2023年12月31日
ありがとう 2023年
2023年も残り1時間を切りました。
新型コロナウイルスが今年5月8日に5類感染症に移行して、まるで駆け足のようにいろんなことがビフォーコロナへと向かっていったと感じています。
そんなに急いで大丈夫か?という思いがある一方で、様々な制限がなくなって、「そうそう、前はこうだったよね」と感じることもしばしば。
それでも、マスクや手洗い、うがい、検温といった日常の感染対策はもうすっかり習慣になっていて、歯を磨き顔を洗うのと同じ感覚で続けています。そのお陰か。コロナに罹患しないのはもちろん、インフルエンザにもならず風邪もひかずに1年を過ごすことができました。
世界に目を転じると、終わりの見えないロシアとウクライナの争いに加えて、ハマスを巡るガザ地区の悲痛な状況に、ただ平和を祈ることしかできない自分が歯がゆくもあり。
劇場を巡る状況は一進一退。
すっかり油断していたところへ「公演中止」をピシャリと突きつけられて、「あー、そうだった」と思い知ることも。
それとは別に、エンタメモリー総括でも少し触れましたが、今年は歌舞伎ファン、宝塚ファンにとってとても心に負担がかかることが続きました。
特に宝塚については、少しずつ動いて変化の兆しは感じられるものの、まだまだ先が見えない状況のまま2024年に突入することは暗澹たる気持ちにもなりますが、きっとよい方へ向かうはずと信じて待ちたいと思いますし、私は変わらず宝塚歌劇が大好きです。
プライベートは昨年に続いて低空飛行。
体力や気力の衰え甚だしく、仕事でも観劇でも遊びでも、1日外出すると夕方以降はぐったりして何もできないという始末です。
とは言うものの、大病をしたとか、家族に何かあったということもなくて、宿泊を伴う旅行や遠征は控えているものの、地元関西はもちろん東京や九州でも観たい舞台を観て、こうして大晦日にのんびりブログを更新できるくらいには平穏な年の瀬です。
様々な状況がそれを許してくれて、今年もたくさんの舞台を観て感動し、時にはおいしいものを食べおいしいお酒を飲み、友人と語り合って大笑いして楽しい時間を過ごすことができたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
このブログで、Xで、 Instagramで、今年は新たにThreads でも、コミュニケーションしたり、様々な思いを共有させていただいた皆さま、本当にありがとうございました。
2024年もどうぞよろしくお願いいたします。
わが家の干支の引継ぎも無事に完了。
来る辰年が穏やかで心豊かな年でありますように。
2024年が皆さまにとりまして幸せな笑顔に満ちた年となりますようお祈りしています。
どうぞよいお年をお迎えください。
2023年ありがとう の感謝の気持ち countless!
2023 Best Nine on Instagram
こちらも年末恒例 Instagramのベストナインです。
2023年に187枚の画像を投稿して20.8K いいね!をいただいたスキップ's best nine がこちら。
全体的に青い
昨年はほぼ真性ヅカヲタ認定されましたが、今年は歌舞伎の画像も2枚ランクイン。
“たまーに歌舞伎も観るヅカヲタ” という本来の姿に戻りました😅
たくさん食べたおいしいものたちが今年も入っていないのはちとザンネン。
Instagram は見るのも投稿するのも大好き。
ブログまでにはなかなか手が回らない観劇感想もとの都度postして、後で読み返して「そうそう!」と思ったりしています。
今年もたくさんのいいね❣️や温かいコメントをありがとうございました。
来年もよろしくお付き合いくださいませ。
ベストナイン2023
1 阪急梅田駅サイネージ (1/5)
2 星組「ディミトリ/JAGUAR BEAT」(東京宝塚劇場 1/14)
3 柚希礼音ディナーショー (ホテル阪急インターナショナル 8/11)
4 宙組「カジノ・ロワイヤル」初日(宝塚大劇場 3/11)
5 宝塚歌劇の殿堂 花組(7/10)
6 星組「1789 -バスティーユの恋人たち-」大劇場千秋楽(宝塚大劇場 7/2)
7 花組「うたかたの恋/ENCHANTEMENT」(宝塚大劇場 1/2)
8 俳優祭(国立劇場 9/29)
9 松竹座船乗り込み(道頓堀川 6/29)
2024年もたくさん楽しい画像postできますように のごくらく度 (total 2436 vs 2434 )
2023年 エンタメモリー総括
昨年に続いて今年も、感想を書けていない舞台がたくさんあって、総括する前にそれを書けよ、という感じですが、やはりこれをやっておかないと次の年へと踏み出せない気がしますので、不本意ではありますが現時点で今年のエンタメモリーを総括したいと思います。
コロナを巡る状況は少し落ち着いてきて、かつてのように一公演まるまる中止ということはなくなりましたが、それでも突然の”公演中止”が散見されました。
それに加えて、宝塚でも歌舞伎の世界でも、人の命にかかわる事案が起こって、私たち観る側にとっても重く厳しい年となってしまいました。
そのような状況の中、熱い思いで懸命に舞台に取り組み、いつも全力で最高のパフォーマンスを見せてくれた出演者はじめスタッフ、舞台関係者の皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです。
そんな2023年 スキップのエンタメモリー総括。
観劇はじめライブ、配信含めた今年のエンタメ総数は163本。
昨年2022年は156本、2021年が155本でしたのでほぼ同じくらいの数かなぁと思いきや・・・今年は宝塚歌劇を中心にチケット取っていながら中止となって観ることができなかった公演がなんと18公演ありまして、それを合わせると181本ととんでもない数になっているところでした💦
そしてこれもやはり例年同様、リピートが多く47本(宝塚歌劇40・その他7)ありましたので、純粋な数は116公演。
友人から”刹那的”とよく言われますが、「観たいものは観たい時、観られる時に観ておかなければ」という飢餓感がいつもあるのは元より、昨年も書きましたが、宝塚については「いつ中止になるかわからない」という危機感から、本公演、別箱公演にかかわらず公演期間の序盤・中盤・終盤と分散してそれぞれチケット取るのがデフォルトになっています。
163本の内訳は
配信/リピート
歌舞伎・伝統芸能 25本 (1/0)
演劇・ミュージカル 46本 ( 0/6)
宝塚歌劇 82本 (3/40)
音楽 2本 ( 0/0)
映画 3本 ( 0/0)
その他 5本 (0/1)
計 163本 (2/47)
一昨年から爆増した宝塚歌劇は爆増のまま維持・・・きっとこれからもこのペースでいくでしょう(^_^;)
やはりリピート回数がとても多く、純粋な公演数は42公演で演劇・ミュージカルより少なくなっています。
今年は姫路、小倉と2回平成中村座に行ったこともあって、歌舞伎が少し増えています。
遠征は東京が13回、名古屋1回、博多2回、小倉1回。九州に年3回も行くななんて!
5回以上行った劇場は
宝塚大劇場 28回
宝塚バウホール 9回
東京宝塚劇場 6回
シアター・ドラマシティ 15回
梅田芸術劇場 11回
兵庫県立芸術文化センター中ホール 9回
森ノ宮ピロティホール 6回
COOL JAPAN PARK OSAKA 5回
南座 5回
宝塚関係の劇場の多さよ。
ドラマシティや梅田芸術劇場でも宝塚の公演よく観ました。
この他に宝塚ホテルに4回行っていますが、すべて宝塚がらみでした。
宝塚歌劇の組別の観劇数は
花組 9回
月組 15回
雪組 13回
星組 30回
宙組 14回
その他 1回
今年は宝塚大劇場公演1作品だけだったにもかかわらず、星組の多さは相変わらずで、他の組は平均的に観ている感じ。
その他の1回は宝塚音楽学校の文化祭です。昨年から観ていて、若い人たちのがんばりがとてもすばらしく、文化祭で顔を覚えた人たちが本公演の舞台に立つ姿はいつも胸熱です。
2023年のチケット代集計は
年間合計 1,447,700 円でした。
観劇本数同様、昨年とほぼ横ばい(というか微増)です。
そして 2023年のマイベストスリー
続きがあります
2023年12月29日
クリスマスツリーコレクション2023
年の瀬も押し迫って、今さらクリスマスってどーよという感じですが、毎年やっていますので今年のクリスマスツリーコレクションを。
とはいうものの、フェスティブシーズンもあっという間に終わってしまって、今年はいろいろな場所に行くこともなく、それほどたくさんのツリーはコレクションできなかったのですが。
冒頭の画像はザ・リッツ・カールトン大阪のもの。
今年もリッツのツリーは華やかでとても素敵でした。
リッツは他にもこんな感じ。
どこを切り取っても夢みるようにかわいい。
機関車もちゃんと鐘を鳴らして走っていました。
続きがあります
2023年12月27日
今年も1年ありがとう @EMBRACE
仲良くしていただいているお友だちと年に何度がランチやお茶ご一緒して楽しく近況報告おしゃべりしていますが、先日2023年最後のランチ会はこちらで。
ナチュールビストロ EMBRACE
兵庫県芦屋市宮塚町12-19
tel:0797-57-1488
JR芦屋駅から南へ歩いて10分足らずのところにあります。
「口にするものが人を育むもの」がモットーという
オーナーシェフ 山口貴史さんのビストロです。
まずは乾杯🥂
泡、日本酒冷やしぼり、自家製酵素シロップのフレンチレモネードと3人3様です。
「リュクスランチ」というコースをいただきました。
まず最初に出てきたのがこちら
フレンチキャビアとトウモロコシのプリン
スープに見えますが、トロットロのプリン とてもおいしかったです。
次のお料理はアンブレイスサラダか二種類の前菜からのチョイスで、
私はこちらの名物でもある「旬のお野菜のテリーヌ」を選びました(冒頭の画像)。
これ、たくさんの種類のお野菜がこれでもか、というくらいギュッと詰まっていて
驚きの一皿。
野菜好きなのでこんなにいろいろなお野菜を一気に食べられて幸せ。
続きがあります
2023年12月12日
マクベスの呪縛 「レイディマクベス」
2021年にPARCO劇場オープニングシリーズとして上演が発表されていた作品(その時は「レディ・マクベス」というタイトルでした)。
最初にタイトルを聞いた時、「マクベス」をマクベス夫人の視点から描いた作品なのかなと思っていましたが、そうではなく、シェイクスピアが「マクベス」の中で描いたマクベス夫人を大胆に解釈した完全新作ということです。
マクベス役にアダム・クーパーがキャスティングされたのも話題になりました。
「レイディマクベス」
作:ジュード・クリスチャン
演出:ウィル・タケット
音楽:岩代太郎
翻訳:土器屋利行 美術・衣裳:スートラ・ギルモア 照明:佐藤 啓
出演:天海祐希 アダム・クーパー 鈴木保奈美
要 潤 吉川 愛 宮下今日子 栗原英雄
2023年11月23日(木) 5:00pm 京都劇場 1階C列センター
(上演時間: 2時間20分/休憩 20分)
物語の舞台は戦争が続いている架空の国。
かつては兵士として国を守るために戦場で闘っていたレイディマクベス(天海祐希)は戦地で出会ったマクベス(アダム・クーパー)との間に娘(吉川愛)を授かりますが、出産が原因で戦場に赴くことができなくなり家庭を守ることに専念しつつもそんな現状に満足できないまま人生を歩んでいます。夫マクベスは戦場で次々と勝利を収め、国を導く存在となっていますが、終わりなく続く戦いに心身ともに疲弊しています。
子どもがいないダンカン王(栗原英雄)が後継を指名せず、皆が疑心暗鬼となる中、「夫と共に国を治める」という夢を持つレイディマクベスは王を殺害しようと考えます・・・。
舞台上にはいくつかのベンチが置かれただけのシンプルなセット。
円柱型のフレームが大小セットで吊るされていて(上段のものはシルクハットみたいな形)、それが時折降りてくると鳥籠のようにも感じられたり。床は回り舞台になっていて、時々ゆっくり動いたり。
完全新作とはいうものの、登場人物の名前や人間関係、設定などはほぼ「マクベス」を踏襲していて(「娘」だけが例外かな)、3人の魔女が出てきたり、バーナムとは明言しないながらも森や木が重要なモチーフになっていたり、そこここに「マクベス」の香り。
ただ、レイディもマクベスも、バンクォーもマクダフもレノックスもダンカン王も、互いの名前を呼ぶことは一切なかったのが何だか不思議な感じでした。
「核兵器」とか「(戦争が終わらないのは)私たちが反撃を続けているから」といった言葉は、今世界で起こっていること-ウクライナはもとより、イスラエル・パレスチナの現状ともシンクロして苦しくもやり切れない気持ちにもなります。
しかしながら、そういった面を強く打ち出した脚本や演出という印象は受けなくて、この物語で作者が描きたかったテーマが見え難かったかなというのが正直なところ。
と同時にシェイクスピアの偉大さを改めて知る思いでした。
シェイクスピアの、「マクベス」の呪縛とでも言えるでしょうか。
「天海さんの長台詞圧巻!」という感想をよく見かけましたが、もちろんそれは素晴らしいものの、モノローグやダイアログの応酬ということならこれまでシェイクスピア劇で散々観てきたことでもあり。
ダンカン王殺害後のマクベス夫妻の愛の場面はとても素敵でした。
コンテンポラリーダンスっぽくて、アダム・クーパーさんの逞しい腕と胸板に天海祐希さんのほっそりした長い腕が映えて、切なくて美しいシーンとなっていました。
アダム・クーパーさん演じるマクベスは、果てしなく続く戦いに疲弊してPTSDの傾向もある様子で口数が少ないという設定で、ひと言ふた言しか言葉を発しないのですが、それがいかにもカタコトの日本語なのに対して、一場面だけ長台詞を英語で話すシーンがあって、そこだけがとても感情がこもった台詞になっていたのがとても印象的でした。
マクベス話した内容を娘の吉川愛さんが通訳のように後で日本語で繰り返すのですが、それを聞くまでもなく、どんなことを言っているのか感じ取れましたし、言葉が全部聞き取れなくても心にダイレクトに響くことがとても新鮮な体験でした。
レイディが手をくだす前に病で死ぬダンカン王。
王が最期に口にした「後継をマクベスにという話は白紙だ」という言葉をただ一人聞いたレイディはそれを自分だけの胸にしまい込み、ついに王となったマクベスですが、戦いに疲れ果て、戦闘の命令を出すこともできず過呼吸の発作を起こしてしまい、見かねたレイディは彼を撃って自分が王となります。が、娘はそれに耐えきれず、父を殺した母を撃ち殺すのでした。
そして、何度も拒みながらも自らの頭上に置かれた王冠を受け入れる娘。
ラスト。
それまで舞台の上方にあったシルクハット🎩みたいな形のフレームの装置が降りてくるのは、娘の王冠のようでもあり、彼女を王座に縛りつける牢獄のようにも見えました。
ほぼ出ずっぱり台詞語りっぱなしの天海祐希さん。
美しさもさることながら客席の耳目を集めてやまない全身からあふれ出るオーラと存在感。
きちんと台詞が届く口跡のよさもさすがですが、少しワントーンというか緩急に乏しく聞こえたのは、そういう演出だったのかな。
スラリとした長身に映える細身のシックな衣裳もよくお似合いでした。
カーテンコールのたびに手をぎゅっと繋いで出てくる天海さんとアダム
かわいかったです~
観終わった後、”普通の”の「マクベス」が無性に観たくなりました の地獄度 (total 2434 vs 2433 )