2023年06月15日

物語がいつもハッピーエンドとは限らない 「マチルダ」


matilda.jpg


イギリスのロイヤル・シェイクスピア・カンパニーが2010年に製作して瞬く間にウエストエンドの超ヒットミュージカルとなった作品。
2013年にはブロードウェイに進出。トニー賞で5部門を受賞し、オーストラリア、韓国など全世界で1100万人以上を動員したミュージカルの日本初演です。


Daiwa House presents
The Royal Shakespeare Company Production
ミュージカル「マチルダ」
脚本:デニス・ケリー
原作:ロアルド・ダール
音楽・歌詞:ティム・ミンチン
脚色・演出:マシュー・ウォーチャス
振付:ピーター・ダーリング
出演:
マチルダ:嘉村咲良・熊野みのり・寺田美蘭・三上野乃花(クワトロキャスト)
ミス・トランチブル校長:大貫勇輔・小野田龍之介・木村達成(トリプルキャスト)
ミス・ハニー:咲妃みゆ・昆 夏美(Wキャスト)
ミセス・ワームウッド:霧矢大夢・大塚千弘(Wキャスト)
ミスター・ワームウッド:田代万里生・斎藤 司(Wキャスト)
ミセス・フェルプス:岡 まゆみ・ 池田有希子(Wキャスト) ほか

2023年5月31日(水) 6:00pm 梅田芸術劇場メインホール 1階3列センター
(上演時間: 2時間50分/休憩 20分)



matilda8.jpg


matilda2.jpg


マチルダ役のクワトロキャストはじめメインキャストはすべて複数の役者さんが演じていますが、私が観た回のキャストはこちら。
田代万里生さんと霧矢大夢さんのワームウッド夫妻はハズせないと選んだら私が行ける日はこの日一択でした。
後になって、カーテンコール撮影OKとアフタートーク「ミスター・ワームウッドの部屋」が発表されて、ラッキー♪となりました。


物語:5歳のマチルダ(三上野乃花)は難解な本も全部読みつくしてしまうほど高い知能と豊かな想像力を持った少女でした。
しかしながら両親のワームウッド夫妻(田代万里生・霧矢大夢)はそんなマチルダに全く関心を示さず、家庭に居辛い彼女は図書館に居場所を求め、そこで教師のハニー先生(昆夏美)と出会います。担任の先生と生徒として再会するハニー先生とマチルダ。ハニー先生はすぐにマチルダが「天才」であることに気づき、その才能を伸ばしたいと願いますが、学校は校長であるミス・トランチブル(木村達成)が恐怖で子どもたちを支配する『監獄』のような場所となっていました。マチルダは自らが持つ不思議な力を駆使して、子どもたちを苦しめる大人たちに仕返しを試み、自身も苦しい子ども時代を過ごしたハニー先生は、マチルダの良き理解者となり、いつしか二人の絆は固いものとなっていきます・・・。


物語や設定など事前情報は何も入れずに観て、”元気な子どもが大勢で歌い踊るハッピーミュージカルなんでしょ”という予想はいい意味で裏切られました。
大まかに言えば、小さなマチルダが大きな力を持って立ちはだかる”悪”(=トランチブル校長)に戦いを挑んで勝つ、という勧善懲悪ストーリーなのですが、そのひと言だけでは言い表せない切なさや苦さがあり、マチルダとハニー先生の不思議な結びつきもあって、もちろんポップな楽曲やダンス、カラフルな舞台装置などを楽しみつつ、物語そのものにとても惹き込まれました。
後で原作がロアルド・ダールと知って、「『チャーリーとチョコレート工場』の人か!」とやたら納得しました。


続きがあります
posted by スキップ at 19:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ミュージカル | 更新情報をチェックする

2023年06月07日

白いお城と緑のお庭と その②


kokoen1.jpg

天守閣から降りてきた後は好古園へ。
姫路城大手門から西(左側)に歩いてすぐのところにあります。


kokoen2.jpg

市制百周年を記念して平成4年(1992)に開園した一万坪に広がる緑あふれる日本庭園。
時代劇や大河ドラマのロケ地としてもよく使われいるのだそうです。
本当にたくさんの種類の植物があって、とても見応えありました。


kokoen3.jpg

入ったらすぐせせらぎが流れていて、水の音にいやされました。


kokoen4.jpg

池泉では色とりどり鯉さんたちがのびのび泳いでいました。


続きがあります
posted by スキップ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ちょっとおでかけ | 更新情報をチェックする

2023年06月06日

白いお城と緑のお庭と その①


himejicasle1.jpg


姫路城に行ったのは学生の頃以来なので多分ン十年ぶり。
せっかくだからと天守閣にも登城いたしました。

こちらの画像はランチしたカフェから姫路城へと向かう道で撮ったもの。
よく見る正面からではないアングルが新鮮でした。
いかにも時代劇に出てきそう。


himejicasle2.jpg

こちらが入口。
「國寶」の文字が重々しい。
GWに訪れた友人は朝9時30分で2時間待ちだったらしいですが、
この日は平日でもあり全く並ぶことなく入れました。



himejicasle3.jpg

ン十年前のことなので綺麗さっぱり忘れているのですが、この狭間(鉄砲を撃つ穴)
のことだけはなぜかはっきり覚えていて、「あー、これこれ!」となりました。



himejicasle4.jpg

こんなに近くで鯱瓦見られるのも天守閣なればこそです。



himejicasle5.jpg

内装はもちろん狭い階段もすべて木造で、入口で靴を脱いで入ります。
ちょうど外国人観光客のガイドさんが "ground floor" とおっしゃっているのを
小耳にはさんで「グランドフロア?」と思ったのですが、中の案内図を見て、
入口は地階で6階まで登らなければならないとわかってちょっと遠い目になりました(^^ゞ



himejicasle6.jpg

5階ぐらいから見た平成中村座



himejicasle7.jpg

こちらは遠景ショット
姫路駅からお城へまっすぐ大通りが延びているのがよくわかります。



続きがあります
posted by スキップ at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ちょっとおでかけ | 更新情報をチェックする

2023年06月05日

地元産野菜たっぷりランチ @WOODWORKING cafe + 千穐楽お弁当


woodworkingcafe1.jpg


5月25日に平成中村座を観る前には姫路でランチ。
姫路といえば名物は穴子ですが、ちょっと趣向を変えてこちらのカフェに伺いました。


WOODWORKING cafe
姫路市西八代町3-2
tel:079-293-2277


JR姫路駅から車で10分弱ぐらいのところ、姫路城の西側エリアの城下町にあります。
地元産の良質な食材や自家農園の野菜を使った食事とスイーツが評判のカフェ。
カフェの営業は木・金・土の3日間のみで、ランチは完全予約制です。


woodworkingcafe2.jpg

入口から続く素敵な小径を歩いた先に



woodworkingcafe4.jpg


woodworkingcafe3.jpg

古民家を改装されたウッディで温かみのある空間。
テーブルや床は木製雑貨職人であるオーナーのご主人が製作されているそうです。
この他に半個室になっているお席もあって、私たちはそちらでいただきました。


メニューはお任せランチのみ


続きがあります
posted by スキップ at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | グルメ | 更新情報をチェックする

2023年06月04日

平成中村座姫路城公演 第二部


himejinakamuraza1.jpg


平成中村座姫路城公演 第二部は張り切って千穐楽のチケットを取っていたのですが、思わぬところからご招待のチケットが舞い降りてきて、ありがたいことに2回観ることができました。


姫路城世界遺産登録30周年記念
平成中村座姫路城公演 第二部


2023年5月25日(木)4:00pm 平成中村座 松席 1階10列センター/
5月27日(土) 4:00pm 松席 1階4列上手


一、棒しばり
作:岡村柿紅
出演:中村勘九郎  中村橋之助  中村扇雀
  (上演時間: 40分)


曽根松兵衛(扇雀)は留守の間に酒好きの次郎冠者(勘九郎)と太郎冠者(橋之助)に酒を盗み飲まれないよう、次郎冠者の両手を棒に、太郎冠者を後ろ手に縛りつけて外出します。飲めぬとわかるとますます酒が飲みたい二人は、協力して酒を酌み交わし始めます。そうして二人がほろ酔い気分で踊り出したところへ、松兵衛が帰ってきて・・・という狂言を題材とした松羽目物の舞踊。

これまでいろんな役者さんの組み合わせで観ていますが、勘九郎さんは、勘三郎が亡くなった翌年(2013年)の「八月納涼歌舞伎」(こちら)で坂東三津五郎さんの次郎冠者で太郎冠者を踊られたのを観て(そして号泣した)以来で、次郎冠者は多分初めて観たのではないかしら。

勘九郎さんのほとばしる愛嬌とこれでもかの身体能力が詰め込まれた演目で、まぁ楽しいったらありゃしない。
客席のリアクションもよくて、至るところで笑いや拍手が起こっていました。

次郎冠者が棒に縛らた手に盃を持って最初に飲もうとした時に、全く口元に届かず「シェーッ」となる所作や表情が勘三郎さんのそれにそっくりで、2回観て2回とも泣きそうになってしまいましたが、それ以外は楽しく拝見。

あの扇を上下持ち変える(それも2本も)ところとか、棒に縛られたまま左手で投げて右手でキャッチするところとか、毎回感心しますが、歌舞伎役者さんって本当に凄い。
勘九郎さん、ちょっとドヤ顔で楽しそう。

次第に酔いがまわってくる勘九郎さんかわいいし、そんな勘九郎さんに負けじと奮闘する橋之助さんもすばらしかったし、松兵衛が帰って来て3人でわちゃわちゃするところの扇雀さんも楽しそうで、笑顔で気持ちよく幕となりました。

そういえば橋之助さん、次の「天守物語」含めて一部二部全演目にご出演。
何気に「中村橋之助奮闘公演」ですね。


himejinakamuraza2.jpg

一緒に観た友人と乾杯
バランタイン十七年のハイボール「天守物語」
ジャパニーズクラフトジン「播州皿屋敷」


himejinakamuraza7.jpg

himejinakamuraza8.jpg

いつも完売で買えなかった「4人でひとつの隈取りうちわ」
ラストチャンスとばかりに千穐楽は開演前から入口に並んで一番乗りで買いました←


続きがあります
posted by スキップ at 19:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌舞伎・伝統芸能 | 更新情報をチェックする