昨日は宝塚歌劇星組「記憶にございません!/Tiara Azul -Destino-」宝塚大劇場千穐楽でした。
そして、星組トップ娘役 舞空瞳さん大劇場ご卒業の日。
本公演の感想もまだ書けていませんが、終演後に行われた舞空瞳さんサヨナラショーが本当に神がかってすばらしかったので、まずは感動さめやらぬこちらのレポを。
宝塚歌劇星組 「舞空瞳サヨナラショー」
2024年9月22日(日) 4:15pm 宝塚大劇場 2階2列上手
(上演時間: 15分)
冒頭の画像はプレお披露目の「ロックオペラ モーツァルト」から退団公演となった「記憶にございません!」まで、礼真琴さんと舞空瞳さんが主演コンビとして共演した全13作品(本公演8作、別箱5作)。
セットリスト:
1.いつか (2021年「ロミオとジュリエット」) 礼・舞空
2.SWINGING ON A STAR (2020年「Ray -星の光線-」) 舞空・男役群舞
3.エジプトは強い (2022年「王家に捧ぐ歌」) 舞空・娘役群舞コーラス
4.Gran Cantante!! (2022年「Gran Cantante!!」) 煌・紅咲・水乃
5.ミッドナイト・ガールフレンド (2022年「めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人-」) 舞空
6.運命に結ばれて (2022年「ディミトリ~曙光に散る、紫の花~」)
7.The Next Generation! (2022年「めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人-」 全員
舞空瞳さんのサヨナラショーであるとともに、「ことなこ」サヨナラショーでした。
舞空さんが5月のミュージックサロンの時に、「ことさんと一緒に歌った曲はどれもことさんと歌いたい」とおっしゃっていたとおり、ひたむきに礼さんへの熱い思いを向け、また礼さんがなこちゃんのその思いを温かい笑顔で大きく受け止めるという、愛に満ちた時間。
なこちゃんが礼さんと”添い遂げ”退団ではないことを寂しく思ったこともありましたが、もし同時退団だったらサヨナラショーは礼さん中心のものとなったでしょうし、トップコンビの4年間をこんなに温かく丁寧に振り返る時間にはならなかったのではないかと思うと、これでよかったのかも、とも思えました。
オープニングは「Ray」フィナーレ「SWINGING ON A STAR」の時のピンクのドレスで大階段板付きで登場。
「ロミオとジュリエット」の「いつか」を歌う舞空さん。
そこへブルーの衣裳の礼さんが下手銀橋に登場してロミオのパートを歌います。
礼さんの衣裳は「モアー・ダンディズム!」の「アシナヨ」の時のものだった模様。
二人で銀橋から本舞台に戻り、礼さんが舞空さんを顎クイ(!)して去り、暁さん、極美さん、天飛さんたち星男たちに囲まれて「Ray」から「SWINGING ON A STAR」を歌い踊る舞空さん。
当時より明らか内高音ものびやかで、この4年間の努力と研鑽を思ってウルウル。
ここの男役さんたちの衣裳も白に薄紫の当時の公演の衣裳で、上演時には星組にいなかった暁さんが男役引き連れてセンターで踊る姿に胸熱でした。
続いて「王家に捧ぐ歌」から「エジプトは強い」。
”スゴツヨ”と言われている曲で、まさかこの曲がサヨナラショーで聴けるとは。
青いロングドレスの星娘さんたちが大人っぽく色っぽくステキでした。
一緒に退団する煌えりせさん、紅咲梨乃さん、水乃ゆりさんの3名が「Gran Cantante!!」を銀橋渡りながら歌った後、
再び登場した舞空さんは白のロングドレスで、「めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人-」から「ミッドナイト・ガールフレンド」をソロ歌唱。
この曲のラストの歌詞 ♪夜空を照らす あの星のように あなた 私を照らす たった一人の王子様
で、この "たった一人の王子様” に重なるように、銀橋から振り返って舞台を見ると、黒燕尾に身を包んで大階段を降りてくる礼真琴さん。
このあたりからワタシの涙腺は完全決壊( ;∀;)
♪愛している 愛している 僕は君を愛している あたりから号泣ですよ。
舞空さん
♪今日まですっと恐れてきた あなたと離れる日が来ると
今は幸せが怖い この幸せを失いたくない
礼さん
♪どうか覚えていてほしい このリラの花にかけて誓おう
何があろうとも 僕だけは 君の味方でいると
二人
♪この果てしない人生を 二人で歩もうどこまでも
初めて出会ったあの日から 紡がれていたこの道を
こんなに二人の”今”とシンクロする曲ある?
しかも間奏のデュエットダンスは、あの時の!この時の!とこれまで二人が踊ってきたデュエダンがオマージュされた振付で・・・
このあたり、泣きすぎて息が苦しかったです。
そしてて銀橋では、本当に切なくて、でも情熱的なキス。
今回本公演ではキスシーンありませんでしたが、ただ一度のキスシーンがこんなに素敵なものだなんて。
そして、二人一緒に組子全員が待ち受ける本舞台へ。
男役は黒燕尾、娘役は淡いピンクのドレスです。
「めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人」から「「The Next Generation!」をみんなが歌う中、♪走り出せ の歌詞のところで礼さんが舞台下手で立ち止まって舞空さんの背中を押してみんなのところで送り出して、舞空さんはみんなと笑顔でハイタッチしながら舞台を駆け巡る・・・何ていう神演出なのでしょう。
ラストは、センターで客席に一礼した舞空さんが舞台奥で待つ礼さんの元に戻り、幕が下りる直前には礼さんに飛びつくように抱きついていて、礼さんもちょっと驚きながらしっかり抱きとめて、笑顔で(泣)、とても大切そうに舞空さんの背中をポンポンしていました。
このショーの間中、礼さんはずっと舞空さんの王子様に徹していて、とても大切そうに見送っていて、舞空さんはとびきりの笑顔で本当に幸せそうで、「なこちゃん よかったねぇ」とまた涙とまらず。
これまで観たトップ娘役単独のサヨナラショーの中でダントツにすばらしかったです。
歴代トップスターのサヨナラショー含めても現時点でベストかもしれません。本当に好き。
まだ東京公演もありますが、なこちゃん ひとまず、大劇場ご卒業おめでとう!
このサヨナラショーのBlu-rayほしい のごくらく度


