
1998年に始まった、シェイクスピア全戯曲 37作品を上演するという彩の国シェイクスピア・シリーズ。
2021年に上演された「終わりよければすべてよし」が第37弾として「23年の時を駆け抜けて走破」となりました。
シリーズ全作品リストはこちら。
が、その一つ前のシリーズ第36弾「ジョン王」は2020年に上演が予定されていたものの、全公演中止となってしまいました。
昨年は、2020年に上演されたもののほとんどの公演が中止となった第35弾 「ヘンリー八世」が再度上演され、今回この「ジョン王」が3年の時を経てのリベンジ。
これで正真正銘、「彩の国シェイクスピア・シリーズ」全作品完結です。
彩の国シェイクスピア・シリーズ 「ジョン王」
作:W.シェイクスピア 翻訳:松岡和子
上演台本・演出:吉田鋼太郎
美術:秋山光洋 照明:原田 保 衣裳:宮本宣子
出演:小栗 旬 中村京蔵 玉置玲央 白石隼也 高橋 努
植本純米 櫻井章喜 佐藤 凌 吉田鋼太郎 ほか
演奏:サミエル 武田圭司 熊谷太輔/渡辺庸介
2023年2月9日(木) 12:30pm シアター・ドラマシティ 5列センター
(上演時間: 3時間5分/休憩 20分)
12世紀から13世紀にかけてのイングランドが舞台の物語。
勇敢と誉れ高いリチャード獅子心王が亡くなった後、王位を継いだ弟のジョン(吉田鋼太郎)のもとへ、先王リチャードの私生児だと名乗る男が現れ、ジョンの母エリナー皇太后(中村京蔵)はその私生児・フィリップ・ザ・バスタード(小栗旬)を親族と認めます。
一方、先代ブルターニュ公の幼い王子・アーサー(佐藤凌)が正当な王位継承者であると主張する母のコンスタンス(玉置玲央)はフランス王フィリップ2世(櫻井章喜)の協力を得て、「王位をアーサーに譲り、領地を引き渡すよう」という使いをdします。ジョン王はこれを拒み、両国は戦争へと突入します・・・。
定刻となり、さぁ開演、とまだ誰もいない舞台を見ていたら、臨席の人が「もう出てきてますよ」とおっしゃったので後方を振り向くと、赤いパーカーにデニムといういでたちの背が高くて足の長い若者がドラマシティの下手階段を降りいるところで、思わず「え!?あれ?」と声を出してしまいました。
その若者こと小栗旬くんがb舞台に上がって、珍しそうにセットを眺めたり触れてみたり、スマホで写真撮ったりしていると、頭上からダンッと死体(人形)が落ちてきて、中世の騎士装束の男性たちが現れ、「ここは・・・」と小栗旬くんが異次元の世界に迷い込んだことに気づいたところで暗転。
そして「ジョン王」の物語が始まります。
続きがあります