
2020年 初演から20周年を迎えた記念公演(東京・大阪・名古屋・福岡の4都市)が全公演中止となって、仕切り直しの2022-2023年シーズン。
花總まりシシィ vs 井上芳雄トートの
バチバチ火花散るように丁々発止ながらエレガントで気品ある
♪私が踊る時
が歴代エリザイチ好きな不肖スキップといたしましては
今シーズンのエリザは博多座一択
せっかくなので、愛希れいか&古川雄大ペアも博多座で観ることにしてマチソワしました。
東京公演のみだった2019年は観に行きませんでしたので、東宝版を観るのは2016年以来、7年ぶりでした。
ミュージカル 「エリザベート」
脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽・編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
演出・訳詞:小池修一郎
音楽監督:甲斐正人 美術:二村周作
照明:笠原俊幸 衣裳:生澤美子
振付:小㞍健太 桜木涼介
出演:花總まり 愛希れいか 井上芳雄 古川雄大
田代万里生 佐藤隆紀 甲斐翔真 立石俊樹
未来優希 剣 幸 涼風真世 香寿たつき
黒羽麻璃央 上山竜治 秋園美緒 彩花まり
原慎一郎 三木治人 井伊巧 ほか
2023年1月26日(木) 12:00pm 博多座 2階H列下手/
5:00pm 1階L列(8列目)上手
(上演時間: 3時間10分/休憩 30分)


マチソワのプリンシパルキャスト
立石俊樹くんのルドルフと香寿たつきさんのゾフィー(ここ数年のゾフィーでは一番好き)が観られなかったのは残念でしたが、ダブルキャストほぼコンプリートできて満足。
初めて観るキャストも何人かいて、新鮮でした。
キャストが変わると2つの違う世界が立ち上がるの、本当におもしろい。
「エリザベート」は1992年にウィーンで初演され、1996年に宝塚歌劇で日本初演されたミュージカル。
宝塚歌劇では2018年の月組まで、10回の上演を重ねる人気作品です。
宝塚で観た後、東宝や他の舞台で同じ作品を観るとちょっとがっかりすることが少なくありません(「ロミオとジュリエット」しかり「オーシャンズ11」しかり)が、この「エリザベート」と「1789」は宝塚版も東宝版も大好き。
2000年の東宝初演時、演出の小池修一郎先生は、主要キャストの出入りを上手、下手全て逆にしたほど”宝塚版”との違いにこだわったと何かで読んだことがありますが、男役が演じるトートが主人公の宝塚版と違って、東宝版の方がよりオリジナルに近くリアリティを追求した印象があります(宝塚にはスミレコードもありますし(^^;)
宝塚版、東宝版ともに何度も観ている作品ですが、いつ何度観てもその時々に感動し、また新しい発見もある舞台。
♪僕はママの鏡だから とルドルフは歌いますが、この作品は時代を映す鏡でもあるなぁと感じています。
楽曲のすばらしさはもちろん、ハプスブルク家の崩壊という史実をなぞりつつ、現代の世界にも通じる普遍性のある物語、20年以上にわたって新陳代謝を続け、新しいスターを生み出してきた選び抜かれたキャスト、力を結集したスタッフ・・・多くの人の熱い思いが結集してつくり上げた極上の舞台を観ることのできる幸せを、この作品を観るたびに感じます。
続きがあります