「ロッキー」シリーズには何やら思い入れのあるらしき相方さんにつき合って、「ロッキー・ザ・ファイナル」を観ました。
「ロッキー・ザ・ファイナル」
4月29日(日) 5:45pm なんばパークスシネマ シアター1
監督:シルベスター・スタローン
制作総指揮: アーウィン・ウィンクラー ロバート・チャートフ
脚本: シルベスター・スタローン
音楽: ビル・コンティ
出演: シルベスター・スタローン バート・ヤング アントニオ・ターヴァー ジェラルディン・ヒューズ マイロ・ヴィンティミリア
ボクサーを引退したロッキーは、フィラデルフィアで小さなイタリアンレストランを経営して生計を立てている。最愛の妻エイドリアンはすでに亡く、一人息子のロバートは有名人の父の影が自分につきまとうことを嫌悪し遠ざかっている。心に喪失感を抱え孤独の日々を送るロッキーは、その空洞を埋めるかのようにもう一度ボクサーとしてリングに上がり、現役世界王者との闘いに挑んでいく・・・。
Never give up! とか、「どんなに打ちのめされても前に進み続ける」なんていうストレートなメッセージはいささか苦手。これまで5作のロッキーシリーズも全部観た訳ではない。なのに、世界チャンプとの対戦を決めたロッキーが、あの耳慣れたビル・コンティのテーマミュージックに乗って厳しいトレーニングを重ねるシーンになると鼻の奥がツーンとして目頭が熱くなった。ポスターにもなっているフィラデルフィア美術館の階段を上がった広場でガッツポーズするシーンでは一緒に拳を握りしめた。クライマックスの対戦シーンで何度も立ち上がるロッキーに、泣きながら心で「がんばれ!」と叫んだ・・・まんまとやられちゃったな、私。
若く無敵の世界王者ディクソンは強すぎるが故に「面白味がない」とか「弱い相手としかやらない」と非難され、実際15ラウンド闘ったことがないコンプレックスを持っていて、これまでのロッキーの対戦相手としては完璧ヒールではなく人間的。そんなディクソンや、息子のロバートや、シングルマザーとなったリトル・マリーの息子のステップ・・・若い者たちに注ぐロッキー=スタローンの見守るような視線も温かい。
チャンプとの対戦を迷うロッキーに、リトル・マリーが言った言葉が印象的。「情熱の炎は誰でも持っているわ。でもそれを燃やせるのは限られた人だけよ。」
フルラウンドを闘い抜いて、判定を待たずに笑顔でリングを去るロッキー。自らの夢を追い求めて情熱の炎を燃やし続ける、30年の時を経ても色あせることのないスピリットがそこにありました。
愛犬の名前はパンチーのごくらく度 (total 203 vs 206 )
2007年05月01日
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こんばんは。わたしも週末にこの映画を見に行きました。テレビでさえも通して見た記憶もないのに(笑)。なのに見ているうちにロッキー・バルボアを応援してしまうのはなぜなんでしょう?あの有名なテーマ音楽をバックに厳しいトレーニングしているシーンと、ほんわかした入場曲でニコニコしながら入場してくるロッキーたちのシーンの差にも大人の大きさを感じました。
今更ながら、ロッキーシリーズに興味がわいた週末でした。
ほんとに。どうして力入って応援してしまうのでしょうね。
スタローンもあまり好みの俳優ではないのに、「鍛えた筋肉
すごいなぁ」と尊敬したりして・・・。
あのシナトラ?の入場曲はおかしかったですね。
私もロッキーシリーズを1から観たくなりました。
3あたりで「もうおなかいっぱい」になるような気もしますが(笑)。