2022年04月21日

嘘にはやさしい嘘もある? 星組 「ザ・ジェントル・ライアー」


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星組 瀬央ゆりあさん初東上作品・・・となるはずが、コロナウイルス感染症の影響で2月1日から13日に予定されていた宝塚バウホール公演が中止。私のチケットもあえなく消えてしまいましたが、2月19日から25日の神奈川KAAT芸術劇場公演は完走できて本当によかった。
何とか私も配信で観ることができました。


宝塚歌劇 星組公演
ミュージカル・コメディ 
「ザ・ジェントル・ライアー ~英国的、紳士と淑女のゲーム~」
原作:オスカー・ワイルド
脚本・演出:田渕大輔  
作曲・編曲:青木朝子  植田浩徳
振付:御織ゆみ乃  桜木涼介 
装置:大橋泰弘   衣装:有村淳
出演:瀬央ゆりあ  美稀千種  紫 りら  大輝真琴  
綺城ひか理  小桜ほのか  咲城けい  水乃ゆり  
詩 ちづる  稀惺かずと ほか

2022年2月23日(水) 3:30pm 配信視聴
(上演時間: 2時間30分/休憩 25分)



物語の舞台は19世紀末のロンドン。
プレイボーイの子爵アーサー・ゴーリング卿(瀬央ゆりあ)は社幾多の女性と浮き名を流す自由気ままな独身貴族。父親のキャヴァシャム卿(美稀千種)からは早く身を固めるよう迫られています。ある日アーサーは、友人である政治家ロバート・チルターン(綺城ひか理)邸で開かれた夜会を訪れると、そこには、かつて密かに想いを寄せ合いながらも今はロバートの貞淑な妻となったガートルード(小桜ほのか)、顔を合わせればいつも喧嘩になるロバートの勝ち気な妹メイベル(詩ちづる)、そして財産目当てでアーサーに近づいたものの、さらに良い条件の相手と結婚するためにアーサーとの婚約を3日で破棄した過去を持つローラ・チーヴリー夫人(紫りら)という、アーサーと関わりの深い3人の女性がいました。今やウィーン社交界の花形となったローラは、政界一高潔な紳士と名高いロバートにある「切り札」をネタに自分の不正な株取引に加担する議会演説を強要していました。苦悩するロバートからすべてを打ち明けられたアーサーは・・・。


オスカー・ワイルドの原作「An ideal husband」(理想の夫)は未読です。
劇中の台詞にも出てきますが、「理想の夫」とはロバートのことで、つまり、本来はタイトルロールであるロバートが主人公の物語を、愛と友情のために時には優しい嘘もつくジェントル・ライアー アーサーを主人公に改変した作品ということになるでしょうか。

とは言うものの、そこまでアーサーを深く掘り下げて描かれてはいなくて、アーサーと彼を取り巻く3人の女性との恋のさや当てがメインのラブコメディといったところかな。


続きがあります
posted by スキップ at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする