本来は2020年2月に上演予定だった作品。
ゲネプロをやった日に緊急事態宣言発令のため全公演中止が決まり、2年を経てほぼ同じキャストでの上演です。
2017年に黒木華さん主演で上演された「お勢登場」の第2シリーズ的位置づけでしょうか。
「お勢、断行」
原案:江戸川乱歩
作・演出:倉持 裕
音楽:斎藤ネコ 美術:二村周作 衣装:太田雅公
出演:倉科カナ 福本莉子 江口のりこ 池谷のぶえ 堀井新太
粕谷吉洋 千葉雅子 大空ゆうひ 正名僕蔵 阿岐之将一
2022年5月28日(土) 12:00pm 兵庫県立芸術文化センター
阪急中ホール 1階B列(最前列)下手
(上演時間: 2時間)
大正末期の東京。
女流作家お勢(倉科カナ)が身を寄せている資産家の松成千代吉の屋敷には後妻の園(大空ゆうひ)、千代吉が愛する先妻との一人娘・晶(福本莉子)、そして住み込みの女中・真澄(江口のりこ)が住み、時折千代吉の妹・初子(池谷のぶえ)が訪ねてくるという暮らしぶりでした。ある日、日ごろから千代吉の暴力に苦しむ園、千代吉に屈辱を受けた代議士(阿岐之将一)、医師(正名僕蔵)が結託し、千代吉を狂人に仕立てて精神病院に入院させ、松成家の財産を奪う計画を企てます・・・。
「お勢登場」は、乱歩のいくつかの短編をコラージュして翻案した作品でしたが、今回は、「『お勢登場』の主人公である悪女お勢を、大正末期から昭和初期という時代背景はそのままに、また別の欲望渦巻く場所で活躍させたい、と思ったのが始まりだった」とフライヤーの倉持裕さんのコメントにある通り、お勢という悪女のキャラクターだけを使ったオリジナル作品です。
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