞんざいに飾られていました(爆)。
そういえば、2年前の俳優祭で小松市の中高生による
「勧進帳」の長唄囃子演奏がありました。
確かこども歌舞伎って言ってたような・・・。
いろんなところでいろんな世界がつながっているのですね!