2007年10月07日

ゲキ×シネ 「朧の森に棲む鬼」

oboro.jpgライは孤独

ライは冷酷

ライは、哀しい

最初に涙が出たのはマダレがツナの兄とわかりツナの側につくと言い放つ場面。2月に舞台を観て何度も泣きましたが、ここで泣くのは初めて。幼なじみのキンタを自ら斬り、愛するツナを自害に追い込もうとした今、ライの心の拠りどころは利用するつもりの立場とはいえ、マダレだったのでなかったか。そのマダレさえ自分の側でないと判った時のライの絶望・・・。

ゲキ×シネ 「朧の森に棲む鬼」
10月6日(土) 11:00 なんばパークスシネマ


素晴らしい舞台を映像で改めて観て、「朧の森に棲む鬼」はいのうえ歌舞伎の、そして“新感染” の完成形なのではないのか、これ以上の舞台はもうできないんじゃないか、市川染五郎はもう新感線の舞台に立つことはないのではないか、とそんな思いが胸をよぎりました。

・・・その不安は、東京の初日舞台挨拶で「新感線とあとどれくらいつき合ってもらえますか?」というじゅんさんの質問に「ず~っと」と答えて喝采を浴びたといううれしい情報に打ち消されることになるのですが。

映像の利点は、何と言っても役者さんの表情が超至近で観られること。
朧の森でのライの最期のシーン、あの表情。
肉眼ではあそこまで観ることは不可能だったので、とても胸に響きました。
シキブのオオキミ殺害からライの裏切りを知るに至る表情の変化もすごく見応えありました。
メインで映る人の脇に映り込む人物の表情を見られることも映像ならでは。あ、この時キンタこんな表情してたのかぁ、とか。逆に、ここはあの人を観たいのに、って場面もあるのですが。

舞台を上から映すとか、花道を駆け抜けていく姿の舞台側からの映像とか、客席からは見られない視点というのも映像の醍醐味です。いくつかの場面でCGやスローモーションや特殊なカット割などの処理はありましたが、全体としてはあまり技巧をこらさず、オーソドックスに舞台を忠実に映像化したという印象でした。やはりよい舞台の映像化には、余計な装飾は必要ないということですね。

位置情報 なんばパークスシネマは「シアター9」といって普段はプレミアムシアターとなっているところでの公開。他のシアターとは仕切られた専用のラウンジにスナックコーナーやスタイリッシュなトイレがあり、椅子もとても座り心地のよい特別シートでまさに“プレミアム”な空間でした。

位置情報大阪の初日には染ちゃんもじゅんさんも来てくれないけど、かずりんさんムンパリさんという豪華キャストをお迎えしてご一緒に鑑賞しました。上映後は遅めのランチに舌鼓を打ち、舞台話に花を咲かせて、短いながらも濃密な時間を過ごし、夕刻には西に東にそれぞれ次の劇場に向かっていったのでした。(3人とも次の観劇が全部違っているってところが私たちらしい?)
お二人とも、楽しい時間をありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


それにしても染ちゃんライ。大画面の超アップで見てもオニ美しい~黒ハート のごくらく度 わーい(嬉しい顔)
(total 253 わーい(嬉しい顔) vs 254 ふらふら)
posted by スキップ at 14:56| Comment(16) | TrackBack(3) | movie | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
待ちに待った「ゲキxシネ朧祭」始まりましたね!(笑)
期待を裏切らない、素晴らしい映像に大満足でした。
実際の舞台では見えなかった細かい所まで見れて、
改めて感動しましたよ♪
スローモーションの映像も、効果的に使われてたので、
加工はあまり気になりませんでしたね。

プチオフ会も楽しかったようで、何よりです♪
今度は私も参加したいなぁ~!
Posted by at 2007年10月07日 22:36
スキップさん♪
なんばパークスシネマはただでさえキレイなシネコンなのに(ナゼ知ってる?)
その中でもその環境はスペシャルって感じで良いですねー!
そしてゲキシネは本当に見応えがあります!!
きっとこれからDVDとなり自宅でも観られるように
なるのでしょうが、大きなスクリーンで観るからこそ
気づく事も多いですし・・・。
何だか観に行く前のワクワク感とか、観終わった後の
「感想をブログにアップしなくちゃ」という気持ち(笑)は
生の舞台を観る時とかなり近い気がします。
あと何回観れるかな(笑)。
オフ会も楽しかったようで羨ましい!
名古屋でゲキシネが無ければ大阪に参戦してたのですが・・(^^ゞ
Posted by みんみん at 2007年10月08日 00:57
スキップさん。
本編観賞&オフ、ごいっしょできてとっても楽しかったです。ありがとうございました。
あれほど劇場に通って前方席で大目を開いて見たつもりでも、ゲキ×シネのアップ映像にはかないませんでしたね。ライの表情をあらためて見て、キンタへの思い、ツナへの思い、本心はどっちだったんだろう? いつ断ち切ったんだろう? それとも断ち切れてなかったのか? とますます悩むことになってしまいました(笑)。
シキブの表情変化、私もアップで見てかなり引き込まれました。そうそう、舞台側からのカメラアングルも新鮮でしたね。ゲキ×シネもリピートすればするほど新たな発見があるんでしょうね・・・。
ところであのランチのおかげで、夜の観劇中もお腹が鳴らずにすみました~(笑)。ウヒ!
Posted by ムンパリ at 2007年10月08日 01:57
♪麗さま

また朧の森から抜け出せなくなりそうで、本当は観たいような観たくないような、
フクザツな心境なのですが・・・ってすでに観ちゃってます(笑)。
なんばパークスではいつまで上映かは未定とのこと。
あと何回観られるのかしら?と残りの前売券を握りしめています。

ナマ染ちゃんじゅんさんにはかないませんが、プチオフ会はとても
楽しかったです。麗さんも大阪にお越しの節はぜひ!
Posted by スキップ at 2007年10月08日 02:48
♪みんみんさま

「みんみんさん、初めてだったのによく来れたよね~、ここまで」って
プチオフ会でも話題になっていましたよ(笑)。
麗さんは東で、みんみんさんは真ん中で、私たちは西で、空間を越えて
同じ時間に同じ感動を共有できるのも映像の利点のひとつですね。

舞台中継とか舞台を映像化したものが苦手な私は、これまで観た
ゲキ×シネはSHIROHだけなのです。でもこの「朧」の出来には大満足。
またしばらくあの曲たちが頭の中をぐるんぐるん回る日々が続きそうです。
来年DVDが出たら、例の上映会企画、ぜひ実現させましょうね!
Posted by スキップ at 2007年10月08日 02:57
♪ムンパリさま

こちらこそ、本当に楽しい時間をありがとうございました。
思えばムンパリさんとは初対面だったのに全然そんな気がしなくて、
親しくお話させていただいてうれしかったです。

私は舞台の「朧」でライにかなりヤられたのですが、映像はわりと
冷静に観られたと思っていたところ、昨夜夢に現れました。
やっぱりまたヤられています(笑)。
特にあの最期の表情は、今思い出しても泣きそうです。

あのランチはスモールポーションかと思いましたが、やはり最後の
デザート食べ放題が効きましたかしら。またぜひご一緒させてくださいね。
Posted by スキップ at 2007年10月08日 03:11
スキップさま、出遅れて翌日観て来ました^^;
いや~、何度観ても映像であろうがゾクゾクしました。
私もツナとマダレの兄妹のくだりでジーンときちゃいました。
その時のマダレの格好良さったら!! 胸キュンキュンでした。
今日は一日中、ただただ朧のCD聴きまくってダラ~っとしてしまいました。
ここまで引きずる舞台って凄いですよ、ホントにね…(苦笑)
Posted by ハヌル at 2007年10月08日 20:23
こんばんは♪

生の舞台を観た方も満足のゲキ×シネだったという感想を聞けて嬉しいです♪
私は映像だけだったので、この私の満足は舞台の出来とリンクしているのだろうか?とちょっと疑問だったのですが、舞台を観た方も楽しんだと知って嬉しい(^^♪
やっぱり「朧の森に棲む鬼」そのもののパワーが強烈なのでしょうね~!
Posted by sakuraya at 2007年10月08日 22:10
♪ハヌルさま

あの時のマダレは表情も声も、ほんとにゾクゾクものですね。
土曜日にこれを観た深夜、「ホレゆけ」で池田社長を見てしまって、
あまりのギャップに・・・(>_<)
じゅんさんは東京の舞台挨拶で「とても犬顔と同じ人が書いたとは
思えない」とおっしゃったそうですが、まさしくマダレ=ロベール
=池田社長はとても同じ人間が演じているとは思えません!(爆)
Posted by スキップ at 2007年10月09日 00:57
♪sakurayaさま

こんばんは。
「朧の森に棲む鬼」は本当にすばらしい舞台だったので、
ゲキ×シネでどんなふうになるか些か不安でもあったの
ですが、sakurayaさんもご覧になったとおり、大迫力の映像
になっていて、とても満足しています。舞台も観ていなくても
映像作品として単独での鑑賞にも十分値しますよね。
ぜひともたくさんの方に観ていただきたい作品です。
Posted by スキップ at 2007年10月09日 01:07
昨日コメント欄に書いて書き込みしたつもりだったのに
無い!ない!ないっ!?
認証コードを押し間違えたかしら?
・・・・どちらにしても・・・・これはっ・・・
血人形の呪いだと思われます。(笑)
・・・いやいや、しかし、出遅れてしまいましたが
本当に先日はありがとうございました♪
やっぱり一回じゃよく分かんない♪
染ちゃんがステキだったってだけで・・・♪♪
次はもっと探ってきます~~~♪
↑・・・こんな見方しか出来合い人間ですが
またどうぞお付き合いくださいませ♪
Posted by かずりん at 2007年10月09日 08:57
スキップさん、
はじめてお邪魔します♪
こちらはよく覗かせていただいていますし、
行きつけの場所では、コメントもよく読ませていただいています。

やっと始まりましたね、ゲキシネ!
ほんっとにすごい舞台だったんだな~と、
今さらながら感激してます。
いのうえ歌舞伎としての「新感染」
これ以上のものって、
観たいような、観たくないような・・です。
あるいは、いったんこれを区切りとして、
次はまったく違うテイストの「新感染」というのを
観てみたいなと思います。

プチオフ会も楽しそうですね。
たま~に大阪に出没するので、いつかお会いできる
ことがあるかもしれませんね~。
これからよろしくお願いします♪
Posted by しろう at 2007年10月10日 00:14
♪かずりんさま

血人形の呪いがここまでも・・・かどうかはおいといて、
先日はこちらの方こそありがとうございました。
「朧」を楽しみ、ランチをいただき、デザートを味わい、
そして時間ギリギリまでとびきりのおしゃべり、と
しっぽまであんこたっぷりの鯛焼き状態、楽しゅう
ございました~。
ぜひまたご一緒しましょう。染ちゃんの時ばかりでなく。
Posted by スキップ at 2007年10月10日 00:31
♪しろうさま

はじめまして。
ようこそお越しくださいました。
“行きつけ”の方々からお噂はかねがねお聞きしております。

「朧」=ライのインパクトが強烈過ぎて、次の展開が全く
想像つきませんが、いのうえさんなら、中島さんなら、
そして染五郎さんなら、いつかきっとやってくれそう
ですよね。楽しみです。
それまでしばし、朧の森を彷徨いつづけたいと思います。

しろうさんが大阪の行きつけにお立ち寄りになる際はぜひ
ご挨拶させてくださいね。
こちらこそ、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
Posted by スキップ at 2007年10月10日 00:41
「朧」のゲキ×シネもようやく観てきて感想を書いたので、TBさせていただきましたm(_ _)m
ゲキ×シネはいいですよねぇ。アップがたまりません!キスシーンのアップもニヤついてしまいましたけど、染五郎の場合はさらっと仕上がりますね。粘度を高くしないところが幅広いファンGETのツボでしょうか。
今回はライをリチャード三世やマクベスと比べながら、中島かずきの人物造詣もいろいろ考えてしまいました。そして可愛げのある主人公になっていたことをあらためて納得。
しばらくしてからまたゲキ×シネで観たいと思える作品です。DVDは先行予約メールもきましたがなかなか微妙なところです(笑)
Posted by ぴかちゅう at 2007年11月17日 01:48
♪ぴかちゅうさま

東京ではまだゲキ×シネ上映中なのですね。うらやましい・・・。
新感線はナマの舞台が何よりですが、ゲキ×シネは単なる舞台中継では
ないところがすばらしいですね。もちろん役者さんの表情がアップで
観られるのも魅力。染五郎さんのライ、最期まで美しく色っぽかったです。
DVDは私、Special Edition予約しちゃいました~(笑)。
Posted by スキップ at 2007年11月18日 04:51
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