2022年04月20日

歌があるミステリー・・・なのか? 「奇蹟」


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シス・カンパニー公演で北村想さん作、寺十吾さん演出というと「日本文学シアター 」かしらと思いがちですが、今回は北村想さん書き下ろしの新作戯曲です。


シス・カンパニー公演 「奇蹟 miracle one-way ticket」
作:北村 想
演出:寺十 吾
美術:松井るみ   照明:服部 基
衣装:前田文子   音楽:坂本弘道
出演:井上芳雄  鈴木浩介  井上小百合  岩男海史  瀧内公美  大谷亮介

2022年4月14日(木) 2:00pm 森ノ宮ピロティホール G列(4列目)センター
(上演時間: 1時間50分)



開演すると舞台に一人立つ鈴井浩介さん。
「私の名は楯鉾寸心(たてほこすんしん)」と名乗り、笑いをまじえながらこれから始まる物語の状況説明をするうち、斜め後ろのベッドに横たわっている男が浮かび上がります。男の名は法水連太郎(のりみずれんたろう/井上芳雄)で、警視庁のコンサルタントも務める敏腕私立探偵ですが、何かの事件に巻き込まれて記憶喪失になっている様子。医師である楯鉾とは、シャーロック・ホームズとワトソンのような関係らしく、互いにそう呼び合っています。法水探偵は、誰かから何らかの依頼を受けてこの場所に来ていたらしいのですが依頼者も依頼内容も思い出せません。法水を助けて看病してくれた少女マリモ(井上小百合)の祖父で行方不明となっている竿頭寬斎(大谷亮介)が依頼者で、森に謎を解く鍵があると推理した法水は楯鉾とともに「迷いの森」を探索しに行きます・・・。


ミステリーなのだけどどこなく不条理劇の香り。
そして笑いと歌!がある。

井上芳雄さん扮する法水探偵が、「もしかして僕は歌が好きだったんじゃないかな」と言って突然歌い出したのには笑ってしまいました。
それが案の定いい声でね。
北村想さんといえば、「風博士」(2020年)でも、フーさん(中井貴一)が、「この作家はやたらと役者に歌を歌わせるんだ」とおっしゃっていましたが、歌わせるの好きなのかな?


ミステリー=謎解き については、よくわからなかったというのが正直なところです。
ルルドの泉から、修道女(瀧内公美)の話のくだりは、「あの秋田の聖痕のあれだよね」とすぐに思い至りました。
後で調べたらちゃんとWikiにもありました(こちら)。


続きがあります
posted by スキップ at 16:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ミュージカル | 更新情報をチェックする