ロック・オペラ the who's Tommy
4月25日(水) 7:00pm シアター・ドラマシティ
演出:いのうえひでのり
訳詞:湯川れい子・右近健一
翻訳:薛 珠麗 振付:川崎悦子
出演:中川晃教・高岡早紀・パク・トンハ・ ソムン・タク・ROLLY・
右近健一・ 村木よし子・斉藤レイ・山崎ちか 他
イギリスのロック・バンド THE WHOが1969年に発表したアルバム「TOMMY」。ピート・タウンゼントの自伝的内容とも言われる、幼少期のトラウマで“見えない、聞こえない、話せない”という三重苦に陥った少年トミーを描く、ストーリー仕立てのこのアルバムをもとに1975年に映画化、1992年にはブロードウェイでミュージカル化もされたロック・オペラです。
THE WHOのアルバムも聴いたことがなくて、映画もブロードウェイミュージカルももちろん観たことがなく、例によって予習するでも劇評を事前に読むでもない私にはかなり手強く、15分の休憩に慌ててプログラム(¥2,500 高っ!)のあらすじを熟読する始末でした。こんなこと初めて。1940年代から始まる物語はセリフがほとんどなく、ほぼ全編ロックの楽曲で進行します。
もちろん、生バンドの演奏は迫力たっぷりだし、中川晃教( "I'm Free" よかったぁ)を筆頭に役者さん達のヴォーカルはとても聴き応えがあり(ソムン・タクとかパク・トンハとか・・へぇ~、こんな人もいるの?こんな人も?と驚きの連続でした)、LEDイメージメッシュを駆使したポップな舞台装置も楽しかったのですが、ノリノリで手拍子して体をゆするまわりの人たちを見るにつけ、「ここは私の来る場所ではなかった」とますますしぼんでゆく私の気持ち
そんな中、迎えたカーテンコールは舞台も客席もまるでライブのノリだったのですが、2曲終わって終了のアナウンスが流れても鳴り止まぬ拍手に再度登場した汗だくのアッキーが、あの笑顔で「大阪 ええなぁ」とつぶやいたのを聞いて、「許す、すべて許す」と思ってしまったのでした。
いのうえさんの思い入れ、受けとめられなくてごめんなさいの地獄度
(total 201 vs 204 )
2007年04月26日
この記事へのトラックバック
トミーからもらったもの
Excerpt: 最近、朝起きたときや、職場を早足で歩いているときなどに、 ふっと「TOMMY」の曲が浮かびます。 それはザ・フーのこともあれば、 中川晃教やソムン・タクの歌声のときもあります。 今日思い浮かんだのは、..
Weblog: 瓔珞の音
Tracked: 2007-04-26 23:20
07/03/21 「TOMMY」はロックライブのノリで!
Excerpt: {/hikari_pink/} 「SHIROH」にハマった私は中川晃教×いのうえひでのりの今回の舞台に行かないわけにいかなかった。公式ブログも見つけてしっかりチェック。右近健一も学生時代に何度も何度も..
Weblog: ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記
Tracked: 2007-04-28 03:13
『TOMMY』@日生劇場
Excerpt: 観に行ってきたよん♪ 「ロック☆オペラ TOMMY」 昨年、ブロードウェイ来日版も観に行きましたが、今回はいのうえ氏が演出! 日本人キャストでどこまでロックな仕上がりになるのか、非常に楽しみにしてま..
Weblog: ARAIA -クローゼットより愛をこめて-
Tracked: 2007-04-28 23:18
ヘドウイッグかTommyか悩みました。こちらは見送りました。楽しいご報告ありがとうございました。
それはそうと,心中恋大和路が気になっています。
TB,いただきました!
私は3回見たのですが、初回は呆然としているうちに終っちゃいました(笑)。
2回目・3回目は、結構のれましたが・・・あののりはなかなか(汗)。
でも、アッキーの歌は良かったですよねv
私は、観るごとに好きになりました。
・・・たぶん全部は理解できてませんが(笑)。
私も「ヘドウィッグ」にすればよかったかなぁ・・前作・三上博史さん版
のイメージ壊したくなかったので・・・。
> それはそうと,心中恋大和路が気になっています。
はい。ちゃんと観ました。書きたいことがあれもこれもと纏まらず、
まだアップできておりません。「はよ書いたらんかい!」というお叱り、
ごもっともでございます。近日公開!お楽しみに(笑)。
ドラマシティにもいらしたのですね!
私も3回くらい観るともっといろいろわかって楽しめたのかなぁ、と思います。
でも心身ともに結構ハードかも(笑)。
アッキーは、少し前に「SHIROH」のゲキ×シネを観たばかりで、
彼の成長というか、変化を感じ取ることもできて興味深かったです。
歌はもちろん、三重苦の頃やそこから開放された後、カリスマ的に
持ち上げられていく様への変容など、演技もすばらしかったですね。
いのうえさんの今作品に対する愛情過多ともいえる想いは、私もきちんと受け止められなかったように思います。
その時は楽しめたつもりだったんですけど、今思うと、どこか片想いというかスレ違いに終わったような。
アッキー「大阪 ええなぁ」って言ってたんですか? 22日はめちゃめちゃアヤシイ関西弁だったけど、んじゃ、私も!「許す」(笑)。
ロックオペラといっても「ジーザスクライストスーパースター」はロイドウェバーの作品ですからロック風なだけで、わかりやすいです。ザ・フー自体が玄人好みのバンドだったように思うので、いのうえさんや右近さんたちはいいんでしょうが、普通の観客の多くはなかなかスーッと入っていけなくても仕方がないですよね。
さて、明日あさってと「ジキハイ」東京の前楽と千穐楽に行ってきま~す。いっぱい泣きそうな予感がします(^^ゞ
キツかったかもしれないですねぇ。
っと言ってる私も、一番最初に映画を観た時は、
頭の上で「?」マークがいくつも飛んでました。(笑)
楽曲も日本ではマイナーですしね。
ライブだと思えば、爆音での生演奏にノリノリになれましたが、
演劇と思ってしまうと微妙でした。(笑)
でもアンコールでのライブは楽しめたようで何よりです♪
いのうえさんの思いはキャスティングにもよく表れていて、
またキャストの方たちもそれに十分応えていたと思います。
今思い返すともう少しリラックスして楽しめばよかったかなぁ、
とちょっぴり反省。
アッキーはかわいかったですよぉ☆
22日はそんなにアヤシイ関西弁だったとすると、ローリーとか
右近さんとか、周りの人たちが教えてあげたのかもしれないですね(笑)。
そうですね。THE WHO自体になじみが薄いので、なかなかノリノリ
という訳にはいきませんでした。いのうえさんのおっしゃるように
“ちょっとストーリー性のあるライブ”という感覚で楽しめば
よかったのかもしれません。
ジキルとハイド!
鹿賀さんファイナルにしてやっと私も初剣戟する予定です。
ぴかちゅうさんの涙レポ、楽しみにしています。
いくら先入観なしで観る主義と言っても予備知識や事前勉強なしで
っていうのも限界がありますかね。
劇中の演奏や歌はもちろん、カーテンコールのライブもはとても楽しくて
最後には気分よく劇場を後にもできたのですが、「え?何観に行ったん
だっけ?」っていう微妙な感覚でしたね(笑)。
大阪の方は盛り上がって良かった良かった~(笑)。
>あの笑顔で「大阪 ええなぁ」とつぶやいたのを聞いて、「許す、すべて許す」と思ってしまったのでした。
わかります、その気持ち~
私もアッキーのファンですが、この舞台は決して成功したとは言えないけど、やはりアッキーの天才的な歌はずっと聴いていたいです。
そうそう、全然話し違うけど~
(友人に聞いた話だと)いのうえさん、堤くんの舞台観劇後に堤くんたちと一緒に、某格安ラーメン屋に入って食事したとか。
いつまでも庶民的ですね(爆)。
こんばんは。
アッキーの歌はほんとうにいつもすばらしいです。
「SHIROH」の印象が強いせいか、いつ少年のイメージを抜け出せる
のかなぁ、と心配だったのですが、今回のライブではちょっとドッキリする
ようなセクシーさも見せてくれて、心配ご無用!というカンジでした(笑)。
格安ラーメン屋さんですかぁ。
いのうえさんもさることながら、堤さんがいつまでもそんなに庶民的なところ
にもオドロキです。でもそれが魅力でもあるんですよね~。
うふふ♪笑えます~~~♪
「笑える、ほんとに笑える」ですよ~~~♪
映画では「なんじゃこりゃ」で、ラストも結局
「なんじゃこりゃ?」の舞台でしたが
思いがけずハマっちゃいました♪
やっぱり私は新感線、いのうえさんが・・・そして
アッキーの声が好きなんだわ~~~と再確認です♪
なんでしょうね、あのアッキーのかわいらしさは。
迫力あるヴォーカルとのギャップがまたかわいらしさを増幅し
・・・ってなんだかまたまた母の境地(笑)。
映画も「なんじゃこりゃ」だったのですね~。
でもエンタメって結局“楽しむが勝ち”ですものね。
どんな部分でも心に響けばそれはサイコーの舞台だと思います。