2023年06月04日

平成中村座姫路城公演 第二部


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平成中村座姫路城公演 第二部は張り切って千穐楽のチケットを取っていたのですが、思わぬところからご招待のチケットが舞い降りてきて、ありがたいことに2回観ることができました。


姫路城世界遺産登録30周年記念
平成中村座姫路城公演 第二部


2023年5月25日(木)4:00pm 平成中村座 松席 1階10列センター/
5月27日(土) 4:00pm 松席 1階4列上手


一、棒しばり
作:岡村柿紅
出演:中村勘九郎  中村橋之助  中村扇雀
  (上演時間: 40分)


曽根松兵衛(扇雀)は留守の間に酒好きの次郎冠者(勘九郎)と太郎冠者(橋之助)に酒を盗み飲まれないよう、次郎冠者の両手を棒に、太郎冠者を後ろ手に縛りつけて外出します。飲めぬとわかるとますます酒が飲みたい二人は、協力して酒を酌み交わし始めます。そうして二人がほろ酔い気分で踊り出したところへ、松兵衛が帰ってきて・・・という狂言を題材とした松羽目物の舞踊。

これまでいろんな役者さんの組み合わせで観ていますが、勘九郎さんは、勘三郎が亡くなった翌年(2013年)の「八月納涼歌舞伎」(こちら)で坂東三津五郎さんの次郎冠者で太郎冠者を踊られたのを観て(そして号泣した)以来で、次郎冠者は多分初めて観たのではないかしら。

勘九郎さんのほとばしる愛嬌とこれでもかの身体能力が詰め込まれた演目で、まぁ楽しいったらありゃしない。
客席のリアクションもよくて、至るところで笑いや拍手が起こっていました。

次郎冠者が棒に縛らた手に盃を持って最初に飲もうとした時に、全く口元に届かず「シェーッ」となる所作や表情が勘三郎さんのそれにそっくりで、2回観て2回とも泣きそうになってしまいましたが、それ以外は楽しく拝見。

あの扇を上下持ち変える(それも2本も)ところとか、棒に縛られたまま左手で投げて右手でキャッチするところとか、毎回感心しますが、歌舞伎役者さんって本当に凄い。
勘九郎さん、ちょっとドヤ顔で楽しそう。

次第に酔いがまわってくる勘九郎さんかわいいし、そんな勘九郎さんに負けじと奮闘する橋之助さんもすばらしかったし、松兵衛が帰って来て3人でわちゃわちゃするところの扇雀さんも楽しそうで、笑顔で気持ちよく幕となりました。

そういえば橋之助さん、次の「天守物語」含めて一部二部全演目にご出演。
何気に「中村橋之助奮闘公演」ですね。


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一緒に観た友人と乾杯
バランタイン十七年のハイボール「天守物語」
ジャパニーズクラフトジン「播州皿屋敷」


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いつも完売で買えなかった「4人でひとつの隈取りうちわ」
ラストチャンスとばかりに千穐楽は開演前から入口に並んで一番乗りで買いました←


続きがあります
posted by スキップ at 19:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌舞伎・伝統芸能 | 更新情報をチェックする