
昨年山のように積み残した舞台の感想の中からまずはお正月らしいおめでたいタイトルのこちらを。
(ちょっと浮かれたお正月の気分でもなくなっていますが💦)
わかぎゑふさん主宰の玉造小劇店 20周年記念公演。
2000年に初演され、2001年、2004年、2009年と上演を重ね、14年ぶりの再演です。
わかぎさんが紡ぎ出す大阪芝居大好きな不肖スキップですが、残念ながらこの作品はこれまで観ていなくて、今回初見でした。
玉造小劇店配給芝居Vol.34
玉造小劇店創立20周年記念公演「お祝い」
作・演出:わかぎゑふ
舞台監督:武吉浩二 舞台美術:池田ともゆき
音響:宮崎孝幸 照明:千原悦子
衣裳:和工房ちどり・リリパットアーミーⅡ
出演:コング桑田 野田晋市 うえだひろし 長橋遼也
松井千尋 澤田紗菜 わかぎゑふ(以上 リリパットアーミーⅡ)
植木歩生子 江戸川じゅん兵 小池裕之 是常祐美
中村なる美 ボブ・マーサム
2023年12月3日(日) 1:00pm インディペンデントシアター2nd XA列センター
(上演時間:2時間)

日本橋にある インディペンデントシアター2nd 初めての劇場でしたが
Google先生頼りに田戸あり着いたらコングさんが笑顔で出迎えてくださいました。
物語は昭和12年、大阪・北浜にある布団問屋の岡崎商店の店内から始まります。
本家の伯父からこの店を任されている店主の岡崎陽介(長橋遼也)は20歳。
ある日、陽介の妹・晴香(澤田紗菜)が学校で初潮を迎えた女中のお絹(是常祐美)が聞きつけて来て、陽介と店員たちがお赤飯や紅白饅頭の準備にてんてこ舞いの中、陽介の友人の島村優平(うえだひろし)が、晴香が交通事故に遭って亡くなったと知らせに飛び込んできました。
晴香の交通事故は、初潮になったことを男の子たちにからかわれ、道に飛び出したせいだったと知った陽介は、生理への偏見をなくすことを決意し、布団屋をたたんで生理用品の開発・販売、性教育の普及活動を手がける会社を興します。気色悪がられながらも女性に生理や使っている生理用品のことを尋ねたり、女装して女子便所に忍び込んで使用済み生理用品を収集する陽介たちは「変人倶楽部」と言われながらも研究・開発を進めていきます・・・。
晴香が亡くなった日からお赤飯を封印していた陽介が、時を経て自分の娘に初潮がきた日にお赤飯を食べるまでの物語。
「今日、晩ごはんお赤飯やよ」と妻の亜紀に告げられた陽介が「長かったなぁ。食べるまで」と言った言葉が印象的でした。
続きがあります